食品スーパーマーケット、連休明けの株価状況!
ここしばらく、本ブログでは食品スーパーマーケットの株価情報はあまりあつかってこなかった。その理由は、ライブドアショック後、株価の動きが鈍く、食品スーパーマーケット業界も大きな動きがなかったからである。しかし、ここへきて、この連休明けぐらいから少し株価が動き始めた感があり、ひさしぶりに食品スーパーマーケット株価情報を取り上げてみたい。今回は主だった企業のみを取り上げるが、今後、食品スーパーマーケット業界の動きが活発になるようであれば、本ブログでもその動きをしっかり追っかけてゆきたい。
まず、まちづくり3法関連といったらよいかと思うが、九九プラスとPLANTの株価である。九九プラスはここ最近、株価の下げが止まらない状況である。5/9現在、153,000円であるが、この3月初めには300,000円の株価をつけていた。それ以降、徐々に下降線をたどり、3月下旬には250,000円を切った。そして、4月中旬になると200,000円を割り、4/28、2006年3月期決算の下方修正が発表されると、とうとう3月始めの半分となる150,000円台に入った。今後の株価は予断を許さない状況にあるといえよう。
一方、PLANTの株価は3/28の900円という上場来最安値をつけて以来、一時、株価を戻し、4/11、1,050円まで跳ね上がったが、その後、急激に株価を下げた。特に、4/28には中間決算短信が発表されるが、その数日前から株価は急激に下がりはじめ、950円前後まで下がった。その中間決算では売上は123%と順調であったが、営業利益が損失となり、経常利益は100万円を確保したものの、当期純利益は赤字となった。株価もそれ以降950円付近で低迷し、5/9は939円と上場来最安値の900円ラインに近づきつつある。
次に、いま話題のヨークベニマルであるが、ヨークベニマルの株価は4/12の減益決算発表があるまでは4,100円近辺まで上昇していたが、それ以降、株価が急速に下がり始めた。この日、7&Iホールディングスへの株式交換による完全子会社化が発表されたが、株価上昇へはつながらず、以降、現在まで下がり続けている。この連休明けには少し上昇した感はあるが、5/9現在3,900円であり、状況は厳しいといえよう。
食品スーパーマーケット業界売上伸び率No.1の大黒天物産は、4月上旬までは順調に株価は上昇し、3,250円近辺でもみあっていたが、それ以降株価は下落しはじめ、4/24、一時2,850円まで落ち込んだ。その後も株価は下降気味で推移し、5/9現在2,940円と低値で推移している。
ベルクの株価も厳しい動きである。今年前半は1,300円前後であったが、2月中旬頃から株価が下がりはじめ3月に入ると1,200円強近辺で張り付いた状況となった。その後、4月に入り、少し上昇したが、4/10の減益決算発表以降、株価は再び下降しはじめ1,200円を割り、5/9現在、1,194円である。
このように、まだまだ、食品スーパーマーケット業界の株価は厳しい状況であるが、このような中で、株価が一本調子で上昇している食品スーパーマーケットがある。丸久である。丸久は3月中旬まで約750円ではりついていたが、4月に入ると株価は急上昇しはじめ、4/13、2006年2月期の好決算内容が発表されるとさらに上昇。特に、決算は売り上げ105%、営業利益113.5%、経常利益121.3%、当期利益122.1%と大幅な増収増益であり、これが株価を加速させた。5/9現在、1,084円である。丸久は最近NSCへも積極的に挑戦しており、昨年10月にはイズミとも資本業務提携をし、今後、一層の成長、収益性が期待できるといえよう。
一方、イズミの株価であるが、2月から3月までは厳しい株価が続いたが、3/8の3,680円の底値をつけてから上昇に転じ、それ以降、丸久と連動するように4月中旬には4,400円の株価をつけ、一時、4,200円まで下がるが、その後、また上昇を続け4月下旬には4,700円まで株価を上げた。そして、連休明け、さらに株価が上昇し、5/9現在4,810円である。
このように食品スーパーマーケット業界はまだまだ全体としては厳しい株価であるが、好業績の企業、将来戦略の明確な企業の株価は上昇に転じはじめている。まちづくり3法も成立も秒読みとなり、今後、食品スーパーマーケット業界の株も両極端な動きとなろう。
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