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March 04, 2006

家計調査月報、やっと公表、2006年1月度

  遅れていた2006年1月度、今年はじめの家計調査月報の公表が3/3、やっと総務省統計局から公開された。通常では月末に前月分が公開されるが、今月はオリンピックイヤーの2月ということで28日ということもあり、遅れたものと思う。

  早速、食品関連を見てみると、1世帯当り1日平均(食品スーパーマーケットの客単価に相当)は1779円であり、これは、昨年の1815円と比べるとやや下がったといえる。さらに、5年前の2001年1月度の数字、1815円と比べてみると、88円のダウンであり、食料品については厳しい数字であった。衣食住サービスを含めた全体の数字は10447円であり、昨年の9783円、5年前の9934円と比べるといずれも大きく伸びており、食料品のみのダウン傾向が強かったという結果であった。

 全体の消費を5年前と比べ決定的に引きあげた項目を見てみると、移動電話通信料、すなわち、携帯電話の通話料が断トツであり、5年前は106円、昨年は226円、そして、今年は何と304円と5年前と比べ約3倍の200円の伸びである。月額に換算すると約10000円であり、いかに携帯電話の通話料の伸びと金額が大きかったかがわかる。

  では、食料品が5年前と比べダウンした項目を見てみると、大分類では魚介類の-56円、果物の-25円、米の-16円、酒類の-7円であった。逆に、伸びた項目は調理食品、すなわち、惣菜が26円の伸びであり、トップである。ついで、飲料が12円、パンが7円というところだ。また、BSEの影響か牛肉は-15円であるが、豚肉は9円、鶏肉は3円プラスとなったが、精肉全体では-3円とやや下がった。

  ダウンの一番大きかった魚介類の個々の項目ではまぐろの-5円、刺身盛合せの-4円、かきの-2円、揚げかまぼこ、ちくわ、かまぼこがいずれも-2円であった。果物については、みかんが大不振で、-12円、他の柑橘類が-5円、いちごが-3円等、旬の商品が軒並みダウン傾向であり、1月の果物は厳しい結果であったといえよう。また、米については、-16円と大きくダウンしている。酒類は、清酒が大きく落ち込み-9円、ビールが同様に大きく落ち込み-8円となった。

  逆に伸びた項目としては、何といっても惣菜であり、冷凍調理食品が+7円で最もよく伸びており、昨年まで11円~12円であった数値が、今年は18円と跳ね上がった。ついで、弁当の+6円、天プラ・フライの+4円が大きく伸びた項目であった。また、飲料については、緑茶は-5円と大きく落としたが、果物・野菜ジュース+4円、ミネラルウォーター+4円、乳飲料+3円、コーヒー・ココア+3円と伸びた項目が多かった。パンについては、食パンは-2円とダウンしたが、その他のパンが+10円と大きく貢献し、パン全体を大きく伸ばした。

  このように、食品は生鮮食品、特に魚介類と果物の落ち込みが大きく、伸びた項目である惣菜、飲料、パン等でカバーできなかったことが、5年前の食品全体の消費額と比べた場合、落とした原因であった。

  さて、今回、さらに、日別支出を1月度の日曜日、8日、15日、22日、29日の数値を月間平均、1日当りの数字と比較し、食料品の中で日曜日によく消費、すなわち、購入される項目をピックアップしてみた。食料品全体では平均して日曜日は月間平均の120%の消費額であり、日曜日は通常よりも2割多く消費されているといえる。

  具体的には、米が109.0%、127.0%、142.2%、160.0%と週末だけでなく、月末に近づくにしたがって急激に高くなっていくのが特徴である。カップ麺も同様な特徴があり、124.3%、145.9%、131.7% 、167.6%という推移である。鮮魚ではまぐろが146.2%、164.8%、158.0%、170.5%と日曜日は圧倒的に高い傾向がある。精肉については牛肉が129.0%、123.7%、121.4%、127.0%とまぐろほどではないが高い傾向がある。青果ではみかん119.6%、129.7%、127.7%、143.4%、いちご114.2%、116.1%、146.5%、142.7%とその他も含めて全体的には日曜日は高い傾向が強い。調味料ではなぜかソースが238.7%、143.6%、166.9%、179.8%と極めて強い傾向がある。酒では焼酎140.2%、170.4%、153.1%、125.3%、ビール123.6%、113.8%、150.6%、146.4%と全体的に日曜日は高い傾向がある。

  このように週末特有の項目が明確であり、今後、家計調査月報をもとに、日別のデータを見ることにより、消費の特徴をつかむことが可能であり、食品スーパーマーケットのマーチャンダイジング、販売促進に十分活かせるデータであるといえる。

March 4, 2006 in 経済・政治・国際 |

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