« 家計調査月報、2006年6月度速報、比較的堅調に推移! | Main | 九九プラス、2007年3月度、第1四半期、厳しい決算! »

August 04, 2006

食品スーパーマーケットの食育への取組み!

  食育基本法が成立して、1年が経過した。食育基本法は昨年の第162通常国会において、2005年6月10日に成立し、同7月15日に施行されたもので、まだ成立1年という新しい法律である。この法律の目的は、「国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるよう、食育を総合的かつ計画的に推進する」ことである。食育という言葉自体あまり聞きなれない言葉であるが、これは知育、徳育、体育と同様、国民が生きるうえでの基礎として習得すべきものとして生まれた言葉である。習得すべき内容は、食の知識であり、食を選択する力である。これら食の習得を通じて健全な食生活を実践することができる人間を育てることを目的にするという。

  最近の動きとしては、内閣府に食育推進会議が設けられ、この6月に食育推進基本5ケ年計画が決定された。この委員の中には、日本チェーンストア協会の佐々木会長も入っており、食品スーパーマーケット業界としても食育を積極的に支援してゆくことになる。6/21には、はじめての食育推進全国大会も大阪で開かれ、そこでもパネラーとして、イズミヤの高田食品商品部長も参加しており、大阪から食育がスタートしたといえよう。今後、6月は食育月間と決まり、今年のテーマは「みんなで毎日朝ごはん」であった。また、今後、毎月19日は食育の日として、食育を全国的に広めてゆくという。ちなみに、食育を推進してゆくための今年度の標語も決まり、子供向けには「いただきます みんなでたべたら おいしいね」、一般向けには「健康は 日々の食事の 積み重ね」に決定したという。

  このような食育の流れを受け、最近、食品スーパーマーケット業界でも食育に取り組む企業が増え始めた。7/31の日経MJでも「食育で野菜販促」、「レシピ提案、必要摂取量を表示」、「スーパー、集客も狙う」という記事が掲載された。その中で、サミットの事例を取り上げており、7月から「子供に嫌われがちな野菜の食育キャンペーン」を開始したという。このキャンペーンは8/22まで続き、ニンジン、ニラなど5品を取り上げ、1品目ごとに料理レシピや栽培過程を販促冊子に盛り込み店頭で頒布するという。これらを通じて、サミットとしては野菜の売上に結びつけるという。また、カスミでも「ファイブ ア デイ」運動、1日5皿分以上の野菜の摂取を勧める取組みを毎月5日、15日、25日の3日間実施しているという。イトーヨーカ堂もトマトの詰め放題やトウモロコシ作りなど子供向け食育イベントにはじめてとりくんだという。

  このように日経MJの記事では野菜に焦点をあてた食育の食品スーパーマーケットでの事例を記事にしているが、平和堂のホームページを見ると、さらに一歩踏み込み、食育活動宣言を掲載している。その中で、食の安全、安心の実現と、健全な食生活実現を食育活動の目標とし、食の知識や情報の提供、食にかかわる体験活動に取り組むと宣言している。食育を食の安全、安心の実現の目標と位置づけたのが特徴である。具体的には、5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)」運動を実践し、売場での実践体験、産地での食育体験ツアーも実施している。これ以外にも、地産地消活動、伝統食文化の啓蒙活動、食に関する情報提供活動など幅広く取り組んでいる。これらの活動は、食育の法律ができ、政府の推進体制が整ったことを受け、これまで、平和堂が取り組んできた様々な食育に関係する活動内容を食育というキーワードでくくり直し、進化させたものといえよう。

  このように、食育は食品スーパーマーケットではけっして新しいテーマではなく、平和堂が今回示したように、これまでの食品スーパーマーケットが取り組んできた、安全、安心、地産地消、レシピの提供、実演販売などを食育というテーマでくくり直すことによって、体系的に実践できる内容となったといえる。しかも、販売促進と結びつけることによって、というよりも販売促進に今後は食育というキーワードを加えることにより、食育を食品スーパーマーケット自らの営業活動につなげてゆけるものともなろう。食育活動は、まだ、はじまったばかりであり、今後、食品スーパーマーケット業界にとってもますます重要なテーマとなろう。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート
客単価3D分析 基礎講座CD発売!

August 4, 2006 in 経済・政治・国際 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 食品スーパーマーケットの食育への取組み!:

Comments

定期的に、購読させてもらっております。最新の業界の情報がよくまとまっており、時々社内へ情報として回覧するのですが・・・・大きなお世話ではありますが、表紙のフレミングの法則のような、手の写真が情報源を軽くするようであります。もったいないと思いついメールさせていただきました。

唐突な意見で失礼いたします。

Posted by: Hideshi Torigoe | Aug 7, 2006, 8:31:41 AM

Post a comment