食品スーパーマーケット!新店情報!!(2006/1,2)
今年に入って、ようやく、食品スーパーマーケットの新店がオープンしはじめた。昨年は勢いのあったスーパーセンターの出店も、今期はまだ出店がなく、ベイシア、PLANT、イズミ、バロー、オオクワ等についての動きは現段階ではない。また、食品スーパーマーケットにおけるスーパーセンターの対抗業態であるNSCについても、今期はまだ数店であり、本格的な新店は春以降となろう。ただし、NSCについては、新しい動きがあり、本ブログでも取り上げたエコスが医療モールを融合させた新タイプの開発に取組む一方、ヨークベニマルがNSC開発プロジェクトを開発室内に新設するなど、今後の食品スーパーマーケットの主力業態の地位が各社で確立されつつある状況といえよう。
さて、まだ、今期、数少ないNSCの新店であるが、カスミが2/13に千葉県銚子市にNSCの南小川店をオープンさせた。スーパードラックストアのカワチ薬品を併設してのNSCであり、店舗面積も約700坪、年商18億円を目指すという。商圏もNSCだけあって、車で10分、半径3kmを目指し、駐車場も約500台という。カスミにとっては、119店舗目の店舗であり、今後、NSCを核に茨城だけでなく、千葉、埼玉へと出店エリアを広げてゆくものと思う。すでに、千葉県には17店舗、埼玉県にも16店舗を出店しており、茨城県につぐサブドミナント地区となりつつある。
食品スーパーマーケットについては、この時期においては、まだ、数社の新規オープンあった。1/24、ヤオコーが84店舗目の店舗となる上福岡駒林店を埼玉県ふじみ野市にオープンさせた。店舗面積約600坪で、年商約17億円の目標である。
同じく、1/24には大黒天物産がラ・ムー南茨木店を大阪府茨木市にオープンさせた。ラ・ムーとしては8店舗目となる。さらに、2/7にもラ・ムー9店舗目の泉南店を大阪府泉南市にオープンさせ、これで全店では28店舗となった。どちらも、24時間オープンである。
1/28にはサミットが千歳台店を東京都世田谷区にオープンさせた。売場面積約300坪、年商約14億円の目標であり、サミットとしては78店舗目の店舗である。半径1kmに商圏を絞り、来店頻度の高い都市型食品スーパーマーケットを目指すという。そのため、特に青果の品揃えの強化に加え、デイリーの個食対応等小商圏強化型の店舗である。
1/27にはマックスバリュ富士宮宮原店が静岡県富士宮市にオープンした。売場面積約600坪、年商約20億円目標の店舗であり、24時間オープンである。マックスバリュ東海52店舗目の店舗である。この店舗は敷地面積を有効利用するため、1階を駐車場としたピロティタイプの店舗であり、雨でも買い物しやすく、夜間でも安心できるような配慮がなされているという。
そして、現在、日本の食品スーパーマーケットの中で最多の新店を出店しているSHOP99は1月、2月とも順調に出店を続け、1月11店舗、2月も既に7店舗が新規出店している。2月の新店は、2/9に東京都江東区に住吉駅前店、2/10に大阪府茨城市に茨城玉櫛店、同じく2/10に愛知県名古屋市に如意店、同じく東京都立川市に立川錦町店、2/16に東京都大田区に蒲田西口店、2/17に大阪府堺市に堺向陵中町店、2/18に東京都足立区に足立大谷田店をオープンさせている。SHOP99はこのように現在、東京、大阪、名古屋の3地区を出店重点地区としており、この3地区でのドミナント展開に力を入れている。
このように、この1月、2月の食品スーパーマーケットの新店はまだ少なく、春から夏にかけて新規出店が増えてくるものと思う。また、今年は、各食品スーパーマーケット企業がNSCに力を入れており、各社のNSC新店が今期の注目店舗となろう。
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