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July 11, 2006

丸久、第1四半期、前期の流れを受け、増収増益で推移!

  7/5に公表された丸久の第1四半期決算によると、売上153.0億円(105.0%)、営業利益8.2億円(104.3%:売上対比5.3%)、経常利益7.3億円(108.1%:売上対比4.7%)、当期利益3.7億円(125.6%:売上対比2.4%)となり、増収増益であった。丸久の2006年2月度決算も売上105.0%、営業利益113.5%、経常利益121.3%、当期利益122.1%と大幅な増収増益であり、第1四半期は営業利益のみ、やや、伸び率が下がっているが、ほぼ、前期の流れを受けて好調な決算数値である。しかも、丸久はこの5年間、増収増益を維持しており、食品スーパーマーケット業界の中でも好業績を維持し続けている好調な企業である。

  これにともない、丸久の株価も月足でみると、ほぼこの数年間、右上がりで推移しており、大きくさげることがなかった。さらに週足で見ると、4月以降、それまで800円前後で推移していた株価があがりはじめ、この2ケ月で1100円を越え、ほぼ一直線に近い形で上昇している。これを日足でみると、直近の株価は1150円前後でここ最近はもみ合っているが、全体の流れとしては上向きの流れである。

  このように、丸久の営業数値はここ数年、良好であるが、残念ながら財務体質、特に、長短借入金が売上568億円に対し、約30%弱の163億円と多いのが課題である。それでも3年前は200億円近くの長短借入金であったので、この3年間で30億円強返済し、好転したが、それでも、まだ多めといえよう。ただし、2005年10月には広島のイズミとの資本・業務提携により、4.22%の株式をイズミが所有し、4番目の大株主となったため、今後、イズミの開発ノウハウ等を導入することにより、好業績を維持できれば、7~8年で財務体質も大きく改善可能となろう。
 では、丸久の好業績の原因はどこにあるか。そのポイントは全66店舗のうち、現在22店舗を占める主力業態のアルクにあるといえよう。アルクは1998年からはじまった丸久の新営業戦略店舗プロジェクトであり、1号店が「アルク秋月店」である。このアルク秋月店は直近の数字みても全店の売上ランキングの中でちょうど10番目の店舗であり、前期の年商は15.4億円である。アルク1号店ということで、約300坪の店舗面積であるが、ここからアルクの歴史が始まったといえよう。現在の最新填補のアルクは店舗面積は約500坪となり、食品スーパーマーケットとしてはフルラインの商品展開ができる店舗面積といえよう。現在、丸久の売上ランキングベスト10にはアルクが9店舗は入っており、全店66店の内、22店舗のアルクが売上ランキングベスト10のほとんどを占めることからも、アルクが丸久の主力業態として確立されたといえよう。ちなみに、前期の年商でアルクベスト3は、No.1がアルク琴芝店で23.4億円、店舗面積約600坪である。No.2がアルク小郡店で20.2億円、店舗面積が約550坪である。そして、No.3がアルク西宇部店で19.7億円、売場面積約530坪である。このように、アルクは店舗面積約500~600坪、年商約20億円の食品スーパーマーケットであり、丸久の客単価は平均1600円ぐらいであるが、アルクをもう少し高めで1800円ぐらいでみると、客数は3000人/日となる。丸久では、当面、アルク30店舗体制を目指しており、このアルクが今後の丸久の鍵を握っているといえよう。

  今後に関しては、イズミとの資本・業務提携が丸久の主力業態であるアルクの新規出店、商品力の強化、そして、NSC共同開発等の新業態開発等へ発展してゆくかがポイントであろう。特に、NCS(近隣型ショッピングセンター)へのアルクの進化は、小商圏から中商圏を目指すことが可能となり、年商もワンランクアップし、さらに収益性の高い業態となろう。今後、アルクがどのように進化してゆくのか注目である。

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July 11, 2006 in 経済・政治・国際 |

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