食品スーパーマーケット(20050203)、先週の株価情報!!
2月度に入ってはじめての株式相場が終了した。ライブドアショックも一段落という状況で、株価は大分もどしつつあるが、2/3の上場食品スーパーマーケット約50社の株価は全体の株価騰落率が0.00%と、全体としては低調であった。この日は、上場小売業全400社弱の株価の騰落率も0.08%で低調であり、日経平均も16,659.64 円(-50.91円)とやや下げて終った。
このような低調な株価の中でオオゼキの株価が6.41%の上昇となり、3650円で引けた。6.41%は小売業全体の中でも4番目の上昇率であり、2位のユーストア990円(3.01%)、3位の九十九プラス401000円(1.77%)と比べても断トツの上昇率であった。ちなみに、小売業のベスト3は、No.1がドラックストアのミドリ薬品769000円(14.94%)、No.2がダイエー4530円(11.24%)、No.3が松坂屋1100円(9.34%)である。No.1のミドリ薬品は2/2にマツモトキヨシとの資本業務提携が発表され、それが好感され、買いが殺到し、株価が急騰した。No.2のダイエーはファーストリテーリングとの本格的な業務提携がはじまり、今後カジュアル衣料での改善が進み、ダイエー本体への好影響も期待されての買いといえる。No.3の松坂屋は大株主の村上ファンドがMBOを提案するなど、資産価値をあげるアクションがとられるのではないかという期待感からの買いといえよう。
このような中で、オオゼキが全小売業界No.4の株価上昇率となり、食品スーパーマーケット業界の中で投資家から注目を集めている。オオゼキの株価はライブドアショックで一旦3000円近くまで値を下げたが、1/27以降急上昇し、その後も値を上げ続け、現在3650円である。ボリュームレシオ(売買高の優先度合い)も139.57%と高めであり、5日間の移動平均乖離率も2.58%とマルエツの8.66%、ヤマナカの3.25%についで食品スーパーマーケット業界では第3位である。
オオゼキは1/13に発表した第3四半期決算数字でも、売上106.4%と好調であり、営業利益97.7%、経常利益97.4%とやや下げたが、純利益率は104.1%であり、好決算であった。特に、経常利益率は売上対比6.97%と上場食品スーパーマーケット平均が約2.5%であるので、ずば抜けた収益性を誇る点からも評価が高まっているといえる。PBRも2.74倍、特にROEが15.71%と、食品スーパーマーケットのトップであり、極めて高い収益性であることがわかる。ただし、PERが17.6倍と上場食品スーパーマーケットの平均約30倍と比べ、半分であり、PERから見る限りでは、現状の株価3650円は低めといえる。サンエーの5180円、バローの4630円、ヨークベニマルの4200円等と比べてもまだ低いといえ、今後の株価が期待されての買いといえよう。
なお、4位以下はハローズ1870円(1.35%)、ヤオコー2870円(1.05%)、ベルク1328円(0.98%)、カウボーイ389円(0.77%)、いなげや929円(0.75%)、マックスバリュ西日本1850円(0.54%)、ヨークベニマル4200円(0.47%)であり、ここまでがベスト10であった。
逆に、この日株価を下げた企業はマックスバリュ東北1220円(-3.17%)、丸久718円(-2.31%)、原信1665円(-2.05%)、イズミ4410円(-2.00%)、関西スーパーマーケット804円(-1.34%)であり、ワースト5であった。
早ければ来週には164回、通常国会にまちづくり3法の改正案が提出される見込みであり、今後、小売業界はもちろん、食品スーパーマーケットにとっても中心市街地への出店、特に空き店舗への出店戦略が大きな課題となり、各社がどのような出店戦略を示すかが注目される。
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