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July 23, 2006

食品スーパーマーケット業界へ商社が積極的に参入!

  7/22の日経1面に「ダイエー、丸紅が再建主導」、再生機構保有株、全株購入し、44%出資へという記事が載った。現在、ダイエーは経営再建中であり、筆頭株主は産業再生機構が議決権ベースの33.6%を所有しており、その全株を丸紅が買取る方針であるという。丸紅は全株買取後は44.6%の議決権ベースでの筆頭株主となり、ダイエーの再建を主導する形となる。これにより、産業再生機構主導で進められてきたダイエーの再建が、丸紅主導型の再建へと転換することになる。丸紅がこのような決断をしたことにより、今後、食品スーパーマーケット業界へ商社がこれまで以上に積極的に参入してくるものと思う。

  丸紅は、現在、丸紅フードインベストメントを通じ、食品スーパーマーケットへの出資を積極的に進めており、主な食品スーパーマーケットへの投資はマルエツ、東武ストアであったが、今回のダイエーへの出資により、ダイエー、マルエツ、東武ストアーという一大食品スーパーマーケットグループを誕生させることになる。ダイエー約1兆1千億円、マルエツ約3千億円、東武ストアー約800億円の合計約1兆5千億円の食品スーパーマーケットグループとなる。

  実際の株式所有状況は、ダイエーについて2006年2月現在では、丸紅リテールインベストメントが9,951,000株(5.04%)を所有し、第2位の株主であり、また丸紅フーズインベストメントも1,739,000(0.88%)を所有しているが、これが、今後44.6%の議決権ベースでの株式を所有し、筆頭株主となる。マルエツについては丸紅は、2006年2月現在、丸紅フーズインベストメントが37,113,000株(28.79%)を所有し、第2位の株主である。筆頭株主は現在、ダイエーであり、46,423,000株(36.02%)を所有している。したがって、丸紅がダイエーの筆頭株主となることにより、マルエツは丸紅の完全な傘下となる。また、東武ストアーについては、丸紅フーズインベストメントが筆頭株主であり、17,639,000株(25.01%)を所有している。したがって、今回の丸紅のダイエーへの出資により、実質上、ダイエー、マルエツ、東武ストアによる一大食品スーパーマーケットグループの誕生といえる。このように丸紅が食品スーパーマーケットグループ形成へと動いたことにより、今後、三菱商事、住友商事も同様な動きを強めるものと思われる。

  三菱商事は、現在、食品スーパーマーケットでは、ライフコーポレーションの親会社となっており、議決権の20.7%の株式を所有している。実は、親会社になったのはつい最近のことであり、昨年2005年10月7日に三菱商事の議決権が20%を越えたことが正式にライフコーポレーションから確認され、10/11に公表されたばかりである。三菱商事からは役員2名を受け入れ、今期からは、三菱商事出身の岩崎新社長が指揮をとっている。当面、三菱商事はライフコーポレーションを核に食品スーパーマーケットグループの形成をすすめてゆくことになろう。

  一方、住友商事は、食品スーパーマーケットには早くから参入しており、サミットストアの100%親会社であり、現在、役員を5人派遣している。今後、サミットの投資額を大幅に増やし、積極的な新店開発に取り組むことも決まっており、食品スーパーマーケットへの取り組みをますます強めつつある。また、サミット以外にも、マミーマートの議決権の20.05%の株式を所有し、役員を3名派遣している。関西スーパーマーケットについても2006年3月現在、2,857,000株(9.94%)を所有し、筆頭株主となっている。さらに、西友については2005年12月現在、59,305,000株(6.66%)を所有している。西友の親会社であるウォールマートとも友好関係にあり、サミットを核にマミーマート、関西スーパーマーケット、そして、西友が連携すればやはり1兆5千億円の一大食品スーパーマーケットグループとなる。

  このように、丸紅がダイエーへの出資を決断したことにより、三菱商事、住友商事も食品スーパーマーケット業界へのさらなる参入が予想され、今後、各商社の動きが食品スーパーマーケット業界でますます活発になってゆくものと思う。

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July 23, 2006 in 経済・政治・国際 |

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