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September 05, 2006

家計調査月報、2006年7月度、総務省が公表!

  2006年7月度の家計調査月報が8/29、公表された。本ブログでは毎月速報を取り上げているが、原則として、1日当りの数字に換算した数字で見ている。その方が、食品スーパーマーケットの客単価に近い数字となるからである。家計調査月報は1ケ月当りの1世帯の消費金額の合計を各項目に分けて集計されているので、数字は月間の消費額であり、これを1日当りに換算すると、1世帯1日当りの消費金額となり、食品スーパーマーケットの客単価に限りなく近い数字となる。実際、2006年7月度の数字を見てみると、外食を抜いた食料品の総支出額は2,013円であり、実際の平均的な食品スーパーマーケットに近い客単価となる。細かい注意点であるが、家計調査月報の食料は外食が含まれているので、食品スーパーマーケットの食品の消費額の総計を算出するときは、この外食を外す必要がある。今回の7月度のデータであれば、外食の消費金額は1日当り449円であるので、食料全体の消費額1日当りの2,462円から449円を引くと、先の2,013円となり、これが、食品スーパーマーケットの食品合計の消費金額=客単価に近い数字といえよう。

  また、家計調査月報の数字は、基本的に客単価2D分析であり、すべての数字は全体の対象世帯数で割って算出している。たとえば、まぐろの消費金額を算出する場合は、まぐろを買った世帯のまぐろの消費額合計を、まぐろを買った人も、買わない人も合わせた全世帯数で割って算出し、まぐろの消費金額として算出している。したがって、今回の数字でいえばまぐろは1世帯当り1日16円となるが、これは、まぐろを買わない世帯もあり、その人も含めた消費金額であるからである。仮に、これを客単価3D分析で表すと、まぐろの消費金額はまぐろを買った人だけの消費金額とまぐろを買った人も、買わなかった人も含めた消費金額と、まぐろの客数PI値、すなわち、まぐろが全世帯の中で何世帯で購入されたかを算出することにより、より、家計調査の実態を表現できることになる。統計上は問題ないはずであるので、将来的には、家計調査月報も客単価3D分析の視点を入れると、より、詳細な消費分析が可能になるものと思う。

  さて、2006年7月度の家計調査月報の概況であるが、総消費額は1日9,430円、食料は2,462円であり、ここから外食の449円を引くと、食品スーパーマーケットの取扱い食品は2,013円となり、昨年7月度対比では98.0%となる。やや消費額は昨年に対して下がったといえる。

  この中で、米、パンを含む穀類が216円(98.0%)、魚介類225円(98.4%)、肉類198円(99.2%)、牛乳、バター、チーズ、卵などの乳卵類110円(96.9%)、野菜・海草274円(100.6%)、果物108円(91.8%)、油脂・調味料109円(99.5%)、菓子類198円(97.7%)、弁当、寿司、コロッケなどの調理食品(惣菜)286円(100.7%)、飲料152円(97.9%)、酒類138円(91.4%)であった。食品スーパーマーケットの分類と若干違い、和日配が分類されていないが、これはいくつかの項目に分散されている。麺は穀類へ、練製品は魚介類へ、豆腐、漬物、納豆は野菜・海草で取り扱われているので注意点が必要である。ちょっと以外なのが調理食品(惣菜)である。全分類の中でトップの286円であるが、実際の食品スーパーマーケットの中の構成比では一部の食品スーパーマーケットを除きまだまだ4番目か5番目の商品群であり、ここまで高い数字ではない。したがって、食品スーパーマーケットとしてはまだまだ惣菜の伸びる余地があるといえよう。家計調査月報は食品スーパーマーケットだけではなく、商店街を含む、すべての食料品店での食料品の購入データであるので、この数字から見る限り、食品スーパーマーケットは惣菜を大きく取りこぼしているといえよう。

  このように中分類でみた場合2006年7月度の数字は野菜・海草、調理食品(惣菜)を除き、昨年対比100%を割るという、消費額は伸び悩んだ月であったといえよう。では、個々の商品群で特に伸びたものを見てみたい。1日当りの消費金額が5円以上で昨対110%以上伸びた商品はにんじん125.3%(6.1円)、キャベツ118.8%(5.7円)、かぼちゃ118.0%(5.3円)、プリン117.6%(5.0円)、ミネラルウォーター115.2%(8.6円)、ばれいしょ113.3%(5.5円)、コーヒー飲料113.3%(13.2円)、かつお113.1%(8.9円)、サラダ113.0%(8.1円)、ぎょうざ112.2%(6.5円)の10品である。特に野菜が多いのが特徴といえる。

  逆に、1日当りの消費金額が5円以上で、昨対100%を大きくきった商品を見てみると、もも80.8%(14.0円)、発泡酒81.3%(16.7円)、炭酸飲料85.2%(9.1円)、メロン86.2%(13.3円)、ゼリー87.2%(10.1円)、乳酸菌飲料88.2%(9.9円)、ビール88.4%(65.4%)、ぶどう88.8%(7.4円)、まぐろ89.3%(16.2%)、生うどん・そば90.0%(7.3円)の10品である。果物、酒が多いのが特徴である。

  このように、2006年7月度の家計調査月報は全体としては昨年に比べややダウンした傾向があり、特に、ビールをはじめ酒類、果物、相場が高騰しているまぐろなどが落ち込んだことが大きかったといえよう。逆に、まぐろに変わり、かつお、果物は厳しかったが、野菜はよく伸びた商品であったといえる。この月の家計調査月報を見る限りでは景気は回復しているといわれている割には、こと消費はまだ回復とはいえない状況といえよう。

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September 5, 2006 in 経済・政治・国際 |

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