食品スーパーマーケット新店情報、2006年5月度!
5月から6月にかけての食品スーパーマーケットの出店が好調である。特に、NSC(近隣型ショッピングセンター)タイプの出店が多いのが特徴であり、逆にスーパーセンターを展開しているベイシア、イズミヤ、PLANT等の出店はここ最近少なくなっている。また、食品スーパーマーケット単体での出店も好調であり、有力食品スーパーマーケットがあいついで出店している。ただ、今回は東高西低の傾向があり、東日本地区に出店が集中しているのが特徴である。5/31にはまちづくり3法が成立したが、食品スーパーマーケットは規制対象にはならない規模であるため、今後も新規出店はつづくものと思う。
まず、NSCであるが、5/26、ヨークベニマルが「ヨークベニマル市名坂店」を宮城県仙台市泉区にオープンした。カワチ、ユニクロ、マックハウス、西松屋、タカキュー、SHOO・LA・RUE、ハニーズ、シュープラザ、AMO'S STYLE(婦人肌着)、ビーポップ(衣類雑貨)など26のテナントを有する大型NSC(近隣型ショッピングセンター)である。約1,000坪の売場面積で年商29億円を目指すという。また、6/9には栃木県の足利市に「ヨークベニマル足利店」をオープンするという。やはり、20のテナントを有するNSCであり、店舗面積1,000坪弱であり、年商は22億円を目指すという。ヨークベニマル126店舗の店舗となる。
5/18には、マックスバリュ北海道が釧路市文苑(ふみぞの)のフレスポ釧路文苑ショッピングセンター内に「マックスバリュ文苑店」をオープンした。マックスバリュ北海道にとっては50店舗目となる記念すべき店舗である。売場面積は約600坪、年商は15億円を目指すという。ドラックストアのツルハをはじめ、ふみぞの湯、理美容、コインランドリー等が同一敷地内に立地するNSCタイプの店舗である。そして、6/2、エコスが114店舗目となるエコス江戸崎SC店を茨城県稲敷市にオープンする。SC全体は5,704坪の2層タイプであり、年商16.5億円を目指すという。
一方、食品スーパーマーケットでは、6/6、オオゼキが29店舗目となる戸越公園店を東京都品川区にオープンした。3/27にオープンした三鷹店につづく、今期2店舗目の新店であり、これにより、今期のオオゼキは昨年対比120%を越える売上推移となろう。6/2には、いなげやが130店舗目となる日野栄町店を東京都日野市にオープンした。また、5/24には、ベルクが47店舗目となるベルク川口前川店を埼玉県川口市にオープンした。昨年10月の毛呂山店以来の新規出店である。今期は3店舗の新規出店を目指しており、その内の1店舗目となる店舗である。6/8には、FOOD OFF ストッカ-牛久ししこ店を茨城県牛久市にオープンする。FOOD OFF ストッカ-タイプでは5店舗であり、カスミ全店では120店舗目の店舗である。年商は10.5億円を目指すという。
そして、ショップ九九の5月度の新店であるが、ここへ来て、新店戦略に大きな変化があり、これまでの大量出店戦略が見直されつつある。先月の4月度は18店舗であったが、5月度はわずか6店舗と、これまでの大量出店戦略に修正がかかった。6月度も、6/6現在、1店舗であり、新規出店による客数アップ戦略から既存店活性化による客単価アップ戦略への政策転換に入ったといえよう。実際、今期は新規出店を抑制するという方針もだされており、ショップ九九も800店舗を越え、次の成長ヘ向けて経営戦略を再構築する段階に入ったといえる。
このように、5月から6月にかけての食品スーパーマーケットの新店は、NSC(近隣型ショッピングセンター)の出店、単独の食品スーパーマーケットの出店が旺盛であり、スーパーセンター、ショップ九九の出店が抑制された出店となった。今期は、食品スーパーマーケット業界の出店戦略もまちづくり3法の動向も踏まえ、あらたな段階に入るといえよう。
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