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June 05, 2006

家計調査月報200604を総務省が公表、食品99.1%で推移!

  総務庁、統計局から2006年4月度の最新の家計調査月報が公表された。家計調査月報を活用にするには少し工夫が必要で、若干、生データを加工してわかりやすくする必要がある。本ブログでは食品スーパーマーケットの客単価に近い形にするため、1日当りの数字に換算している。また、食料品の中には外食も含まれているため、外食を差し引いた数字を食品スーパーマーケットの全体の数字としている。2006年4月度は1世帯1日当り1947.1円であった。これは昨年が1965.1円であったため、99.1%と若干のダウンであった。消費全体も10,429.1円から10,594.8円と若干ダウンし、98.4%であった。

  食品スーパーマーケットの取り扱い商品を大分類でみてみると、昨年の4月と比べ伸びている部門は貝類110.1%、塩干魚介107.0%、酒類105.4%とわずか3つであり、その他はいずれも105%以下の伸びと今年の4月度の消費額は厳しい数字といえよう。逆に落ちている部門は、果物89.5%、米91.0%、飲料93.4%、乳卵類94.0%、乾物・海草94.0%、油脂94.3%と特に果物が厳しい状況であった。

  さらに、小分類まで落とし、1円以上昨年を上回り、かつ110%以上伸びているものを見てみると、ベスト5は、No.1が焼酎であり、19.8円(2.9円、116.9%)、No.2がベーコン6.7円(1.0円、116.8%)、No.3がぶり9.3円(1.1円、113.8%)、No.4がチョコレート10.0円(1.2円、113.6%)、そして、No.5がコーヒー13.8円(1.6円、113.5%)であった。焼酎が4月度は全食品の中でNo.1は以外であり、しかも2.9円というのは非常に大きい数字である。
 
  小分類で客単価1円をあげることは食品スーパーマーケットではけっして簡単ではなく、売上に換算すれば2000人/日の食品スーパーマーケットでは2000円、10店舗で2万円、100店舗で20万円、150店舗で30万円となる。今回は月間の数字であるので、その30倍となり、1店舗では6万円、10店舗では60万円、100店舗では600万円、150填補では900万円となる。特に150店舗では年間になると、何と1億円を越えるほどの1円の客単価は大きな数字である。したがって、家計調査月報でチェックする場合は月間の数字を1日当り(客単価に近い)に換算して、1円以上伸びている商品をしっかりチェックすることがポイントである。

  また、上記5つ以外に伸びている商品はホタテ貝3.7円(0.3円、109.8%)、揚げかまぼこ7.0円(0.6円、109.4%)、調理パン10.0円(0.7円、107.9%)、食塩1.5円(0.1円、107.3%)、ぎょうざ6.5円(0.4円、107.2円)、生しいたけ5.0円(0.3円、107.1%)、ごぼう3.1円(0.2円、107.0%)、たけのこ8.7円(0.6円、106.9%)、ばれいしょ9.5円(0.6円、106.7%)、マヨネーズ・ドレッシング9.2円(0.6円、106.6%)、チーズ8.8円(0.5円、106.5%)干しいわし1.2円(0.1円、105.9%)、ちくわ4.9円(0.3円、105.7%)、スパゲティ3.1円(0.2円、105.6%)、たらこ8.6円(0.4円、105.3%)、塩さけ5.4円(0.3円、105.3%)、油揚げ・がんもどき9.7円(0.5円、105.0%)と、ここまでが105%以上の商品である。

  一方、小分類で大きく落としたものワースト5は、グレープフルーツ2.3円(-1.3円、64.2%)、ぶどう酒(ワイン)5.3円(-2.3円、69.9%)、メロン1.8円(-0.7円、73.3%)、粉ミルク2.6円(-0.9円、74.3%)、ようかん1.1円(-0.3円、76.7%)と特に果物が悪いのが4月度は大きな特徴である。

  これ以外にも大きく落としたものは、炭酸飲料6.2円(-1.4円、81.7%)、アイスクリーム・シャーベット15.2円(-2.9円84.2%)、いちご24.6円(-4.0円、85.9%)、うなぎのかば焼き7.7円(-1.2円、86.8%)、えび8.9円(-1.2円、88.4%)、乳酸菌飲料7.7円(-1.0円、88.5%)、たまご23.4円(-2.8円、89.3%)、緑茶13.3円(-1.5円、89.9%)、バナナ11.8円(-1.2円、90.6%)、茶飲料13.4円(-1.0円、93.3%)等である。やはり、果物が多く、それに加えアイスクリーム、飲料等、好天気に売れる商品の数字が低かったのが特徴といえる。

  このように2006年4月度は果物、飲料、アイスクリーム等の数字が大きく落ち込んだことが響き、全体として、99.1%とわずかであるが昨年を下回ってしまった。今後、夏場に向けて、旬の果物、飲料等の回復が見込るかどうかが当面の課題といえよう。

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