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March 24, 2006

マルエツ、大幅な業績下方修正、赤字転落へ!

  3/22、マルエツが「業績予想の修正ならびに次期計画のお知らせを」公表した。それによると当初の業績予想を大幅に下方修正し、売上は10億円の減額、3290億円(99.6%)、営業利益39億円の減額、-12億円、経常利益36億円の減額、-15億円、当期利益64億円の減額、-97億円であった。今期、黒字予想が一転、赤字決算となる修正であり、異例のことである。前期は営業利益、経常利益はわずかな黒字だったが、当期利益は210億円の赤字であり、2期連続の最終赤字となる。

  この数ケ月間、マルエツの月次売上の公表がいつも遅れ気味であり、2月度についても3/23、やっと公表された。決算数字がこれだけ厳しい状況であり、月次売上の公表に時間がかかったのかもしれない。ただ、この発表を受けて、マルエツの株価は暴落するかと思われたが、3/23の株価は約300万株の大商いで、急上昇し、65円高(13.26%)の555円となり、異常な買いが入っている。通常の商いは20万株から30万株であるので、3/23は10倍以上の買いが入って大幅高となった。恐らく、大株主の丸紅か外国人投資家か、あるいは、投資ファンドが大量の買いを入れているものと思う。ここしばらくはマルエツの株価には注目である。

  業績の修正理由についてマルエツは、第3四半期の売上不振が主な原因と分析している。この時期に「60周年創業祭」、「ホークスセール」という大きな販促があったにもかかわらず、既存店の売上が前年比94.5%と低調に終わり、これが在庫過剰となり、多額の売価変更となって、売上、利益を大幅に落としたという。端的にいえば、販促の失敗による、仕入れ過ぎた在庫処分による損失が予想以上に大きかったということである。現時点では財務諸表が公表されていないので、これだけの理由であるかどうかの判断は難しいが、第四半期の既存店の売上、客数、客単価を見る限りでは、売上94.5%、客数98.5%、客単価95.9%と販促の効果がほとんどでていないのは確かなようだ。ただ、四半期ベースで見る限りでは第2四半期の既存店の方が深刻であり、売上92.6%、客数95.8%、客単価96.7%であり、年間の中でも第2四半期がもっとも厳しい期間であった。

  このような深刻な経営状況をうけて、マルエツではこの業績の下方修正と同時に次期の計画を公表した。それによると、目標数字としては、売上3250億円(98.7%)、営業利益44億円、経常利益37億円、当期利益34億円とし、売上に関してはマイナス予算を組んでいる。特に、既存店は97.0%(今期は94.7%)であるので、既存店の活性化に力を入れてゆく方針といえよう。

  具体的には経営方針として、①営業力の強化、②ローコスト体質への転換、③経営執行力の強化の3つを打ち出している。①の営業力の強化に関しては、ダイエーからの商品供給体制を、自社仕入れ体制に変更し、機動的な商品調達に取組むという。さらに仕入れ方法、仕入れルート、産地直送品の開拓をはかり、商品原価を見直すという。店舗オペレーショについては業務の標準化、効率化、単純化をはかり計画的な業務の仕組みをつくるという。②のローコスト体質への転換については、まず、新規出店を抑制し、来期は4店舗に絞るという。そして、既存店については不採算店10店舗を閉鎖し、深夜営業時間を見直すとともに、効果的な店舗の優先改装を急ぐという。さらに、正社員はもとより、パート、アルバイトの人事教育制度を見直すという。③の経営執行力の強化については、経営資源の選択と集中をはかるため、特に小型店の事業の整理・統合を進め、経営の効率化をはかるという。

  小売業の成長戦略の基本はスクラップ&ビルドであり、最新ノウハウの新店を出店し、同時に不採算店舗を閉鎖するということにある。今回のマルエツの次期計画は新規出店を抑制し、既存店の活性化に経営資源を集中する経営戦略であり、こと売上という面では均衡縮小になりかねず、利益率の改善にはつながる可能性はあるが、利益高の改善につながるかどかは厳しいところであろう。

March 24, 2006 in 経済・政治・国際 |

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