食品スーパーマーケット、各地で新店オープン!
4月は、2月、3月決算企業はすでに新年度に入り、それにともない、食品スーパーマーケット業界も新店があいついでオープンしている。業界をとりまく、経営環境、競合状況は非常に厳しいものがあるが、既存店の売上が伸び悩む中、売上を確保するための経営戦略として、スクラップ&ビルドが優先課題となりつつある。今期も食品スーパーマーケット業界は積極的な出店がなされるものと思う。
さて、まず、スーパーセンターの新規出店状況であるが、ベイシアが4/6にベイシアフードセンター香取小見川店を千葉県香取市野田にオープンした。スーパーセンターは2/23のベイシアフードセンター嵐山店オープン以来、約2ケ月ぶりである。香取小見川店はカインズホームスーパーセンタータイプであり、このタイプとしては9号店目となる。カインズの中にベイシアが入り込むタイプであり、カインズを併設するNSCタイプとは違う。また、千葉県への出店はこれで8店舗目となり、着々と千葉県にドミナント展開を形成しつつある。店舗面積は2000坪強であり、食品は約850坪である。ベイシアはスーパーセンター以外にもベイシアマート伊勢崎あずま店を3/31にオープンし、18号店となるベイシアマート前橋おおご店を4/18にオープンする予定である。
イズミヤもスーパーセンター神戸玉津店を4/7、兵庫県神戸にオープンした。イズミヤのスーパーセンターとしては5号店となるものであり、スーパーセンター業態の開発も軌道に乗ってきたといえる。総売場面積が2層立てで、5000坪強という大型スーパーセンターである。イズミヤのスーパーセンターの特徴は衣料部門の強さにあり、他のスーパーセンターと違い、食品の構成比が若干低い点である。その分、粗利率は向上し、採算性は高くなるという。
一方、NSCについても、ヨークベニマルが福島県いわき市にヨークベニマルエブリア店を4/21にオープンする。約90に上る専門店で構成されている鹿島ショッピングセンターのエブリアのキーテナントとしてのヨークベニマル123店舗の出店となる。また、4/11には食品スーパーマーケットであるが、福島県会津若松市花春町にヨークベニマル花春店をオープンした。この店舗は旧店舗のリニューアルオープンであり、店舗面積は約600坪であり、年商22億円を目指すという。
ヤオコーも3/30、埼玉県ふじみの市に87店舗目となるヤオコー上福岡西口店をオープンした。この店舗はココネ上福岡ショッピングセンターの中核としての出店であり、年商18億円の予定という。4/12には、埼玉県北安達郡伊奈町にヤオコー88店舗目となる伊奈店をオープンした。この店舗もショッピングセンター(ウニクス 伊奈)の中核として出店であり、年商25億円の予定という。どちらも業態としてはNSCといえ、ヤオコーも単独店からNSCタイプの店舗開発が最近は主力業態である。
そして、食品スーパーマーケットもこの時期、続々オープンしている。サミットが3/25、横浜市戸塚区に下倉田店をオープンした。オオゼキも3/28、東京都三鷹市にオオゼキ28店舗となる三鷹店をオープンした。4/1にはカスミが埼玉県八潮市にフ-ドスクエア八潮駅前店をオープンした。売場面積は約600坪であり、年商27億円の予定という。カスミ121店舗の店舗であり、このフードスクェアタイプは14店舗目という。4/14にはマックスバリュ東海が静岡県駿東郡長泉町に51店舗目の店舗であるマックスバリュ平塚河内店をオープンした。この店舗は3/18にオープン予定であったが、工事等の遅れにより、オープンが延期されていた店舗である。約600坪強の店舗であり、年商25億円を目指すという。4/8、マックスバリュ西日本が兵庫県三木市に131店舗目のマックスバリュ恵比須(えびす)店をオープンした。約300坪の店舗で年商12億円を目指すという。4/13にはバローが岐阜県岐阜市にバロー領下店をリニューアルオープンした。約450坪で年商23億円を目指すという。
このように4月に入り、スーパーセンター、NSC、食品スーパーマーケットともに新規出店が増え、今期も食品スーパーマーケット業界は新店戦略が今期の成長をささえる経営課題となろう。
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