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May 02, 2006

貝、海草にみる全国の消費実態の違いに驚き!

  食品スーパーマーケットにおける貝、海草は鮮魚部門が管理している商品であるが、加工がほとんどいらず、発注、仕入れによる商品であるため、中々しっかりした管理ができていない企業が多い。また、年間、カキのシーズン、ひなまつりのはまぐり、たけのこのシーズンにおけるわかめ、寒シジミのシーズン等の一部の期間を除けば、あまり大きな変動がなく、鮮魚部門としてもあまり力が入らない商品群といえよう。しかし、逆に、精度の高い発注、売上に応じたフェイスどりにもとづく棚割り、効果的な販売促進、健康・品質の違いを強調するPOPでの訴求等をしっかりかければ、貝、海草の数字は驚くほど改善するものである。そこで、貝、海草の客単価はどこまで改善できるのかを、最新の家計調査月報をもとにみてみたい。

  家計調査月報は1世帯当りの1ケ月間の消費金額が商品分類ごとに調査されたデータであるので、まず、食品スーパーマーケットの客単価と比較するために、1日当りの数字に返還することがポイントである。また、貝、海草については、かなり細かい商品分類になっており、貝では、あさり、しじみ、かき、ほたて貝、その他と別れ、海草では、わかめ、こんぶ、他の野菜・海草加工品と分類されている。ほぼ、食品スーパーマーケットの商品分類に近く、この家計調査月報の1日当りのデータと客単価を比較することにより、現状の客単価が高いのか低いのかの目安になるものと思う。

  実際、2006年3月度の全国の貝、海草の消費金額を算出すると28.4円である。貝が15.4円、海草類が13.0円となり、ほぼ半々というところである。貝の内訳は、あさりが4.2円、しじみが1.8円、カキが2.7円、ほたて貝が3.9円、その他となる。この時期、ほたてがかなり高い数字となるのが特徴である。もちろん、ほたては地域性があるので、一概にこの数字となるとは限らない。海草の内訳はわかめが6.1円、こんぶが3.2円、海草加工品が3.7円となり、海草加工品が高いのが特徴といえる。このように、全国の数字で見る限り、貝、海草は約30円と、3月度はかなり高い数字といえる。2000人/日の食品スーパーマーケットで1日60,000円ということになり、月間180万円、年間換算では2000万円を越える数字であり、貝、海草は重点管理商品といえよう。

  では、各地区での違いはどのくらいあるかを見てみたい。家計調査月報では県庁所在地別のデータも公表されており、そのデータをもとに貝、海草の実態をみると、貝、海草に関しては地域により大きな違いがあることがわかる。貝、海草の総合計のNo.1は松江市であり、全国平均28.4円のほぼ倍の43.2円である。No.2は青森市の40.2円、No.3は盛岡市の40.2円、No.4は徳島市の36.1円、No.5は金沢市の35.5円である。逆に、ワースト1は宮崎市の15.2円、ワースト2は熊本市の16.9円、ワースト3は那覇市の17.4円と九州、沖縄地区がワースト群となる。東京は12位の31.8円、大阪市は38位の24.0円である。

  また、この違いは何によるかをさらに細かく見てみると、松江市の強さは、わかめにあり、わかめが全国No.1の消費額であり、わかめだけで19.6円という異常値である。また、No.2の青森市はほたてが異常に高く、全国No.1であり、ほたてだけで13.9円の消費額である。この2つの都市をみただけでもわかるが、貝、海草は地域により消費額が全く違い、大きな地域差があることがわかる。

  たとえば、貝の強い地域はこの時期ほたて派とカキ派にわかれ、ほたて派は東北に多く、青森市、札幌市、山形市等であり、カキ派は新潟市、高松市、千葉市、広島市等である。さらに、あさり派としじみ派もあり、あさり派は佐賀市、甲府市、大分市であり、しじみ派は松江市、鳥取市、水戸市である。同様に海草についてもわかめ派とこんぶ派があり、わかめ派は松江市、徳島市、金沢市であり、こんぶ派は大津市、富山市、大分市である。

  このように貝、海草は消費実態が全国全くといってよいほど違い、地域性の非常に高い商品であり、しっかり顧客のニーズをつかみ、商品管理を徹底するとが客単価アップのポイトである。

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