食品スーパーマーケット新店情報、各地で続々オープン!
4月下旬から5月初旬にかけて、食品スーパーマーケットの新店が全国各地で続々とオープンしている。最近の食品スーパーマーケット業界は、今後の本命といわれるNSC(郊外型ショッピングセンター)への開発にも積極的に取り組み、各社がNSCへ挑戦しつづけているのが特徴である。特に、まちづくり3法が成立すると、1万㎡以上の小売業の出店に強い規制がかかるため、郊外型の小売業の本命はNSCとなろう。
さて、そのNSCの出店を加速するヨークベニマルが4/28、124店舗目となるNSC、ヨークベニマル石巻蛇田店を宮城県石巻市にオープンした。ホームセンターのホーマック、カジュアル衣料のユニクロを併設し、売場面積約800坪、年商21億円をめざしている。4/24には、やはり、NSCをマックスバリュ東北が97店舗目となるマックスバリュ十文字南店を秋田県横手市十文字町にオープンさせた。洋服の青山、ドラックストアのツルハ、衣料品の西松屋、ホームセンターのホーマックも6月にオープンするという。マックスバリュ東北の年商は16億円、NSC全体では38億円を目指すという。マックスバリュ東北は5/5にも山形県山形市青田に98店舗目となる年商15億円目標のマックスバリュ青田店をオープンさせ、いよいよ100店舗が秒読み段階となった。大阪ではライフコーポレーションが大阪府東大阪市にライフ新石切店、年商18億円目標をオープンした。ホームセンターのコーナン・ライフ、家電のコーナン・ジョーシンと、地上3階立ての店舗でのNSCタイプの出店であり、190店舗目となる。4/20には秋田の伊徳のNSCがいとくアルカディア店として青森県弘前市にオープンした。ドラックのツルハとともに弘前アルカディアSC内への出店である。
また、NSCよりも一回り大きいSCの核テナントとして新規出店する食品スーパーマーケットも増え、カスミが4/21、茨城県守谷市にフードマーケットカスミ松ヶ丘店をショッピングセンターアクロスモール守谷の核テナントとして出店した。カスミ121店舗目の店舗であり、年商20億円をめざすという。バローも4/29、岐阜県本巣市三橋に93店舗目となるバローモレラ店を国内最大級のショッピングセンター、メガモールモレラ岐阜店の核テナントとして出店した。約900坪弱で、年商23億円をめざすという。4/29には、平和堂がはじめて兵庫県に97店舗目となるアルプラザつかしんを尼崎市のグンゼタウンセンターつかしんショッピングセンターの核店舗として出店した。衣食住のGMS型であり、年商は75億円の目標という。平和堂は4/21には食品スーパーマーケット、年商11億円目標のフレンドマート御蔵山店を京都府宇治市にオープンしており、ここのところ積極的な出店が続いている。
スーパーセンターを展開するベイシアも4/27、ベイシアスーパーセンター23店舗目となるベイシアスーパーセンターひだかモール店を埼玉県日高市にオープンした。売面約3500坪と1万㎡を越えるスーパーセンターであり、スーパーセンターの中でも大型店舗である。まちづくり3法成立後はこのタイプを1万㎡以下に圧縮して出店をつづけてゆくものと思われる。
上記以外に食品スーパーマーケットも目白押しであり、4/14には、マックスバリュ九州が北九州市にマックバリュ小倉愛宕店をオープンした。マックバリュ九州90店舗目となる店舗であり、年商15億円を目指すという。4/20、ジョイスが岩手県盛岡市に約500坪の食品スーパーマーケットをオープンした。同じく、4/20には東急ストアが100店舗目となる錦糸町東急ストアを東京都墨田区にオープンした。約1000坪で年商44億円を目指すという。4/26にはオオクワが和歌山県岩出市にプライスカットオークワ岩出北店をオープンした。プライスカットは21店舗目、オークワ全店では131店舗目となる。4/27には山陽マルナカがマルナカ和泉店を大阪府和泉市にオープンした。同じく4/27にはハローズが岡山県倉敷市に32店舗目となるハローズ田ノ上店をオープンした。また、ショップ99も4月も新店の勢いはとまらず、18店舗の新店をオープンさせている。
このように、4月から5月にかけて、食品スーパーマーケットは出店ラッシュともいえる状況であり、全国で新店がオープンしている。今期も食品スーパーマーケット各社は新店を積極的に展開してゆくものと予想され、新店戦略が当面の成長戦略の鍵を握っているといえよう。
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