果物回復!青果相場情報、4月下旬から5月初旬にかけて!
東京中央卸売市場の4月下旬から5月初めにかけての週間相場情報が公開された。果物は3月、4月と主力のいちご、柑橘類が不振で非常に厳しい状況であったが、5月以降の主力商品となるすいか、メロン等は順調な入荷なようで、5月度の果物は期待がもてそうである。また、野菜については、入荷は順調に入荷しているが、かなりの高値相場となっており、4月度同様、5月度も高値で推移しそうである。
さて、果物であるが、果物全体としては昨年並みの入荷量であるが、今後、主力なるとであろう、すいかの入荷は熊本産を中心に極めて順調であり、1日平均200トンが入荷し、昨年対比177%、前週比でも153%と順調な入荷である。これだけ入荷量が急激に増えると、さすがに相場も下がり気味であり、価格は昨年対比で90%前後で推移している。食味も良好とのことで、5月の食品スーパーマーケットの青果の果物に関してはすいかが決めてとなりそうである。特に気温の高い日に関しては、食味もよいとのことで1/4、1/8カットスカイを主体に半カット、丸についてグレードの高いものもしっかり品揃えすることがポイントであろう。
すいかについで、今後、メインとなるメロンについては、この時期、茨城産を中心にクインシーメロンが順調に入荷している。入荷量は1日平均32トンであり、昨年対比258%、ほぼ同じ1日平均32トン入荷している静岡産中心のアールスメロン、茨城県産中心のアンデスメロンは昨年対比を切っているので、赤肉系のクインシーメロンが5月前半は順調な入荷といえよう。相場の方はほぼ昨年並みであり、すかいと並び、2大商品として果物のメインとなろう。
その他については、3月、4月は不振であった柑橘類においてはアメリカ産グレープフルーツが順調な入荷であり、1日平均56トンと昨年対比121%、前週比でも161%と順調な入荷である。また、晩期となるいちごは入荷が悪く、先週比は105%とやや増えたが、昨年対比75%と厳しい入荷状況であり、相場も高値相場である。また、りんごの入荷も昨年対比74%と入荷状況が悪いが、相場も昨年を下回る動きであり、厳しい状況である。
このように果物は3月、4月で苦労したいちご、柑橘類に変わり、今後は主力となるすいか、めろん、グレープフルーツが入荷、相場とも順調な動きであり、5月度の果物は期待が持てそうである。
一方、野菜については、入荷についてはほぼ昨年並みで推移しているが、相場が押しなべて高めで5月前半は動いている。特に、白菜は入荷が昨年対比125%と順調であるにもかかわらず、相場は昨年対比187%、先週対比でも114%と高値相場となっている。きゅうりも先週よりは相場が82%と下がったにもかかわらず、昨年対比では179%と高値相場である。また、ほうれん草、こまつ菜等の葉物類も高値相場であり、ほうれん草は昨年対比156%、こまつ菜は170%昨年対比と比べると異常値ともいえる相場である。これ以外にも野菜については150%前後の昨年対比が、ピーマン153%、生しいたけ国産151%、中国産165%、にんじん149%と高値の野菜が多いのがこの週の特徴である。
逆に、相場安になっているものとしては、じゃがいもが、入荷が順調に進み、昨年対比147%、先週比でも143%であったため、相場が昨年対比64%と、野菜の中でもっとも相場安の商品となった。同じ土物ではたまねぎが97%であり、やはり入荷は昨年対比123%順調であり、土物類が安いのが特徴である。それ以外には、セルリーの71%しかなく、野菜の相場安の商品はこの3つであり、それ以外はすべて昨年よりも大幅な相場高の商品である。
このように、野菜は果物と反対の動きを示しており、5月度は土物以外は相場高で推移しそうな動きである。白菜、キャベツ、大根、きゅうり等主力野菜はほとんど相場高といえ、食品スーパーマーケットとしては相場安よりは、売上が比較的確保しやすい月といえよう。
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