« 粗利PI値、「売れて儲かる商品」としての、最良指標!! | Main | アルバートソン、1/23に売却を発表!! »

January 25, 2006

野菜、果物、水産、大田・築地市場速報!

  今年に入って第2週目(1/19)の東京中央卸売市場(大田・築地)の野菜、果物、水産の相場情報が公表された。それによると、野菜は高値相場、果物は安値相場、水産は高値相場という傾向といえよう。全体の入荷量は野菜が5478トン/日(昨対99%)、果物2064トン/日(昨対96%)、水産2197トン/日(昨対101%)と果物の入荷がやや少ないが、ほぼ前年並みの入荷であったといえよう。

  まず、野菜の相場であるが、この週1番の高値はレタスであり、昨対166%と超高値であった。それでも先週は昨対206%であったことを考えると若干下降傾向といえるが、166%は超高値である。レタスの入荷量も211トン/日で昨対73%であるので、入荷も極端に減っているので、余計相場が高くなる傾向であったようだ。次に高値のものはきゅうりである。昨対148%とレタスにつぎ、やはり超高値であり、しかも先週比でも120%と、相場高が続いている。反対にトマトは相場安となっており、昨対73%と暴落とはいかないまでも、かなり安値で推移している。実はこの3品が、食品スーパーマーケットの1月度は客単価ベスト3であり、トマトは約30円、きゅうりは約20円、レタスは約15円であり、2000人/日の食品スーパーマーケットではトマトは60000円/日、きゅうりは40000円/日、レタスは30000円/日の売上となる商品である。したがって、トマトは平均単価アップ、きゅうり、レタスはPI値アップが今週は大きな課題である。その他の商品では、だいこん132%、春菊126%、じゃがいも112%、ねぎ110%、ピーマン109%が昨対100%を越えた商品である。逆に相場安になった商品はトマト以外では、ブロッコリー75%、生しいたけ78%である。その他はほぼ昨年並みであった。

  次に果物であるが、果物は全体的に相場安であった。特に、最重点商品のみかんが昨対66%と暴落に近い相場であり、先週対比も87%であり、相場安に歯止めが効かない状況であり、厳しい相場であった。みかんはこの時期958トン/日と果物全体2064トン/日の5割弱の量であり、この商品が安値で推移すると果物全体が大変厳しい状況となる。1月の食品スーパーマーケットの果物はみかんから、いちごに徐々にシフトしてくるが、それでも、客単価は50円/日はあり、2000人/日の店舗で100000円/日の売上となる超重点商品である。ちなみにいちごはこの時期、客単価90円/日であり、いちごについでNo.2の商品がみかんである。さて、そのいちごであるが、まだ1月の第2週(1/19)では入荷は170トン/日と昨対93%とやや少ないが先週対比は113%と伸びており、入荷は順調といえる。品種別ではとちおとめ昨対98%、あまおう昨対91%、さがほのか昨対82%と相場安の傾向である。その他の果物は、入荷量No.2のりんごも安く、ふじ昨対77%、王林56%と超安値相場で推移している。ちなみに昨対を越えたのはいよかん115%、入荷量はわずかだが、アールスメロン119%のみであり、その他の果物はのきなみ安値相場であった。

  最後に、水産の相場であるが、野菜同様高値相場で1月の第2週(1/19)は動いた。特に海外からの生まぐろが高値であり、昨対124%、先週比でも111%と高値基調が今年に入って続いている。反面、国内各地からの生まぐろは昨対74%、メバチは80%と安値になっており、国内各地のまぐろを主力に当面は訴求した方がよさそうである。まぐろよりもさらに高値相場で動いているのがするめいかであり、昨対129%であり、先週比も110%と高値相場が続いている。さらに、塩サケも昨対120%と高値であり、この時期の旬のかきも三陸産が昨対110%、広島産が124%と高値である。それでも、両産地とも先週比は70%弱であり、幾分、下がりつつあるとはいえる。逆に、安値相場の商品はアジの昨対71%、さばの昨対45%、いわしの昨対86%、さんまの昨対80%と、いわゆる大衆魚が安値である。

  このように、ここ当面は各地の天候も不順がつづき、相場が安定せず、野菜、水産は高値傾向、果物は安値傾向であり、相場動向をしっかり睨んだ上での、マーチャンダイジングが当面の課題といえよう。客単価動向も昨対よりも、直近のデータの方を重視した戦略、戦術の構築がポイントとなろう。

« 粗利PI値、「売れて儲かる商品」としての、最良指標!! | Main | アルバートソン、1/23に売却を発表!! »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 野菜、果物、水産、大田・築地市場速報!:

« 粗利PI値、「売れて儲かる商品」としての、最良指標!! | Main | アルバートソン、1/23に売却を発表!! »