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March 01, 2006

東京中央卸売市場に見る年間出荷データからの重点商品の考察

  東京中央卸売市場の公開データには、日別、週別、月別の3つがある。本ブログで主に取り上げているデータは週別速報が主であるが、今回は月別の年間データを取り上げてみたい。年間データを見ることによって、商品ごとの旬と価格が明確になり、今後の重点商品の選定、価格政策に参考になるからである。

  まず、この時期の旬の商品の代表である果物、いちごのこの1年間の推移を見てみたい。昨年2月から今年の1月までのデータである。いちごは11月ごろから出荷がはじまり、4月まで出荷数量が右上がりに増え続け、4月をピークに急激に出荷数量を落とし、6月でほぼ終了する約8ケ月間の商品である。この間、平均単価の推移を見ると、11月が1400円/kgではじまり、12月が年間最高の1800円/kgとなり、その後1200円/kg前後で3月まで推移し、年間最高の出荷数量の4月は800円/kg弱と大きく価格が下がり、この価格が6月まで続く。このように、いちごは4月が出荷数量の点でも、価格の点でもターニングポイントとなり3月から4月にかけてのいちごのマーチャンダイジングが最大のポイントとなる。

  また、全体はこのような動きであるが、東京中央卸売市場での昨年1年間のいちごの銘柄の取り扱い状況を見ると金額ベースで最も多かったものは、全体の51.4%のとちおとめであった。数量ベースでも54%であり、とちおとめのシェアがいかに高いかがわかる。ついで、金額ベースで17.2%のあまおうである。あまおうは数量ベースでも14.4%であり、とちおとめにつぐNo.2の位置をこの数年で確保したといえよう。また、あまおうは平均単価では年間1357円/kgととちおとめの1076円/kgに比べ126.1%の高さであり、付加価値の高いいちごとしての地位を確実なものとしている。ついで、No.3が章姫であり、金額ベースで全体の4.4%であった、数量ベースでも4.7%であり、平均単価も1052円/kgでとちおとめとほぼ同じ平均単価であった。これ以外のいちごにについては5%以下であるが、とよのか、アイベリー、さがほのか、女峰と続く。

  では、野菜の代表格であるトマトについてはどうであろうか。トマトはいちごなどの果物と違い年間出荷されているのが特徴である。年間出荷はされているが年間の中では金額ベース、数量ベースでみるとやはり山谷が明確である。数量ベースで年間最大のピークは8月であり、年間最低が11月である。その年間最低の11月から、トマトは徐々に出荷を増やし、3月からは急激に出荷量が増え始める。昨年のデータを見る限り7月のみ、出荷が一時減少したが、8月に最大ピークをつけ、その後、出荷ベースは徐々にさがりはじめる。

  これら数量ベースとほぼ連動した動きが、平均単価の動きであり、年間最低の11月、12月は平均単価が年間平均の288円/kgに対し、466円/kg、433円/kgであり、前月10月の328円/kg、翌月1月の296円/kg比べても極端に高いのが特徴である。その後、2月以降は350円/kg前後で4月まで続き、5月のピーク月に入ると約250円/kgに落ち、6月、7月は200円/kg前後で8月の年間ピーク月まで続く。

  金額ベースで見てもこの価格帯とほぼ連動した動きが見られるが、ひとつ大きな違いは、昨年後半から4月までは上昇していゆくが、5月、6月、7月、8月の出荷ベースでのピーク月が金額ベースでは若干低めで推移し、金額ベースで見る限り、年間ピークは4月である。これは平均単価が数量ベースがアップすると下がりがちになり、金額に換算すると結果的に下がってしまうからである。

  このように、果物の代表格のいちごと野菜の代表格であるトマトの動きを年間で金額ベース、数量ベース、平均単価で追ってみたが、東京中央卸売市場ではこれ以外にも、水産、花きも可能であり、さらに産地別の出荷状況も年間推移をみることができる。今後、重点商品の選定、価格帯の予想、ちらしをはじめ販売促進等への活用には充分参考となるデータといえよう。

March 1, 2006 in 経済・政治・国際 |

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