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January 29, 2006

産直(野菜・果物)の食品スーパーケートの実態!!

  最近、安心・安全が食品スーパーマーケットのキーワードとして定着し、昨年は食品表示の義務化を規定したJAS法も改正され、各食品スーパーマーケットの売り場では、生鮮食品の産地表示が明確になりつつある。それに伴い、各社、産直が改めて見直され始めたといえる。

  たとえば、ヨークベニマルのホームページには、「産地が見えるお野菜」というコーナーがあり、そこでは山形&宮城県産えのき茸、福島県産ムッくん大葉、北海道産ムッくんのごぼう・たまねぎ・じゃがいも、宮城県産きゅうり、茨城県産水菜、宮崎県産八木さんグループのピーマン、千葉県産ムッくんの人参、静岡県産レタス、熊本県産あまくさレタス、青森県産ムッくんりんご、熊本県産郡築ミニトマト、熊本県宇城市産尾崎さんのミニトマト、北海道産ムッくんの長芋、フィリピン産バナナの16品が掲載されている。

  この中で、静岡県産レタスについて見てみると、まず、レタスの年間スケジュールが地図付きで示されている。1年を通して、九州熊本から、静岡、茨城、群馬、そして東北の岩手まで産地をリレーし、切れ目なく産直レタスが仕入れられるようなネットワークがつくられている。そして、商品の特徴として、おいしさのポイントは土作りにあるとし、「日本全国の産地の契約生産者と土作り・作付け計画から取組み」と強調している。安心の訴求としては「カットサラダやヨークベニマル店内のお惣菜など、店内で使われているレタスをすべて同じ産地・生産者より供給しています。」と惣菜でも同じレタスを使用しているという。そして、安全対策としては「使用農薬・肥料については栽培計画時の確認・栽培暦のチェックを常に実施しています。(確認された商品のみ出荷)また、土壌分析、硝酸値の計測なども定期的に実施しています。」とヨークベニマルのバイヤー自らがしっかりとしたチェック体制をとっているという。また生産・物流工程も写真入りで紹介し、最後に生産者の写真を掲載するという内容である。

  このように、ことレタスについてはほぼ全量産直に切り替わっているようであり、青果売り場だけでなく、惣菜でも全面的に使用され、おいしさ、安心、安全の3つのキーワードがヨークベニマルのレタスでは実践されているといえる。

  余談だが、1/28、栃木県主催、㈱野菜ビジネス企画運営の青果物マーケットマッチメーカー養成講座の講師として招かれ、1泊2日で栃木県の若き生産農家の方々と交流をもつ機会があった。本講座ではレタスはもちろん、トマト、ニラ、人参、アスパラ、ブロコッリーの生産者の方々が、外食産業、食品スーパーマーケット等へ商品開発を含め、どう産直に取り組んでゆくかが議論された。ここには栃木県内の実需者の方も参加されていたため、ベビーリーフ、いちごについても議論された。その中で、裸レタスの朝採り出荷、極太アスパラ、極太人参、極でかブロッコリーなどユニークなアイデアや餃子とニラを融合できないか、需要が弱いトマトのM玉の販路はどうしたらよいかなど、さらに、ベビーリーフを今後の栃木県の新たな特産物にしてはどうかとか、日本一の生産額を誇るいちごのとち乙女の小パック一段積みパックの商品開発は可能かなど、活発な議論がなされた。

  あらためて、産直は食品スーパーマーケット側からだけのテーマだけではなく、生産者側にも熱い期待があることがわかった。

  このように産直が改めて見直され、食品スーパーアマーケット側も産地側も取り組み強化が本格化しはじめたといえるが、現状、食品スーパーマーケット、ビックストアではどのくらいの割合かというと大よそ10%~20%前後といえる。日本農業新聞の記事によれば、イトーヨーカ堂では顔が見える商品シリーズでは野菜33品目、果物5品目、産地が約200であり、青果の中に占める割合は7~10%であるという。また、東急ストアは有機・減農薬の野菜の割合が18%であり、ライフストアは約10%という。分野は違うが、鮮魚専門店大手の魚耕の産直も約10%である点を考えると、食品スーパーマーケットの産直は当面10%ぐらいが目安であり、将来的には20%ぐらいまで伸びる可能性があるといえよう。

  産直はまだまだ食品スーパーマーケットにとっては糸口についたに過ぎず、今後、安心、安全が強く求められる度合いが高い商品から順次拡大してゆくものと思う。

January 29, 2006 in 経済・政治・国際 |

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