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March 02, 2006

生鮮食品のパック管理の現状!!

  3/1の日経新聞にセゾン情報システムの新商品として、「生鮮ナビ」の記事が掲載された。生鮮食品の管理については従来、これといった決め手がなかなか、なかったが、やっとこのような仕組みが世の中に出始めたといえよう。丁度、3/1~3/3に2006スーパーマーケット・トレードショー(第40回記念大会)があり、また、3/7~3/10にはRETAIL TECH JAPAN 2006が開催される。生鮮ナビもこれに合せての公表といえよう。特に、スーパーマーケット・トレードショーでは寺岡精工のブースで「生鮮ナビ」が発表されるという。寺岡精工は一昨年、すでに「生鮮ナビ」の原型ともいえる「生鮮T@webパックIDシステム」を開発しており、このようなシステムが今後、続々と開発されるものと思う。

  当時の寺岡精工が開発した「生鮮T@webパックIDシステム」は商品種別の「アイテム管理」から、商品ひとつひとつの「個品」管理へというキャッチコピーがつけられており、バックルームでパックしたひとつひとつの「個品(パックID)」ごとに管理する仕組みであった。これは実はかなり画期的なことであり、生鮮食品の商品管理は、たとえば、豚のローススライス大の場合、仮に10パックつくると、10パックとも豚のローススライス大というバーコードを張って売場に出しているのが現状だが、これがこの仕組みだと、10パックそれぞれに、個別に新たなバーコードを張り、その中に製造年月日とか賞味期限とかの様々な情報を入れ込み、1パック1パックの鮮度管理を徹底することができるようになる。まさにアイテム管理から個品管理という鮮度重視の新たな生鮮食品の管理の提案といえよう。

  では、何を管理するかだが、具体的には、いつ、どの原体から作られた商品か、製造年月日、値引きまたは廃棄処分日時、賞味期限などである。これらの情報が生鮮食品のパック商品1品1品にバーコードとは別のコードをつけ、そこに背番号のようにこれらの情報を埋め込み、POSをはじめ本部システムとも連動させてトータルに生鮮食品を管理する仕組みである。現状、ほとんどの食品スーパーマーケットでは生鮮商品は独自のバーコードで管理しており、情報としてはせいぜい、商品名、商品分類、容量ぐらいであり、それ以上の情報はほとんどない。今回の仕組みは、この通常の商品管理用のバーコードには手をつけず、新たなバーコードをつけて、特に鮮度管理に焦点をあてて、POSと連動させ、店舗全体で管理することはもちろん、さらに本部としても全店の鮮度管理ができるようにしたこことがポイントである。

  さらに、この寺岡精工の「生鮮T@webパックIDシステム」を進化させたともいえる「生鮮ナビ」については、これらの情報を携帯端末でもみることができ、しかも「Fr値」という新たな鮮度管理指数等を独自につくり、グラフ化して、鮮度や機会ロスを見えるようにしたことがポイントである。

  生鮮食品の最大の課題はロス対策といってもよく、それはイコール鮮度管理といってもよい。セゾン情報システムの3/1の「生鮮ナビ」のプレスリリースでは主要食品スーパーマーケットの売上は約17兆円であり、その内、32%が生鮮・惣菜の売上であり、その中の廃棄ロスは10%という数字を示している。単純に計算すると全体売上の3.2%となり、約5500億円のロス金額である。したがって、ここに、今回のようにITを導入することにより、これらの莫大なロスが削減できるか否かがポイントである。今回の仕組みは少なくと単純なバーコード管理よりもはるかに踏み込んだ仕組みであり、やっと生鮮食品の鮮度管理が経験と勘の世界から大きな一歩を踏み出せることになったといえよう。

March 2, 2006 in 経済・政治・国際 |

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