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June 30, 2006

野菜、果物相場情報、値動きの激しい相場が続く!

  青果、特に野菜の相場が乱高下し、不安定な相場状況が続いている。東京都中央卸売市場の週間市況によれば、先週、先々週の野菜の相場状況を見ると、総じて高値傾向がつづき、商品によっては劇的に相場が変わった商品もある。ここのところ、九州を中心に集中豪雨が起るなど、各地で梅雨にともなう天候不安などもあり、入荷が安定しない状況が続いていることが、不安定な相場をもたらしているといえよう。野菜は直近の数字、先週の入荷状況を見ると入荷量は5141トン/日であり、前週比89%、前年比94%と、前週、前年に比べかなり少なめの入荷であり、これが全般的な野菜の価格を高騰させている。果物も先週の入荷量は1188トン/日であり、前週比92%、前年比78%であり、やはり、全体的には果物も高値相場といえよう。

  さて、野菜であるが、今週、特に高値であったものはにんじんが昨対196%、さやえんどうが昨対194%、はくさいが昨対190%、ピーマンが昨対176%とこの4つの商品が昨対ほぼ2倍という異常な相場となっている。これについで、昨対150%近い高値の商品は、キャベツ155%、なす152%、こまつな138%、だいこん136%、とまと131%である。逆に、相場が下がった商品はたまねぎの85%、きゅうりの87%レタスの88%、そらまめの99%とわずか4つの商品であり、いかに、先週の野菜相場が高値で推移しているかがわかる。この中でも、きゅうりは先々週は昨対162%であったので、先週は劇的に下がった数少ない商品である。

  また、ここへきて急激に入荷量を増やしている商品があり、とうもろこしが先週比147%、えだまめが先週比143%、うめが先週比121%、そして、かぼちゃが先週比111%と、この4つが110%以上の先週比を大きく伸ばした商品である。特に、うめは昨対も123%と伸びており、注目商品といえよう。これ以外の商品は全般的に先週比は昨対を下回る状況であり、これが全体的に相場を押上げているといえよう。

  これに対して果物であるが、主力商品であるすいか、メロン、ぶどうが高値相場となっており、野菜同様厳しい状況が続いている。すいかについては相場が昨対121%であり、こだますいかについてはセリで208%、相対で192%と異常な高値である。メロンについても、赤肉系のクインシーメロンがセリでは90%と安値であるが、相対では116%と高値で取引されている。白肉系のアンデスメロンはセリで117%、相対で122%とどちらも高い。ぶどうについては先週比の入荷量が117%と増えているにもかかわらず、相場は119%と高値である。このように、この時期の旬の商品、すいか、メロン、ぶどうがいずれも高値相場で推移しているのが現状である。

  一方、旬の商品であるさくらんぼは順調に入荷が増え、先週比214%と2倍以上に増えたが、それでも昨対は97%であり、例年並の入荷である。相場もセリで99%。相対で88%と安値の相場であり、さくらんぼが当面、旬の商品としては注目商品といえよう。さくらんぼ以外にも相場が比較的安定している商品はハウスみかんの101%、りんごのセリ95%、相対97%であり、季節商品以外の果物はほとんどが昨年並みであり、売りやすい商品といえよう。

  このように先週の青果の相場は野菜の入荷量は安定しつつあるが、依然として高騰が続いている。果物に関しても旬の商品であるすいか、メロンの相場が高いのが厳しい状況であるが、さくらんぼ、ハウスみかんなどは相場は安定しており、主力を少し見直す必要があろう。今後も天候は不安定な状況が予想されることから、天候と相場状況をにらみながら青果に関しては主力商品を外さないように慎重に商品選定、売場づくり、販促を検討する必要があろう。

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