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June 13, 2006

青果相場情報、旬の果物高値で推移、野菜も当面高値か!

  6月前半の青果の相場状況が明らかになった。東京中央卸売市場の週間市況、6月の直近第2週6/2~6/8で見ると、旬の果物のすいか、メロンが高値で推移している。一方、野菜も全般的に高値で推移しており、主力のトマト、きゅうりをはじめ、にんじん、きゃべつ、はくさいなど、ほぼ全面高の相場となっており、当面、高値相場が続きそうである。特に、野菜は4月に低温、5月は日照不足と天候不順が続いたままでの梅雨入りとなったため、入荷そのものが少なめであり、需給ギャップがおき、相場高を押上げているといえる。入荷量は昨年対比で見ると、86%であり、今後ともこの水準で推移しそうだという。

  さて、果物の相場状況であるが、旬の商品であるスイカが入荷量は前年対比100%であるが、価格が高騰しており、千葉産のセリの相場が前週比107%、前年比129%と高値相場となっている。相対でも123%であり、当面、食品スーパーマーケットの店頭価格も高値が続きそうである。同じく旬の商品のメロンについては、現在最も入荷量の多い白肉のアンデスメロンの茨城産の価格はセリで115%、相対で111%とやはり高値で推移している。それでも先週比は95%と下がっているが、下がって115%であるので、アンデスメロンも高値といえよう。メロン2番目の入荷量の赤肉のクインシーメロン茨城産も価格は昨年対比109%と高値であり、先週比も114%であるので、さらに価格があがっているといえる。また、静岡産アールスメロンについても114%であり、すべてのメロンが115%前後で推移しており、すいかと並び、旬の商品が高値相場である。

  その他の果物については、入荷量が2番目のりんごについてであるが、昨年対比の価格が95%で推移しており、先週比も101%であり、旬のスイカ、メロンに比べ安値である。この他、95%前後で相場推移しているものに山形産佐藤錦のさくらんぼ、ハウスみかんがあり、この3つのみ安値で動いている商品である。ただ、さくらんぼはまだ入荷量が少ないので、いま、売りやすいのはりんごとハウスみかんであろう。

  このように、6月前半の果物は旬の商品であるスイカとメロンが相場高で売りづらくなっており、りんごとハウスみかん、そして、相場には直接関係ないが、バナナがポイントであろう。この3つを中心に販売し、旬のスイカとメロンは価格ではなく、おいしさを強調した付加価値の訴求がポイントとなろう。

  一方、野菜についてであるが、果物以上の超高値相場といってもよく、昨年対比200%以上の商品がハクサイ、ピーマン、150%以上の商品がキャベツ、レタス、ニンジン、こまつな、きゅうり、なすと続く。逆に100%切った商品は豆類のいんげん、さやえんどう、そらまめと土物のじゃがいも、たまねぎ、そしてアスパラガスである。

  特に主力のトマト茨城産は133%、きゅうりは157%と高値である。しかも、トマトは先週比92%、きゅうりは86%と下がっていながら、この数字である。いかに高値相場であるかがわかる。これ以外にもキャベツが173%、はくさい214%、ほうれん草113%と主力野菜はほとんど高い相場であり、厳しい状況といえよう。

  このように6月前半の青果の相場は超といってよいほど、果物も野菜も高値相場で動いており、当面、高値相場で推移が見込まれるという。6月の食品スーパーマーケットの青果部門は高値相場をどう乗り切るかが最大の課題である。

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