家計調査月報、2月度速報! 週末商品を分析する!
2006年2月度、家計調査月報が3/31、総務庁統計局からやっと公表された。家計調査月報は平成12年から平成18年まで、7年間の月別データが公開されており、時系列に過去の推移を把握するには大変役に立つ統計資料である。また、毎月、日別データも公表されており、日々の動向をしる上でも重要な資料である。今回は、その日別データを用いて、2月1日から2月28日までの日々のデータの中から、週末、土日のみのデータをピックアップし、週末、食品スーパーマーケットとして強化すべき商品群をまとめてみたい。
まず、食品スーパーマーケットの取り扱い商品の食料品の推移であるが、この数字には外食も含まれており、外食を除外する必要がある。1日あたりの食品の平均金額は食品のみでは1923円であり、外食も含めると2283円となる。したがって、差引き、外食には360円が平均して消費されていることがわかる。この食品への平均消費額1923円のうち、週末である土日の平均消費指数を2月度で見てみると、108.4%であり、ほぼ土日は10%弱消費金額が跳ね上がることがわかる。食品スーパーマーケットでいう客単価が約10%週末はアップするということになる。
そこで、この週末に特に跳ね上がる商品群を2月度の家計調査月報からみてみたい。全体では約110%弱であるが、130%以上週末に跳ね上がる商品が何と10品ある。この指数を仮にここでは週末指数と呼ぶが、2月度の週末指数No.1商品は粉ミルクであった。週末指数148.4%である。1日当りの消費額、食品スーパーマーケットでいう客単価は3円とけっして大きくはないが、週末指数は全商品の中で最高の商品であった。2/12(日)、2/19(日)は少し低いが残りの週末は150%以上の数字がほとんどであり、2/11(土)は238.0%と通常の約3倍の週末指数である。No.2は貝のかきである。週末指数142.9%と140%を越える週末指数である。この2品が140%を越える週末指数の商品である。かきについては季節的な要素も多分にあると思うが、週末は特に消費額が跳ね上がるという特徴がある。ただ、季節商品だけあって、2月度の前半は150%から200%で跳ね上がっているが、後半の週末は100%強であり、2月中旬までの週末指数の高さが特徴である。
No.3の週末指数は、アイスクリーム・シャーベット137.5%である。冬であるにもかかわらず、週末はアイスクリームの消費額が跳ね上がるのが特徴であり、毎週、週末はきれいに140%前後の週末指数で推移している。No.4はやきとりの136.9%、No.5は発泡酒の13.6.8%、No.6がかにの135.6%、No.7がビールの135.0%、No.8が同率でケイキの135.0%、No.9がワインの133.1%、そして、No.10が牛肉の132.1%である。以上が、週末指数130%を越える商品群であり、ちょうど10品となる。この中で、酒類が発泡酒、ビール、ワインと健闘しているのが目立つ。大分類でみても酒類は週末指数トップであり、133.3%である。ちはみに、大分類では、No.2が貝類の121.1%、No.3がコーヒー・ココア118.6%、No.4がめん類115.6%、No.5が生鮮肉115.3%である。
次に、2月度週末指数が120%以上の商品を見てみると、つゆ・たれ (128.9%)、焼ちゅう(128.7%)、さしみ盛合わせ(127.6%)、茶飲料(127.0%)、まんじゅう(126.7%)、即席めん(125.7%)、炭酸飲料(125.4%)、コーヒー飲料(125.2%)、カップめん(124.9%)、清酒(123.5%)、カレールウ(122.8%)、ソース(122.5%)、中華めん(121.0%)、せんべい(120.2%)の14品である。
さらに、もうひとつランクを下げ、2月度の週末指数115%以上の商品を見てみると、弁当(119.4%)、たこ(118.9%)、もち(118.8%)、おにぎり・その他(118.7%)、はくさい(117.8%)、調理パン(117.8%)、えび(117.5%)、カステラ(117.5%)、砂糖(117.2%)、チョコレート(117.0%)、いちご(116.0%)、コーヒー(116.0%)、生しいたけ(115.0%)の13品である。
このように、商品の中にはあきらかに週末指数の極めて高い商品があることは2月度の最新の家計調査月報をみても、明らかであり、食品スーパーマーケットとしても週末強化の場合は商品群を慎重に選定し、ちらし、インプロ等の販促はもちろん、商品づくり、棚割り、レイアウト等についても週末マーチャンダイジングを確立することがポイントである。
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