日経MJで小売業2005年度ランキングを公表!
毎年恒例の小売業ランキングが日経MJから6/28に公表された。2005年度の小売業ランキングは日経MJが1659社に調査票を郵送し、回答があった792社のランキングを売上順に500社を公表したものである。小売業の分類は百貨店、スーパー、専門店、生協、コンビニエンスストア、持株会社の6つに分けられている。今年も、No.1は昨年同様イオンであり、4兆4302億円であった。No.2はセブン&アイホールディングスで3兆8957億円でイオンとは約5000億円の差である。No.3はダイエーで1兆6751億円であり、No.1、No.2は競っているが、No.3になるとNo.1の半分以下となり、日本の小売業界はイオン、セブン&アイホールディングスの2強が頭ひとつ抜けた売上といえる。No.4はヤマダ電機であり1兆2839億円であり、伸び率が116.5%と1兆円企業の中では伸び率が最高の企業であり、まだまだ急成長しているのが特徴である。そして、No.5がユニーであり、1兆2026億円である。以上がNo.5でるが、これ以外に1兆円以上の企業はNo.6に西友の1兆345億円、No.7の高島屋の1兆311億円である。
さて、残念ながら、食品スーパーマーケット業界はベスト10には1社も入っていないが、食品スーパーマーケット業界でトップ企業はNo.17の広島のイズミであり、4368億円であった。ついで、No.20の大阪のライフコーポレーションで3983億円、No.21の滋賀の平和堂3946億円、No.24の大阪のイズミヤで3671億円、No.30の東京のマルエツで3297億円であり、以上が食品スーパーマーケット業界ベスト5である。小売業ベスト10には1社も入らなかったが、ベスト30で5社ランクインをしている。トップのイズミが4000億円を越えたことにより、食品スーパーマーケットも4000億円の時代に入ったといえる。
ついで、食品スーパーマーケット業界ベスト10までみてみたい。No.32に愛媛のフジが3219億円であり、No.33に福島のヨークベニマルが3149億円、No.41に東京の東急ストアが2587億円、No.42に岐阜のバローが2553億円、No.45に和歌山のオオクワが2339億円となり、以上が食品スーパーマーケット業界ベスト10である。
小売業ベスト50の中には、さらに、No.48に北海道のアークスが2228億円、No.49に東京のいなげやが2214億円、そしてNo.50に群馬のベイシアが2124億円であり、ベスト50に食品スーパーマーケットは13社がランクインしている。ちなみに、未上場のベイシアであるが、昨年対比114.1%、経常利益80.75億円(100.1%、売上対比3.8%)であり、スーパーセンターの新規出店が売上を大きく伸ばしているといえよう。
また、ベスト100でほぼ1000億円の売上であるが、この中に食品スーパーマーケットは28社入っており、その企業名を見ると、No.53にサミット、No.55に万代、No.62にマルナカ、No.66にカスミ、No.67にヤオコー、No.68にサンリブ、No.78にタイヨー、No.79にオーケー、No.80にOlympic、No.87にポスフール、No.89にサンエー、No.93に山陽マルナカ、No.95にエコス、No.97にヤマナカ、No.99に九九プラスが入っている。なお、マックスバリュは親会社のイオンの連結に入っており、ユーストアもユニーの連結に入っているの、単体のデータも公表されてはいるが、ランキングとしては加算されていない。
以上が小売業ベスト100であり、その中の食品スーパーマーケット業界ベスト28であるが、日経MJには500社までのランキングが公表されいる。ちょうど200位が約500億円であり、300位が300億円であり、400位が200億円であり、ちょうど500位で131億円である。また、日経MJでは価格政策に対するアンケートも同時に実施しており、それによるとこの5年間に低価格派が40ポイントも低下し、高低それぞれ派が大きく増えたのが今年度の特徴であるという。小売業の価格戦略がかわりつつあるといえよう。
このように、食品スーパーマーケット業界も小売業ベスト100の中に約30社を占めるようになり、No.1の広島のイズミは4000億円を越えた。また、ベスト50でみても13社がランクインしており、小売業の中でも主力を担う業態であるといえよう。
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