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July 03, 2006

西友、仙台で次期マーチャンダイジング戦略の検証実験開始!

  6/28、西友仙台泉店がオープンした。ダイエー撤退後の跡地への出店であり、仙台には西友はすでにザ・モール長町店を核店舗に仙台周辺にザ・ファクトリーSEIYUを20店舗展開しており、仙台商圏のドミナントが一層強化される。特に、仙台泉店は100万都市仙台市の北に立地し、ザ・モール長町店が南に立地するため、南北から、仙台市をはさむ好立地である。店舗は2層だてで、1階が西友の食品、雑貨、2階が西友の衣料品に加え、両階に約30店舗の専門店も入り、スーパーセンター+小SC(ショッピングセンター)という業態といえよう。

  1階の特徴は、食品+住関連売場に集中レジを採用したスーパーセンター形式のレイアウトを採用しているのが特徴である。店頭は壁面に惣菜を配し、向かえは平台展開で青果を配置するという惣菜強化型のレイアウトである。これは、惣菜強化を狙ったことに加え、スーパーセンター形式のレイアウトを採用したため、食品で使える壁面が店頭と正面だけとなり、反対壁面が住関連となり、バックヤードを店頭にもってこざるをえなかったことにもよろう。結果としては、仙台のベットタウンとして、新築住宅が増え、人口増加地区の泉区の商圏にはぴったりの商品強化策となった。正面壁面は水産、畜産、洋デイリーと続き、青果と水産、惣菜が合流する平台と反対通路の壁面には和デイリーが配置され、このゾーンのPI値が最高の数字となる黄金の三角形ができあがった強力な店頭マーチャンダイジングとなった。

  仙台地区はこれを機に、今後、西友にとっては将来を決める検証実験がはじまるという。西友は現在約400店舗を全国に展開しているが、仙台は今回の泉店オープンにより22店舗となり、店舗数では約5%となる重点地区といえる。特に、泉店の直ぐ近くには物流センターもあり、この地区でのモデル事例づくりは、この夏に本格稼動がはじまる三郷物流センターと首都圏の各店舗を結ぶ仕組みづくりの先行事例づくりともなる。いよいよ、西友が動き始めたといえよう。

  6/30の日経MJによれば、仙台泉店と物流センターとの距離は約7kmであり、まず、この2ケ所をリアルタイムで商品の販売情報を共有し、商品在庫の自動補充システムを導入するという。泉店は開業時から自動補充システムをそなえたはじめての店舗であるといい、商品数は約10万SKUであるという。仙台地区ではすでに全国の西友に先駆けて、メーカーとの情報共有が可能なリテールリンク、単品ごとの収益管理ができるスマートシステムを導入しており、泉店のオープンにより、仙台地区に展開している西友全店での物流センターを介してのモデル事例づくりへの環境が整ったといえる。また、ここ数年必ずしもうまくゆかなかったEDLP政策も見直し、週2回のちらし、1~3ケ月という中期間での値下げ政策の採用など、マーチャンダイジングの根幹にかかわる検証も行うという。

  西友の直近の決算である、第1四半期(1月~3月)の決算は既存店が1月は100.7%、2月は102.5%、3月は103.3%と順調に回復しており、利益の方は依然としてマイナスではあるが、マイナス幅が確実に改善されている。また、ここのところを西友は新店の出店よりも既存店の改装に重点を移しているが、改装後の店舗の売上は平均110%であるといい、今期は65店舗の改装を予定しているという。

  ここ数年、西友はEDLPを中核にすえたマーチャンダイジングの実施、スーパーセンターを指向した新店開発、ウォールマートの最新システムの導入など急激にこれまでの仕組みを変えたため、充分な検証結果が得られたとはいいがたかった。しかし、今期からウォールマートの完全子会社となり、経営陣もウォールマートがCEOをはじめ過半数を握ったことにより、思い切った政策が打てるようになった。このような中で、仙台地区で次期西友のマーチャンダイジングの方向を占う検証実験がはじまることは、今後の西友にとっては重要な意味を持つといえよう。仙台での西友の動向に注目である。

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July 3, 2006 in 経済・政治・国際 |

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