食品スーパーマーケット、売上ランキング! 2005年12月度!!
食品スーパーマーケット上場約20社(総店舗数は約2000店舗)の2005年12月度の売上高伸び率ランキングの集計がまとまった。もう少し早めに集計できる予定であったが、マックスバリュー東海、イズミの公表が本日、いなげやは1/26現在、まだ公表れていないので、残念ながら今月度の集計には入っていない。
売上昨対110%に迫る!既存店も回復基調!
上場約20社全体の売上は昨対109.5%で、110%に迫る勢いであり、過去6ケ月の中でも最も伸び率が高い。12月度は食品スーパーマーケット最大の売上である年末商戦があり、今年の年末が昨年に比べよかった企業が多かったものと思われる。売上の中身でるが、客数、客単価を公表している企業は約10社であるが、客数110.9%、客単価100.9%と、過去6ケ月間ではじめて客単価が100%を越えた。また、客単価の中身である、PI値、平均単価までを公表している企業は、数社であるが、PI値は101.1%、平均単価は98.2%と、PI値が伸び始めた傾向が伺われる。ただ、依然として平均単価は100%を下回っている。
既存店の数字を見ると、上場約20社の既存店売上昨対は99.5%とほぼ100%に近い数字であり、これも過去6ケ月では最高の数字である。既存店においても回復基調を伺うことができる。売上の中身である客数、客単価については約10社が公表しているが、既存店の客数は昨対99.5%、客単価は100.9%と客数よりも客単価の伸びが高く、昨対100%を越えた。また、公表企業は5社であるが、客単価の中身のPI値、平均単価については、PI値102.5%、平均単価98.1%であり、全体の数字同様PI値の伸びが見受けられる。
このように、2005年12月度の食品スーパーマーケットはこの数ケ月の中では最高の伸び率であり、若干であるが消費の回復基調を伺うことができる。ちなみに、ウォールマート全5289店舗の昨年12月度は全体が106.3%、既存店が103.2%と依然順調な売上をキープしているといえよう。
売上約110%以上の企業が9社!
昨対売上約110%を越えた企業が上場企業約20社の中でほぼ半分の9社となった。11月は5社、10月は6社、9月は5社であったので、12月度は大幅な増加であり、売上回復基調を伺うことができる。伸び率No.1は大黒天物産140.0%、No.2が九九プラス136.7%が断トツの伸び率であり、ついで、No.3がPLANT123.2%、No.4がマックバリュ東海118.5%、No.5オオゼキ113.3%、No.6バロー112.7%、No.7アークランドサカモト112.3%、No.8ハローズ110.7%、No.9ヤオコー109.6%と続く。特にアークランドサカモト(103.3%)マックスバリュ東海(102.7%)、バロー(102.4%)、大黒天物産(101.8%)、ヤオコー(101.9%)と、この5社は既存店も100%を越えており、新店だけでなく、既存店の数字も伸ばしている。残念ながら、PLANT(94.8%)、九九プラス(95.8%)は旺盛な新店の出店により売上がささえられており、既存店は厳しい数字であり、今後、既存店の活性化が大きな課題である。
既存店100%を越えた企業が8社!
2005年12月度の特徴は全体として既存店の回復基調が伺えることであるが、その既存店の数字を改善した企業が8社ある。先にもあげたアークランドサカモト(103.3%)マックスバリュ東海(102.7%)、バロー(102.4%)、大黒天物産(101.8%)、ヤオコー(101.9%)の5社に加え、イズミ(104.5%)、ヤマザワ(104.2%)、エコス(100.9%)の合計8社である。
昨対割れは僅か5社!
このような好調な12月であったが、残念ながら昨対売上を下回った企業は5社であった。Olympic(97.7%)、トーホー(98.7%)、マルエツ(98.9%)、マックスバリュ北海道(99.0%)、ダイイチ(99.4%)である。
以上が2005年12月度の上場約20社の最新売上ランキングであり、この6ケ月では最高の伸び率であり、競争の激しい食品スーパーマーケット業界においても消費の回復基調が及び始めたといえよう。
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