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March 11, 2006

RETAILTECH JAPAN2006でセルフレジを見る!

  3/7~3/10まで、東京ビックサイトでRETAILTECH JAPAN 2006が開催された。RETAILTECH JAPAN 2006は、小売業界向けの最新テクノロジーを活用した最前線のシステムが集結する場であり、すでに実用段階に入った技術、今後、実用化に向けて動き出す技術が一斉に紹介されるイベントである。3/10の最終日に時間がとれたので、様々な出店ブースを視察することができた。さすがに最終日だけあって、本当に人が多かった。その中でも特に、セルフレジについては興味深く視察した。

  セルフレジについてはイオン、西友、オオクワなどが既に導入をはかり、食品スーパーマーケット業界でも数年以内には多くの企業が取り入れる可能性の高い仕組みであると思った。今回、TEC、富士通、NCRなどが出店しており、各社各様の細かい工夫がなされ、実用の段階に入っていることが実感できた。どのセルフレジも基本的にはレジの一方に買い物カゴを置き、自ら購入商品をスキャンし、反対側の買い物袋に入れてゆき、商品のスキャンが終了後、現金、カード等で自ら精算するという流れである。

  数年前に寺岡のセルフレジをみたことがある。その時は、レジの左右がはかりになっており、買い物カゴを乗せた瞬間に購入商品合計の重さをレジが検地し、購入商品をスキャン後、反対側のカゴに商品を入れた瞬間にレジが商品1品1品の重さを検地し、すべての商品がスキャンされ、反対側のカゴに入った後に合計の重さが、購入前と変わらなければ、精算が行われるという仕組みであった。したがって、最大のポイントはスキャン前後の購入商品の重さをレジが自動検出し、万引き防止を図るという仕組みである。

  今回の各社のセルフレジの秤は商品のスキャン後のみであり、スキャン前には秤はなく、購入後のみのチェック用に活用されていた。したがって、買い物カゴでも、買い物カートでも対応できるようになっており、しかも、コンパクトにしあがっていたのが特徴である。どのくらいコンパクトかというと、小さいものでは1㎡で1台のセルフレジが設置できるというスペースであり、従来の有人レジのほぼ半分である。もちろん、セルフレジといっても精算業務が伴うため、何が起こるかわからないので、必ず、サポート用に人は必要であり、概ね、セルフレジ4台に1人ぐらいが目安のようだ。

  ひとつおもしろいと思ったことはセルフレジの導入後、顧客の使用状況を見ると、セルフレジを使う方はどんなにセルフレジが込んでいてもセルフレジで精算されるということである。いろいろ調べてみると、セルフレジを使う顧客の目的は、店員や他の顧客に買い物の中身を見られたくないという心理が強く働くということだという。

  妙に納得した。確かに、食品スーパーマーケットが約50年前に世の中に誕生し、瞬く間に日本全国に広がった最大の理由はセルフ販売であった。それまでの対面販売という心理的な圧迫のある買い物から開放され、自ら商品を手に取り、欲しい商品を比較購買しながら、自分の意志で選び、自ら納得して、精算するという自由な買い物の世界を現実化したことがセルフ販売の最大の特徴であったといえる。ところが、このセルフ販売も、今日まで、唯一、セルフ化できなかった点が精算業務であり、そこは対面販売のような圧迫感はないものの、店員に見られ、後ろの客に見られるという心理的な嫌悪感が残っていたといえる。本来、この問題は50年前に解決しておくべき問題であり、セルフ販売といいながら、精算の一点だけは対面販売が残ってしまったといえる。このことから考えると、レジはセルフ販売の唯一の接客の場であり、心を込めた接客をすべきという考えは、実は顧客から見たら大きなお世話であり、できれば無くして欲しいものであったということを、少なくともセルフレジに並ぶ顧客はこの50年間強く思っていたということであろう。

  その意味で、50年たって、やっとセルフレジの出現によってセルフ販売が完成し、売り手中心の買い物から、買い手中心の買い物へという、買い物革命が完結するといってもよいのではないかと、今回、深く考えさせられた1日であった。

March 11, 2006 in 経済・政治・国際 |

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