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September 20, 2006

食品スーパーマーケット、売上速報、既存店102.0%!

  食品スーパーマーケット、2006年8月度の売上速報をまとめた。まだ、数社、公表されていない企業もあるが、月次売上を公開している企業の約20店舗の速報値である。総店舗数は約2,000店舗であり、ほぼ食品スーパーマーケット業界全体の傾向値を示しているといえよう。今回からはヨークベニマルが7&Iホールディングスに経営統合されたので、ヨークベニマルの月次データは集計されていない。また、現時点でまだ8月のデータが公表れていない公開予定の企業は、締め日の関係もあると思うが、マルエツ、CFSコーポレーション、イズミの3社である。今回の8月の売上速報の最大の特徴は、全体の単純平均が、110.7%、既存店で102.0%と、この集計をとりはじめて1年を越えたが、過去最高の数字になったことである。既存店が昨対を越えたのは過去1年の中では2006年6月度の100.1%の微妙な1回だけであり、今回の8月度は102.0%と確実に既存店を越えており、天候、曜日の集計等の昨年との違いもあるかとは思うが、景気の回復が消費の回復にまでおよびはじめた兆しが見え始めたといえそうである。来月、再来月のデータを見極めないと断定はできないが、この8月度に限っては、食品スーパーマーケット業界は、これまでになく好調な数字であったといえよう。

  今回、食品スーパーマーケット業界全体を牽引している約120%の昨対の伸びを示した企業が6社あった。No.1は大黒天物産であり、129.3%で断トツの昨対である。既存店は残念ながら98.6%とほとんどの食品スーパーマーケットが既存店の昨対100%をクリアーしてきている中で、過去数ケ月の中では数字は伸びているものの、わずかに昨年を下回った数字であった。特に、平均単価は102%と順調であったが、PI値の伸びが95%前後と伸び悩み、客単価が下がった点が響いた。No.2は119.9%のバローである。既存店も107.4%と絶好調であり、既存店の客数104.3%、客単価102.9%と8月度の集計企業約20社の中で最高のバランスで数字が伸びている。特に、既存店の107.4%は今回集計企業の中で最高の数字である。現在、食品スーパーマーケット業界の中で最も注目の企業といえよう。

  No.3は九九プラスの119.4%である。既存店は99.0%とわずかに昨年を下回ったが、依然としてここ数ケ月、約120%の安定した伸び率をキープしている。特に、8月度は既存店が99.0%とここ数ケ月の中では最も100%に近い数字であり、既存店の回復が見えはじめたといえよう。No.4はPLANTであり、118.2%である。既存店も102.3%と過去1年の中で最も高い伸び率であった。8月度の集計は日曜日が通常の月よりも1日多かったということもあり、より数字を押上げた点もあったというが、既存店の回復の兆しがみえはじめたといえよう。No.5はアークランドサカモトであり、118.7%である。既存店も104.3%と好調であり、新店による売上アップだけでなく、既存店も好結果であった。そして、No.6はマックスバリュ東海であり、118.2%である。既存店も105.9%とバローについで既存店の数字が高い。多くの食品スーパーマーケットが8月度は平均単価を上げ、ややPI値を落としている傾向があるのに対し、マックスバリュ東海は逆に、平均単価を下げ、PI値をアップさせ、客単価を100%以上にもっていっており、PI値にこだわったマーチャンダイジング戦略が実施されているといえる。客数、客単価とも全店、既存店、昨対100%を越えており、好調な数字である。

  以上が、昨対約120%の食品スーパーマーケットであり、この6社が現在、食品スーパーマーケット業界全体を牽引しているといってもよい好調な数字である。これについで、約110%を越えた企業も5社あり、8月度は好調な企業が続出している。No.7がハローズであり、115.7%、既存店も102.7%と好調な数字である。No.8がオオゼキであり、114.3%、既存店も102.5%と好調である。ただ、マックスバリュ東海と違い、平均単価が104%、PI値が全体93.3%、既存店97.1%と下がっており、気になる数字である。No.9はヤオコーであり、112.3%、既存店も101.0%と安定した数字であるが、オオゼキ同様、平均単価は上がっているが、PI値がダウンしており、やや気になる数字である。No.10はマックスバリュ中部であり、109.6%、既存店も104.5%と好調な数字である。マックスバリュ中部はPI値も平均単価もほぼ100%をクリアーしており、バランスよく数字を伸ばしている。そして、No.11がカスミであり、109.0%である。カスミは既存店は公表していないが、積極的な新店の出店、既存店の改装、業態転換政策により、全体の数字は好調である。

  このように、8月度の食品スーパーマーケット業界の数字は猛暑、青果、鮮魚の高値相場等の外部要因の影響もあったかとは思うが、ここ1年では極めてよい数字であり、特に、既存店の数字が102.0%と好調であったことが大きな特徴である。8月度は2月期決算企業は中間決算の〆月でもあるので、今期の食品スーパーマーケット業界の中間決算の数字が期待できそうである。

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