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May 03, 2006

オオゼキに見る客数4000人/日をめざす新店オープン戦略!

  オオゼキは2006年2月期、4店舗の新店をオープンさせた。1店舗目が2005/04/15にオープンした千歳船橋店であり、2店舗目が2005/08/05にオープンした相模原中央店であり、3店舗が2005/012/05にオープンした下北沢店であり、そして、4店舗目が2006/02/21にオープンした八幡山店である。現在27店舗となり、年商も557.8億円となった。オオゼキの経営戦略の根幹は客数4,000人/日を目指す店づくりにあり、そのためには、新店をどのようにオープンさせ、そして、いち早く軌道に乗せるかが鍵を握っている。そこで、この新規オープンした4店に絞り、どのように新店をオープンさせ、その後、どのように数字が推移しているのかを見てみたい。

  まず、千歳船橋店であるが、約170坪、設備投資額約1億2,000万円の店舗である。オープンは2005/04/15であり、初日の客数は6,808人、客単価2,154円であった。その後、4日間の平均客数は5,880人、客単価は2,069円と大きく落ち込むことなく、初日の約85%の客数、約95%の客単価で推移している。この時の部門構成比を見ると、青果19.1%、食品18.9%、日配18.8%とこの3つの部門に重点がおかれたオープンセールとなっているが、これはオオゼキ全店の部門構成比とほぼ同じであり、オープンだからといって、特別に戦略部門をつくっているとはいえない部門構成比である。そして、その後、ほぼ、1年が経過した2月末現在では、客数3,708人/日(オープン比約60%強)、客単価1,579円(オープン比75%強)で推移している。これはオオゼキ全27店の中では客数では15番目、客単価では16番目とほぼ全店の平均値に近い数字で推移しているといえる。

  次に、2005/08/05にオープンした相模原中央店であるが、約300坪強のオオゼキとしては高井戸店の340坪につぐ2番目の大型店であり、設備投資は約1億4,800万円の店舗である。立地も相模原駅徒歩8分と駅前立地であり、オープン日の8/5の客数は8,218人、客単価は2,220円であった。その後、4日間の平均数値は客数7,056人(初日の約85%)、客単価は2,209円(初日の約99%)と客単価がほとんど落ちずに推移しているのが特徴である。部門構成比を見ると、青果21.3%、食品20.8%、鮮魚16.3%と鮮魚が異常に強いのが特徴である。逆にオオゼキの強い、日配が13.9%と低い。その後、7ケ月の推移は客数が3,612人、客単価が1,578円であり、オオゼキ全店の中では客数で17番、客単価で17番とほぼ平均的な数字である。

  3番目の新店である2005/12/06にオープンした下北沢店であるが、約250坪弱とオオゼキの中では比較的大きな店舗であり、設備投資は土地・建物の投資も入り、約30億5,200万円という大型投資の店舗である。オープン初日の客数は8,948人、客単価は2,043円であり、オープン4日間平均の客数は7,660人(初日の85%強)、客単価は1,878円(初日の90%強)である。部門別構成比を見ると、青果18.9%、食品17.2%、鮮魚16.4%と相模原中央店のオープンと同じく、鮮魚が強く、日配が14.8%と低いのが特徴である。オープン後、約3ケ月の推移は客数4,432人、客単価1,564円と客数では6番、客単価では20番と客数の多い店舗といえる。

  そして、4店舗目が今年2/21にオープンしたばかりの八幡山店である。約170坪とオオゼキの平均値に近い店舗であり、設備投資は1億2000万円である。オープン初日の客数は8,933人であり、客単価は1,975円である。オープン4日間の平均客数は6,580人(初日比75%弱)、客単価は1,759円(初日比90%弱)であり、部門別構成比は青果20.2%、日配18.0%、食品17.2%と日配が強い数字である。ほぼオオゼキ全店の平均に近い数字である。オープン後の数字は2月度決算であり、2月末の数字であるが、客数は5,658人、客単価は1,578円であり、客数では全店1番であるが、客単価は全店20番である。

  このように、オオゼキの新店のオープン戦略は初日客数約8,000人を目指しているといえ、この8,000人が最終的に半分の約4,000人で落ち着き、全店平均の客数が現在3,600人という食品スーパーマーケットとしては異常に高い数字を達成するといえる。また、そのための部門戦略も基本は青果、食品、日配であり、商圏によっては鮮魚を強く打ち出す場合もあり、ほぼ全店の構成比に近い販促ウェートであるといえる。逆に客単価はオープン当初は2,000円を越えているが、最終的には1,500円強で落ち着き、客数に重点をおいたオープン戦略であり、オープン後も客単価よりも客数重視型の戦略であるといえよう。

 

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