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June 07, 2006

99プラス、100円ショップが客単価アップ戦略を模索!

  先週の日経新聞(6/2)に「100円ショップ、高めも並ぶ」という記事が載った。ついに100円ショップも200円、300円、500円の品揃えに踏み切ったという。ここ数年、100円ショップ大手4社合計(大創、九九プラス、キャンドゥ、セリア)の成長率は鈍化しており、以前は120%以上あった売上高伸び率が、ここ数年110%前後となり、新規出店による客数アップ戦略が限界に来ているといえる。そのため、今後のさらなる成長を目指すためには客数アップから客単価アップを目指した戦略転換が必要と判断したといえよう。

  客単価は3Dに分解できるが、100円ショップは価格軸が100円で固定されるため、客単価アップにはこれまで客数PI値軸とPPI軸、すなわち、掛けたPI値の面を伸ばす以外に方法がなかった。しかし、平均単価軸に着目することにより、平均単価アップによる客単価アップ政策が可能となり、平均単価軸に200円、300円、500円の品揃えを加えると、客単価を飛躍的に伸ばすことが理論上は可能となる。ここに着目し、平均単価アップによる客単価アップ戦略に踏み切ったものといえよう。

  日経の記事によれば、九九プラスは7月から約500円のウナギ弁当、399円のトンカツ弁当、299円のおにぎり弁当、199円の細巻セットなど約15種類の弁当を全国で販売するという。実際、九九ショップのホームページを見ても、現在、新商品として199円の和風カレーが掲載されている。また、5/29の新着情報では「なんと、三ツ星ホテル・元総理長が監修!新タイプ冷し中華麺発売!!」と題して、199円の「上海風炸醤涼麺」、同じく199円の「海風坦々涼麺」の2品を6/1から9月末まで全817店舗で販売するという。これは単なる平均単価アップだけではなく、付加価値アップを伴なった平均単価アップであり、アップグレードへの挑戦といえよう。

  一方、キャンドゥでは500円のネクタイ、ワイシャツ、300円の茶わん、目覚まし時計など衣類・雑貨約2,000点を扱う専門売場約60㎡を既存店に新設するという。すでに、出店計画も決まっており、3年かけて500㎡以上の約200店舗に導入するという。これにより、最大35%の売上アップが期待できるという。さらに、100円商品は一切扱わない300円と500円の専門店の多店舗展開にも乗り出すという。客単価も100円ショップの約2倍の840円を目指すという。

  さらに、最大手のダイソーは平均単価をさらに引き上げ、2,000円の婦人用かばんまでとり扱いを増やすという。ここまで来ると専門店に近づき、品揃えの幅は100円ショップの時とは全く違う品揃えとなり、もはや100円ショップという概念にはあてはまらない新業態といってもよい。

  このように100円ショップは客数アップから客単価アップへ各社大きく舵を切り替えようとしているが、これが食品スーパーマーケットにあたえる影響としては、これまでもそうであったが、今後は、食品スーパーマーケットの雑貨売場の大半を100円ショップ新業態でカバーできるようになる。現在でも食品スーパーマーケットと併設する100円ショップは多いが、今後は食品スーパーマーケットの雑貨部門の70%近くを100円ショップ新業態で可能となり、食品スーパーマーケットの雑貨売場は大幅に圧縮し、その開いたスペースで加工度の高い惣菜、日配、そして、生鮮の即食的な商品群を充実させることが課題となろう。

  100円ショップの動向は、食品スーパーマーケットにとっても今後の品揃え、商品構成を決める上で無視できないところまできたといえよう。今後、平均単価をどこまでアップさせ、品揃えをどこまで充実させるかが注目される。

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June 7, 2006 in 経済・政治・国際 |

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