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October 03, 2006

アークランドサカモト、2006年2月期、中間決算短信を公表!

  一店舗巨大主義を経営戦略に掲げ、スーパーセンタームサシを全国に展開するアークランドサカモトの2006年2月期の中間決算が公表された。2月期決算の上場食品スーパーマーケットの中では最も早い中間決算短信の公表である。各社の公表は今週から、来週にかけてがピークとなるものと思われるが、アークランドサカモトは9/19に公表でしているので、非常に早い決算短信の発表である。それによると、連結の数字であるが、売上115.8%(494.7億円)、営業利益92.4%(20.2億円:売上対比4.08%)、経常利益94.4%(22.7億円:売上対比4.58%)、当期純利益103.3%(13.4億円:売上対比2.70%)と増収減益であった。売上が好調であった理由は既存9店舗のスーパーセンタームサシ、ホームセンター等が102.8%、客数100.7%、客単価102.0%と昨対を越え、順調に推移したことによるという。営業利益が昨対を割った理由については、新店の「神戸みなと店」のコスト負担が大きかったことによるという。そして、通期の予想であるが、売上は960億円(110.5%)、経常利益は43.0億円(110.8%:売上対比4.47%)、当期純利益22.0億円(116.4%:売上対比2.75%)と増収増益の予想である。

  これを受けて、アークランドサカモトの株価は激しく動いている。2006年7月頃は1,800円前後の株価であったが、8月には約1,600円まで下がり、9月まで、1,600円前後でもみ合っていた。その後、一時、1,500円まで株価は下がるが、9/19の中間決算短信の公表以後、株価は上昇をはじめる。特に、9/21には前日比205円(113.4%)上昇し、1,725円となった。売買高も通常は1万株前後であるが、この日は6.2万株となり、その後も、上下変動を繰り返しながら、株価は上昇基調で推移し、9/29現在1,760円である。投資家は今回の中間決算の結果を評価しているといえよう。この8月の売上速報も全体が118.3%、既存店が104.3%、客数102.1%、客単価102.1%と好調に推移しており、アークランドサカモトのスーパーセンタームサシ、ホームセンターはこれまでのところ順調な推移であるといえよう。

  スーパーセンタームサシ、ホームセンターの基本コンセプトは「一店舗巨大主義」であり、最近ではそれに加え、変化対応型を付け加え、「一店舗巨大主義+変化対応型」としている。他のホームセンター、スーパーセンターと差別化をはかるために、お客さまの圧倒的な支持をされる店舗づくりを目指している。それを実現するため、通常のホームセンターの5倍以上の売場面積で、「その店に行けば無いものはない」という圧倒的な品揃えを追及している。これまでは地元新潟、そして、富山、石川、山形での店舗展開が主であったが、2004年度から関西に出店エリアを広げ、関西地域出店の第1号店として「ホームセンタームサシ姫路店」を2004年10月に新規オープンした。その後も、2005年10月に「ホームセンタームサシ京都八幡店」を新規オープンしている。そして、今年の3月には「ホームセンタームサシ神戸みなと店」を新規オープンした。さらに、2007年度からは仙台へ出店エリアを拡大し、文字通り全国展開に入る体制を着々とすすめている状況である。

  アークランドサカモトの収益構造を中間決算短信で見ると、粗利率は29.4%であり、販売管理費が25.3%、営業利益が差し引き4.1%である。昨年と比べると粗利率が0.1ポイント上昇し、販売管理費が0.9ポイント上昇し、営業利益が1.0ポイントダウンという状況である。この売上の中身であるが小売事業が81.8%、卸売事業が10.4%、外食事業6.2%、その他1.6%となっている。そして、小売事業が66.6%、その他小売業が15.2%である。ちなみに主力のホームセンターの中身であるが、家庭用品22.1%、園芸用品19.4%、DIY関連用品16.9%、カー・レジャー用品8.0%、その他0.2%となる。

  このように、中間決算短信の数字を見る限りでは、関西地区への「一店舗巨大主義+変化対応型」のコンセプトでの新規参入も無難にスタートしたようであり、今期決算はこのまま順調に推移すれば増収総益が期待できそうである。来年度からは東北地方、仙台市、名取市への出店も予定されており、北陸を中心に関西、東北の巨大ホームセンターのネットワークが出来上がりつつある。ホームセンター業界トップのカインズ、経営統合で新たなスタートを切ったDCMジャパン、そして、関西のコーナン、新潟のコメリー、PLANT、それぞれ、独自の全国展開に踏み出しており、アークランドサカモトを含め、ホームセンター業界は全国的な寡占化の時代に突入したといえよう。

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October 3, 2006 in 経済・政治・国際 |

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