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September 23, 2006

たらこキューピーとキューピーの中期3ケ年計画!

  「た~らこ~た~らこ~♪」のフレーズで大人気のCD(たらこ、たらこ、たらこ)が9/6、発売され、オリコンチャート初登場で2位となった。しかも、この曲を歌っているのは、小学生2人組み(レナとハルカ)のキグルミであり、小学生グループのトップ10入りは史上初という。初動売上5.1万枚とのことで、その人気ぶりが伺える。9/22現在のオリコンチャートは4位であり、週間25,463枚を売っており、依然としてベスト5以内に入り、人気が継続している。これまでオリコンでヒットした食べ物に関する歌は1975年の「およげ!たいやきくん」の1位、1999年の「だんご3兄弟」の1位につぐ、2位の快挙であり、2002年の「おさかな天国」の3位を抜き、堂々歴代オリコン、食べ物ランキング、ベスト3となった。

  このCD(たらこ、たらこ、たらこ)は、キューピーのヒット商品「キユーピーあえるパスタソースたらこ」(23g×2袋、200円)のCMソングであり、2年前からスタートして、すでに、4つのバージョンがある。第1弾が行進編、第2弾が回転編、第3弾が合唱編、そして、最新の第4弾が訪問編である。いずれもユニークなコマーシャルであり、いまや、たらこキューピーはオリジナルのキューピー人形以上に有名になってしまったといえよう。関連グッズも大はやりであり、9/22の毎日新聞によれば、「昨秋から自社のホームページでグッズ販売を始めたところぬいぐるみ3万個、携帯ストラップ10万個(景品分含む)、抱き枕6,000個など、1年間で約5,000万円を売り上げた」という。今後、どこまで人気がでるか先は読みにくいが、現段階ではすべりだしは好調であり、一大ブームの予感といえよう。ちなみに、現在、ミクシィ(mixi)のコミュニティーには9/22現在39,184人が参加しており、それ以外にもたくさんのたらこキューピー関係のコミュニティーが立ちあがっている。

  食品スーパーマーケットとしても、4年前のおさかな天国以来の食品の大ヒットソングであり、この9月後半から10月はじめにかけて、「キユーピーあえるパスタソースたらこ」の販売はもちろん、ちらし、イベント、BGM、売場づくり、鮮魚、青果とのクロスマーチャンダイジングへの取組みなどを早急に検討する必要があろう。

  ところで、肝心のキューピー本体の動向であるが、極めて落ち着いた対応をしているのに驚かされる。キューピーの決算は11月ということもあり、この7月に、5月までの中間決算を公表し、同時に、今後3年間の中期経営計画も公表したが、すでに、この時はたらこキューピーのCMも大ヒットしており、あえるパスタソースたらこの売上も順調であったはずであるが、一切、たらこキューピーに言及していない。もちろん、キューピーのホームページでは「たらこキューピーコーナー」をつくり、しっかり対応しているが、経営の中でどう位置づけるかについてはキューピー経営陣も慎重に動向を見極めているという状況といえよう。

  ただ、株価については、たらこキューピーのコマーシャルがはじまった2年前は900円前後の株価であったが、その後、この5月までゆるやかに株価が上昇し、1,200円を越えた。ちょうど、中間決算が5月であるが、この頃から少し株価が下がり、現在は1,100円前後で推移しているが、2年前と比べると約120%の上昇であり、株価とたらこキューピーの人気とが一致した動きとなっている。今後、CDのヒットにより、株価がどう動くかも注目であろう。また、この動きと連動する形で、キューピーの株主も急激に増加しており、一昨年の2004年11月時点での株主は51,904人であったが、2005年11月期には68,529人と16,625人増えており、特に一般投資家が注目したものと思われる。

  一方、5月のキューピーの中間決算の結果であるが、売上は2,251億円と昨対99.9%とわずかに昨年を下回ったが、営業利益78億円(134.5%)、経常利益も78億円(139.3%)、当期純利益も32億円(145.5%)と大幅に増益の決算であった。キューピーは、今期から新中期経営計画の年度に入るが、特に、健康機能事業部を新たに創設し、コア事業の調味料・加工食品につぐ柱に育成していこうという計画である。キューピーはこの2つの柱に加え、たまご事業、サラダ・惣菜事業、物流システム事業の5つが柱であり、目標年商は5,000億円、営業利益は200億円強を3年後に達成する計画である。

  このように、現段階では中期経営計画にはたらこキューピーの動向は組み込まれていないが、これまでのCMの人気に加え、CDの爆発的なヒットはキューピーの新たなマーケティング戦略を左右するくらいのパワーがある可能性を秘めている。現在、経営戦略のひとつとして掲げている技術立社というテーマのもとに、既存のたらこキューピーを核にした新商品の開発が今後のプラスアルファの大きな鍵を握るのではないかと思う。

参考:
たらこキューピーコーナー ←音楽が流れます!
証券アナリスト向けキューピー、06期 中間決算及び07-09中期経営計画説明会
                
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September 23, 2006 in 経済・政治・国際 |

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