« セブンイレブンをPI値で切る!! | Main | ウォールマート、スーパーセンター2000店舗達成!! »

March 18, 2006

パート賃上げ、妥結あいつぐ!!

  食品スーパーマーケット業界はパートなくして成立たない状況であり、いかに優秀なパートを確保し、継続して働いてもらうかが重要な鍵を握っているといってもよい。特に、店舗の運営をささえているのは実際上パートといってもよく、パート比率の高い食品スーパーマーケットでは80%近くがパートで占められている。また、以前は補助的な仕事が主であったが、最近では主要な業務も担うようになりつつある。また、各食品スーパーマーケットでもパートの能力アップのための技術、教育研修も整備されつつあり、優秀なパートは正社員以上の働きをするところまできている。

  3/17の日経に、「パート賃上げ「増額」相次ぐ」という記事があり、ここにきてパートの賃上げが各企業において次々に妥結しつつある状況である。その中でもパート組合員を1万人以上かかえるイオンは5.4円の賃上げで妥結したという。イオンの昨年実績は3.1円であったので、大幅なアップであり、それだけ、イオンにとってもパートの確保が重要なテーマとなりつつある状況を示しているといえよう。この5.4円は組合員に加入していないパートも含めての平均値であり、この春から新たに約4万人も加わるという。当然5.4円は平均値であるので、最上位資格のパートは約20円の賃上げになるという。また、イトーヨーカ堂は今期はパートの賃金体系の構築を優先するため、パートの賃上げは見送ったという。現在パートは年功序列の賃金体系であり、賃金交渉は来期からという。流通業界最大手のイオンが大きく動いたことにより、今後流通業界全体にパートの賃上げは波及してゆくものと思う。

  また、UIゼンセン新聞の3/15の記事では現在16組合でパートの賃上げが大きく前進したと報じており、特に全イズミでは25円、マイカルが22.8円、コモディイイダが10.11円での妥結だという。UIゼンセン同盟では今期は少なくとも130の労組がパートの賃上げ交渉に取り組んでいるといい、昨年は9.4円の賃上げであったが、今期はそれを上回る情勢であるという。パート以外のベア獲得についてもUIゼンセン同盟では今期の春闘を好評価しており、総じて昨年を上回る好成績をあげたという。

  現在、経済は好況となり、食品スーパーマーケット業界をはじめ、流通業界では新規出店にともなうパートの確保が厳しくなりつつある。特に、製造業の工場がある地域の店舗ではこれまでの時給ではパートの確保は容易ではない状況にあり、慢性的な人手不足に陥っているという。日経新聞の記事でも、出店加速に踏み切った紳士服のアオキインターナショナルは初のパート賃上げ交渉を行い、25円の要求に対し、10円の賃上げで妥結したという。また、ファミリーレストランのサイゼリアもパートの定着率を高めるため、毎年15円の賃上げに見合う年末一時金を支給してきたが、今期の交渉でも15円の一時金原始を確保することで妥結したという。

  食品スーパーマーケット業界でもスーパーセンターの出店に対抗するように、NSCの出店が加速しており、新店オープンにかかわるパートの募集がおもうようにゆかないケースが増えており、今後、どのようにパートを確保するかが新たな経営課題となりつつある。

March 18, 2006 in 経済・政治・国際 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference パート賃上げ、妥結あいつぐ!!:

Comments

Post a comment