食品スーパーマーケット、新店情報、6月度!
6月に入り、食品スーパーマーケットの新店があいついでいる。ここのところ出店がなかったスーパーセンターのベイシアも2ケ月ぶりに2店舗をあいついで出店した。また、NSCでも、ヤオコー、ヨークベニマルは新店のオープンがなかったが、バローが新店をオープンし、NSCを軌道に乗せつつある。食品スーパーマーケットも、6月に入り各地で新店のオープンがつづいており、今期も各社、新店開発を積極的に取り組んでゆくものと思う。ただ、これまで、順調に新規出店に取組み、驚異的な売上を上げてきた大黒天物産、PLANTはここ最近は新規出店がない。また、ショップ99についても、ここ数ケ月、出店が抑制されているのが特徴であり、これまで、食品スーパーマーケット業界を売上で力強く牽引してきたこの3社が現在、既存店の活性化に重点を移しているといえる。
このような中で、今月の注目の新店は、ベイシアのスーパーセンターであり、立て続けに2店舗の新規出店を果たしている。6/22、ベイシアスーパーセンター市原八幡店が千葉県市原市にオープンした。ベイシアスーパーセンター24号店となる店舗であり、4月以来の新店である。売場面積約2500坪とベイシア標準タイプのスーパーセンターである。そして、6/28には、埼玉県滑川町にスーパーセンター25号店となるベイシアスーパーセンターがカインズとともに、なめがわ森林モールの核店舗として出店する。このように、ここへきてベイシアのスーパーセンターも積極的に出店がはじまった。今後は、まちづくり3法も成立したことにより、今回のスーパーセンターのように10,000平米以内のタイプが主流となるものと思う。
また、NSC(近隣型ショッピングセンター)も岐阜のバローが6/21、金沢市木曳野にNSCタイプのバロー木曳野店をオープンした。バロー94店舗目の食品スーパーマーケットである。総合衣料のあかのれん、100円ショップのセリア、クリーニング、生花等を併設するNSCであり、今後のバローの主力業態となるものと思う。約600坪の売場面積であり、投資額5.8億円、年商は16億円を目指すという。
一方、食品スーパーマーケットも各地であいついで新店がオープンしている。北海道ではダイイチが6/23、ダイイチ東光店を改装オープンした。ダイイチは現在北海道の帯広に12店舗、旭川に9店舗、札幌に1店舗の計22店舗を展開し、年商約250億円の食品スーパーマーケットである。東北では、ここのところ積極的な出店をしているのがマックスバリュ東北である。6/15には秋田県の大曲にマックスバリュ大曲飯田店をオープンした。年商14億円を目指す、マックスバリュ東北としては98店舗となる。さらに、6/24には99店舗目となるマックスバリュ三沢大町店を青森県三沢市にオープンした。年商10億円を目指すという。次の新店がマックスバリュ東北100店舗となる店舗であり、これでマックスバリュ東北もヨークベニマルと並び、食品スーパーマーケット100店舗を展開する東北の食品スーパーマーケットチェーンとなる。
茨城ではカスミが6/12に茨城県鉾田市にフードマーケット「カスミ大洋店」をオープンした。カスミ121店舗目であり、年商15億円を目指すという。6/14にはライフコーポレーションが神奈川県相模原市にライフ相模原モール店をオープンした。ホームセンターコーナンの核テナントとしての出店である。店舗面積約700坪、年商24億円を目指す、ライフコーポレーション191店舗目の店舗である。大阪では万代が6/19、茨木市に平田店を改装オープンし、6/23には万代最大級の売場を誇る八尾店をオープンした。四国ではキョーエイが徳島県徳島市に6/22、キョーエイ沖浜店を新規オープンした。
このように、6月度もスーパーセンター、NSC、食品スーパーマーケットが各地で新店をオープンしているが、5月度同様、東高西低の傾向があり、東日本の新店の方が、西日本の新店よりも多いのが特徴である。今期も2月、3月期、決算企業は第1四半期決算が終ったが、新規出店に積極的な企業は好調が続いており、食品スーパーマーケットの成長戦略の基本は新規出店を前提としたスクラップ&ビルドであることがわかる。
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