« 客単価3D分析の3つの軸と3つのMD評価指標について! | Main | 週間!食品スーパーマーケット最新情報、「まぐまぐ」でスタート! »

April 29, 2006

オオゼキ、客数4000人/日を目指した店づくりへの挑戦!

  4/21、オオゼキの2006年2月期の決算説明資料が公表された。オオゼキは今期4店舗の新店を出店し、27店舗となった。年商は557億円、1店舗平均20.6億円となる。ただし、新店、千歳船橋店(2005/04/15)、相模原中央店(2005/08/09)、下北沢店(2005/12/06)、そして、八幡山店(2006/02/21)の4店舗がこの数字には含まれるので、1年分の営業実績の店舗、すなわち、既存店は23店舗である。そこで、ここでは、この既存店の今期の実態をもとにオオゼキが何を目指しているのかをみてみたい。

  まず、全体像であるが、オオゼキの既存店の平均年商は22.6億円、客数は約3600人/日、客単価は約1700円である。1店舗当りの坪数は約170坪、年間坪効率は約1300万円となる。また、ポイントカードの発行枚数は1店舗当り、約20000枚であり、これは客数の約5.5倍となる。ポイントカード使用率は約90%であり、ポイント還元率は2.2%である。このように、既存店23店舗でみてみると、客数、坪効率、ポイントカード使用率、発行枚数ともに驚異的な数字であり、特に平均客数の約3600人がオオゼキの最大の特徴、強みとなっていることがわかる。

  そこで、次にこの既存店23店舗、個々の状況をみてみると、まず、客数と客単価の相関であるが、ほとんど相関性がないことが相関図をつくってみるとわかる。1日当りの客数最大店舗は池上店の4870人であるが、客単価は1978円と高いが、ほぼ同じ客数、4717人をほこる千歳烏山店の客単価は1115円であり、4633人の旗の台店は1650円であり、4584人の上町店は2070円である。このように、オオゼキでは4500人という最大級の客数をほこる各店舗の客単価はバラバラであることがわかる。逆に、客数の少ない1932人の座間店の客単価は2184円であり、2408人の久が原店の客単価は1304円、2693人の矢部店の客単価は2006円と、これも客単価がバラバラである。同様に、オオゼキの平均客数3600人前後の店舗の客単価を見ても3618人の雪が谷店は1624円であり、3891人の高井戸店は1914円であり、3550人の浅草雷門店は1160円である。また、全店客単価No.1の2615円を誇る松原店の客数は3979人であり、全店平均客数付近の店舗も客単価は大きくばらついているのが現状である。このように、オオゼキの客数と客単価には全く相関がないといえる。

  次にもうひとつの相関を見てみたい。オオゼキの特徴は客数の多さに裏付けられた坪効率の高さであるが、この坪数と客単価の相関を見てみると、結論からいうとほとんど相関がないことがわかる。オオゼキの平均坪数は約170坪であるが、200坪を超える店舗が4店舗ある。No.1は高井戸店の340坪であるが、客単価順位は7番であり、1914円である。No.2は298坪の上町店であるが、客単価は2070円と3位である。No.3は291坪の大森店であるが、客単価は1452円と19位である。そして、No.4は231坪の松原店であるが、この店舗はオオゼキの中でも客単価が図抜けており、断トツのNo.1の2615円である。このように、坪数の大きな店舗が必ずしも客単価が高いわけでもないのが実情である。また、オオゼキの平均坪数約170坪近辺の店舗を見ると、客単価は1000円強から2000円強まで大きくばらついており、客単価と坪数に関しても相関性はみられない。

  最後に、坪数と客数の相関をみてみたい。グラフでみると逆T字型になっていることがわかる。すなわち、150坪前後の店舗が2000人から5000人弱の客数分布になっているのに対し、4000人のところで坪数が200坪、250坪、300坪、350坪と縦一直線に店舗が並んでいる図となる。一店舗、上町店だけ、300坪で4500人というちょっと右よりの位置を示すが、全体としてはきれいな逆T字型のグラフである。このグラフからも坪数と客数の関係はほとんどなく、強いていえば、どのような坪数でも客数は4000人を目ざしている傾向がみえる。

  こうみるとオオゼキの最大のポイントは客数であり、坪数、客単価に関係なく客数4000人をめざした店づくりを意識している構図が鮮明である。驚異的なポイントカード使用率、個店仕入れによる商品力の強化、正社員比率約70%のオペレーション力の照準は客数4000人を目指した店づくりに合わされているといえよう。すなわち、オオゼキの戦略は客数4000人を目指した店づくりにあるといえる。
 

« 客単価3D分析の3つの軸と3つのMD評価指標について! | Main | 週間!食品スーパーマーケット最新情報、「まぐまぐ」でスタート! »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference オオゼキ、客数4000人/日を目指した店づくりへの挑戦!:

« 客単価3D分析の3つの軸と3つのMD評価指標について! | Main | 週間!食品スーパーマーケット最新情報、「まぐまぐ」でスタート! »