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February 28, 2006

首都圏ネット食品スーパーマーケットの現状!

  首都圏では現在、西友とマルエツの2社が食品スーパーマーケットの本格的な宅配を運営しはじめた。インターネットのみで注文を受け付け、近くの店舗から宅配をする仕組みが基本である。生鮮食品を含め、約3000の品揃えがあり、原則午前中に注文すれば、その日の夕方には宅配されるという仕組みである。西友は1日4便の配送に対し、マルエツは3便の配送があり、配送便を指定できる。送料については、西友は5000円以上購入すると無料であり、それ以下の場合は525円である。マルエツは5000円以上購入し、その日から3日めまでであれば315円、4日め以降の配送であれば無料である。それ以下の場合は当日から3日めまでは525円、4日め以降は315円である。

  食品スーパーマーケットの宅配では10年以上前から三重県のスーパーサンシが先行し、その仕組みを導入している地方の食品スーパーマーケットも多い。また、首都圏の食料品の宅配では、生協のPALシステムでは、すでに70万人が利用しているが、食品スーパーマーケットの中では、首都圏で独自に宅配を本格的に取組んでいる企業は、この2社であろう。そこで、この2社の宅配の現状についてみてみたい。

  まず、宅配エリアであるが、西友は現在、東京23区のうち、渋谷区・世田谷区・杉並区・練馬区・中野区・目黒区・豊島区・板橋区・北区・文京区の全域、足立区・葛飾区・大田区・品川区・新宿区の一部の15区が対象となっている。また、三鷹市・府中市をはじめ近郊の市、さらに埼玉県、神奈川県の一部が対象である。

  これに対してマルエツは東京23区では世田谷区・渋谷区・目黒区・大田区・品川区の全域5区の限定であり、市も町田市のみの限定、それに神奈川県の1部が対象である。マルエツの宅配はまだサービスエリアが限定されており、今後、順次拡大されてゆくものと思う。

  次に品揃えであるが、特にポイントなるのは生鮮であろう。野菜については、西友がよく工夫された内容になっており、はじめによく使う野菜のみの分類があり、中身を見ると大根1/2カット108円、大根1本198円をはじめ、キャベツ、人参、ピーマン、もやしなどいわゆるPI値の高い商品が11品ある。ついでサラダ野菜、薬味野菜、いも・かぼちゃなど8つに小分類が分けられており、全合計70品が購入できる。これに対しマルエツは葉物野菜、根菜、サラダ野菜等6分類に分けられており、75品が購入できる。

  果物については、西友はトロピカルフルーツ、すいか・メロンナド4つに分類されており、18品が購入できる。マルエツは分類は果物1つであり、15品が購入できる。

  鮮魚については、西友は刺身、切身、塩干等11分類であり、41品が購入できる。マルエツは生魚、鮭、冷凍魚等11分類に分けれ、生魚だけでも21品あり、全部で103品という品揃えがあり、鮮魚には力が入っている。

  精肉については、西友は牛肉、黒豚、豚肉など8分類に別れ、60品が購入できる。マルエツは牛肉、豚肉、鶏肉など7つに分類され、63品が購入できる。精肉に関しては両社ともほぼ同じ品揃えである。

  惣菜については、西友は惣菜、弁当の2分類であり、10品であり、まだまだ今後の部門であるといえよう。マルエツは惣菜は和風デイリーに分類され、フライ・コロッケ・唐揚げ、サラダ等6分類であり、24品が購入できるが、やはり、まだまだ今後の課題といえよう。ネット食品スーパーマーケットでは惣菜は難しい部門と見え、今後、いかに充実させるか課題となろう。

  生鮮以外は、両企業とも日配、グロサリー、菓子、雑貨、酒が共通であるが、西友はこれ以外に衣料、ベビー用品等を付加しているのが特徴である。原則、食品スーパーマーケットの店舗で販売しているものはすべて宅配可能な商品となっているといえる。

  このように首都圏における食品スーパーマーケットの宅配事業はまだまだ始まったばかりであり、今後、取り扱い商品とエリアを拡大させながらどこまでビジネスとして売上を伸ばし、利益をあげられるかが課題となる。まちづくり3法が今国会でとおり、中心市街地の活性化がすすめば、首都圏の宅配は食品スーパーマーケットにとっては新たな有望なビジネスとなろう。


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