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January 11, 2006

株主重視鮮明!! 食品スーパーマーケット各社の経営目標!

  上場食品スーパーマーケット各社の当面の経営目標指標を見ると、ほとんどの企業が株主重視を鮮明にしている。株主重視の経営指標として最も一般的な指標はROEである。ROEは、株主資本純利益率のことである。それ以外には、ROAがあるが、これは総資本に対する利益率のことで、利益の取り方によって、営業利益、経常利益、純利益の場合がある。総資本の中には株主資本が当然含まれるので、ROEほどではないが、ROAも株主を重視した経営指標といえよう。一方、株主よりも営業重視の経営目標としては、売上高、営業利益率、経常利益率等がある。

  さて、具体的に各社の経営目標を見てみると、ヤマザワ、エコス、イナゲヤ、オオクワの4社がROE10%を目標に掲げている。また、数字は明確にはしていないが、ROEを経営目標指標に掲げている企業としてはアークス、ヨークベニマル、カスミ、マックスバリュ東海、マルエツがある。

  また、ROAを経営目標に掲げている企業としては、ダイイチ(7%)、マックスバリュ北海道(10%)、バロー(10%)、カーボーイ(6.8%)、平和堂(3%)があり、数字は明確にしていないがROAを掲げる企業としては、天満屋ストアがある。また、平和堂は唯一営業収益有利子負債比率30%未満という目標も掲げており、いかに負債の削減が大きな経営目標になっているかを表しているといえよう。

  このように、食品スーパーマーケットも各社が株主重視の指標であるROE、ROAを経営目標指標に掲げる企業が大半となっており、株主重視の経営が鮮明といえよう。

  一方、営業数字のみを経営目標指標とする食品スーパーマーケットもあり、具体的にはMV東北、イズミヤ、MV西日本が営業利益率を掲げている。特に、MV東北は5%、MV西日本は4%の営業利益率目標である。経常利益率については、ジョイスが3%、大黒天物産が6.5%、丸久が3%という具体的な数字を示し、ベルク、関西スーパーマーケットは経常利益率を重要指標として掲げている。

  また、ROE、ROAと同時に営業指標も掲げる企業としては、エコス、いなげや、オオクワ、MV東海、カスミ、MV北海道、バロー、天満屋ストア、平和堂が経常利益率も同時に掲げている。また、ミスターマックス、カーボーイは営業利益率を同時に掲げている。これらの経営目標指標の中で営業利益率の平均は約4.5%、経常利益率の平均は約4%である。その中でも、営業利益率の高い企業はミスターマックスとMV東北の5%、経常利益率の高い企業は大黒天物産の6.5%、カスミの5%であり、ほとんどの企業は3%~4%である。

  このように、全体的に食品スーパーマーケットも株主重視の経営姿勢が鮮明になりつつあり、先にあげた約10社は明確な株主重視のROEを掲げている。ただ、ROAという総資本に着目する企業も7~8社、さらには株主重視の指標であるROE、ROAには全く触れず、営業指標のみの企業も10社弱あるので、非上場であればともかく、上場した以上、目標経営指標としては株主重視の指標をもつことが望ましいといえよう。

January 11, 2006 in 経済・政治・国際 |

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