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April 11, 2006

オオゼキ、増収増益! 2006年2月期、決算短信

  オオゼキの2006年2月期の決算結果が4/10公表された。それによると、売上557億円(107.4%)、営業利益41億円(101.9%:売上対比7.3%)、経常利益41億円(101.7%:売上対比7.3%)、当期利益24億円(102.8%:売上対比4.3%)と増収増益であった。ROE(株主資本利益率)も14.0%と高い数字であり、今期も好調な経営内容であった。特に、売上対比営業利益率が7.3%と食品スーパーマーケット業界の平均2~3%前後と比べても、図抜けており、オオゼキは極めて収益性の高い企業である。

  オオゼキの収益性高さの原因は販売管理費の低さにあり、今期の数字は昨年よりもややアップしてはいるが、17.8%で抑えている点である。粗利率は25.2%で通常の食品スーパーマーケットと比べても極めて高いとはいえないので、やはり、販売管理費17.8%がオオゼキの強みである。経費の大きな項目順にみてみると、人件費(給料、賞与、役員報酬、福利厚生費等)の粗利額対比、いわゆる労働分配率は約40%であり、食品スーパーマーケット業界水準と比べてもけっして低いとはいえない。その他の経費もけっして低いとはいえないが、強いていえば、広告宣伝費が売上対比0.67%とかなり低めであり、これは通常の食品スーパーマーケットと比べ1~2ポイント低く、宣伝広告費が極めて低いという特徴がある。オオゼキの正社員比率は70~80%と通常の食品スーパーマーケットのパート比率並であり、本来であれば人件費比率が高くなりすぎ、労働分配率が40%では収まらないはずであるが、収まってしまうところにオオゼキの強さのポイントがある。

  では、オオゼキの強さの秘訣は何か。その最大のポイントは売場効率にある。オオゼキの年間坪効率、いわゆる坪売上は1300万円/年/坪である。これは食品スーパーマーケット業界平均の約3倍の超高効率である。また、同様に、1人当りの売上高も4000万円を越え、これも食品スーパーマーケット業界平均の約2倍近い、やはり、超高効率である。このように、オオゼキの売上効率は面積当りも、人当りも極めて高く、これが粗利率24.1%を掛けると、粗利高が通常の食品スーパーマーケットと比べ異常値となり、人件費、その他の経費を吸収してしまい、販売管理費率17.8%を実現してしまう秘密ともいえる。

  では、ここまで、売上効率を高めるオオゼキの売上アップのポイントは何か。それはズバリ客数にある。売上は一般に客数×客単価であるが、オオゼキの売上効率の異常値は、約200坪という小規模な面積に目一杯客数を集客しうる立地選定と商品力の強さといえよう。立地については東京の世田谷、大田、品川の住宅密集地にドミナント展開をはかり、その他の店舗も東京都内の住宅密集地に立地するという極めて好立地への出店である。よっぽど、立地選定と競合状況を間違えない限り、これらの立地は3000人/日近い集客がはかれる商圏である。そこに約200坪の食品スーパーマーケットを出店するので、それだけで高い坪効率となる。

  またもう一方の商品力については、オオゼキの売上構成比でみれば明確なように、青果20.9%、日配19.8%、食品18.3%といわゆるPI値3大商品の構成比がみごとに構成比ベスト3となる点である。しかも、青果は他の生鮮食品の鮮魚の13.2%、精肉の12.3%と比べても極めて高いのが特徴であり、この青果の20.9%という構成比の高さをみても強力な集客力といえる。さらに、オオゼキの3つの経営戦略である「個店主義」、「個店分散仕入れ」、「高い正社員比率」が商品力を強力に推進しているといえる。

  このような絶好の好立地と強力な商品力により、高効率な売上を達成し、経費比率を下げ、高い収益率を誇るオオゼキであるが、こと既存店に関してはさすがに伸び悩んでおり、今期96.46%と厳しい状況である。客数98.40%、客単価98.03%であり、どちらも約2%のダウンであり、競合状況の厳しさを示しいる数字といえよう。次期の見通しの中でも、「今期は全社を挙げて現場主義を徹底し、既存店売上昨年対比100%以上を確保する計画」であると宣言しているほどであり、当面のオオゼキの経営課題は既存店の売上アップにあるといえる。

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