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July 18, 2006

マグロの高値相場が続き、付加価値アップの商品づくりが今後の決め手!

  東京中央卸売市場の主要水産物が昨年と比べ高値相場がここ最近続いている。特に、マグロはこの数ケ月間、高値相場が続き、生マグロは約150%、冷凍メバチは約120%近い昨年対比の数字で推移しており、食品スーパーマーケットにとっても価格設定に苦労している状況が続いている。また、マグロ以外の商品でも高値で推移している魚種も多く、直近の7月度第2週の相場では、カツオが約120%、アジが約130%、ハマチが約150%、サンマが約110%、塩サケが約110%と昨年対比では軒並み高値相場となっている状況である。これに対し、逆に、相場安の魚種はイワシの約50%、スルメイカの約60%、サバの約90%、カレイの約90%と少なく、全体としては、高値相場であるといえる。

  このような中でマグロについては3月頃から高値相場が続いており、この5週間の動きを見てみると、生マグロの国内物は6月第3週が118%、第4週が140%、第5週が174%、7月第1週が163%、第2週が118%と平均150%近い高値である。また、取引量が多い冷凍メバチについては、6月第3週が122%、第4週が121%、第5週が122%、7月の第1週が119%、第2週が117%と平均120%と生ほどではないが、高値相場が続いている。
これら、マグロがここへきて高値相場となった背景には、マグロの資源保護の関係で、冷凍マグロの主要輸入国である台湾が減船したことが大きいという。7/17の日経MJでは冷凍マグロの在庫が5月末時点で10%減少という記事の中でこの点に言及しており、冷凍メバチの輸入量が1月から5月までの累計で26411トン、前年同期比5975トン減少し、約82%であったという。また、在庫量に関しては、全国主要冷蔵庫のマグロの5月度末の状況はメバチが17388トンと92%、キハダが16075トンと69%であったという。メバチも在庫量が減っているが、キハダは大きく在庫量が減っているのが実態であるという。

  また、5月度の家計調査月報を見てみると、マグロについては、昨年対比で平均単価が199.45円から206.95円へと約104%上がっている。それにともない、消費額も1日当り、17.7円(月間549円)から17.1円(月間530円)へと若干減少している。6月度の数字はまだ公表されていないのでわからないが、このままマグロの相場高が続けば、さらに価格が上昇し、消費額が減る可能性が高いといえよう。

  さらに、今後、高級マグロといわれているミナミマグロ(本マグロ)についても漁獲制限が課される可能性が高くなってきたという。ENVIROASIAという日本、中国、韓国のNGOが共同して取り組む3カ国の環境情報共有プロジェクトによれば、日本、韓国、豪州、ニュージーランドが加盟している、みなみまぐろ保存委員会で2006年10月の会議で大幅なミナミマグロの漁獲制限が課される方向であるという。これが正式決定されれば、ミナミマグロの相場がさらにあがり、キハダ、メバチの通常のまぐろに加え、南マグロ(本マグロ)という高級グレードのマグロの価格も上がることになり、この秋からはマグロ全体が高級魚となり、これまでのような価格で食品スーパーマーケットでマグロを販売することが難しくなりかねない状況となる。

  マグロは家計調査月報5月度で見ると、鮮魚全魚種の中でNo.1の17.1円である。No.2が刺身盛合せの16.2円、No.3がさけの11.2円であり、刺身盛合せの中にもマグロが高い比重を占めていることを考えると、家計消費の中ではマグロは圧倒的な鮮魚の消費額であることがわかる。このような状況の中で、マグロの相場が通常のキハダ、メバチに加え、高級グレードの本マグロまで上がる可能性が高いことは、食品スーパーマーケットの鮮魚部門にとっては厳しい状況が予想される。今後の食品スーパーマーケットの鮮魚は素材中心の平均単価ダウン、PI値アップ戦略から、素材を高度に加工した付加価値の高い商品づくりによる平均単価アップ戦略が業績を左右することになろう。

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July 18, 2006 in 経済・政治・国際 |

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