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October 02, 2006

家計調査月報、2006年8月度、相場高の青果が大きく伸びる!

  2006年8月度の家計調査月報が総務省、統計局から公表された。家計調査月報は、毎月前月のデータを翌月月末に公表するが、今回は9/29に8月度のデータが公表された。昨年8月度と単純比較すると、全体は99.7%とほぼ昨年並みであるが、青果、特に野菜・海草が107.1%と大きく伸びているのが特徴である。その中でも葉茎菜類のキャベツ、レタスなどの伸びが大きかった。買上頻度はさほど上がっていないので、明らかに平均単価アップ、すなわち、相場高による消費金額のアップといえる。今回の家計調査月報から、少し、データを加工し、客単価3D分析の考え方を入れ、消費金額と購入頻度を全体と購入者のみのデータでも算出してみた。通常の家計調査月報のデータは購入世帯も購入していない世帯も全て含んだ1世帯当りの消費金額であるので、参考に、購入世帯のみでのデータも算出した。家計調査月報には、10,000世帯分率という指標が算出されており、10,000世帯当りどのくらいの世帯が購入したかがわかるようになっているので、このデータを工夫すると購入世帯当りの消費金額、購入頻度を算出することができる。このデータを算出するこによって、全体の消費金額が購入世帯数が増えたのか、購入金額が増えたのかが明確になり、消費金額の中身がよりはっきり見えるようになる。また、今回から2001年8月のデータも同様に参考として算出した。

  さて、まず、大分類の昨年8月度、および、5年前の2001年8月との比較であるが、大きく伸びた分類は生鮮野菜の111.9%である。ただ、2001年8月度と比べると99.0%であるので、5年前の消費金額にもどったともいえる。特に、先にも触れた葉茎菜、キャベツ、レタスなどが118.7%、その他野菜、トマト、きゅうりなどが110.7%と大きく伸びたのが特徴である。これ以外には、根菜106.8%、コーヒーココアの105.5%、貝類の105.0%、茶類の104.3%、大豆加工品、豆腐、納豆が104.3%が105%近い伸びを示した大分類である。逆に大きく消費金額を落とした大分類としては米の88.9%、他の魚介加工品、乾物・海草の91.0%、佃煮、缶詰の91.7%、牛乳の94.8%、油脂の94.4%、他の穀類、小麦粉などの95.0%が95%以下の大分類である。

  次に、小分類で消費金額が昨年の8月と比べ大きく伸びたものを、全世帯(購入世帯のみの消費金額、購入世帯数の伸び)で見てみると、キャベツ145.0%(150.5%、96.3%)、いわし136.0%(110.0%、123.7%)、レタス130.7%(133.7%、97.7%)、オレンジ128.1%(105.1%、121.9%)、もち127.3%(110.7%、115.0%)、にんじん125.0%(128.2%、97.5%)、きゅうり127.2%(125.7%、101.2%)、プリン127.1%(118.1%、107.6%)、キウイフルーツ125.7%(113.6%、110.7%)、他の茶葉125.0%(117.2%、106.6%)である。特に、キャベツ、レタス、にんじん、きゅうり等の購入世帯数が増えていないので、相場高による消費額のアップが鮮明である。逆に、オレンジ、キウイフルーツは、購入世帯を増やして消費額を高めているといえる。

  一方、小分類で消費金額を大きく落としたものを見てみると、そうざい材料セット75.1%(80.9%、92.8%)、発泡酒78.7%(88.8%、88.7%)、粉ミルク78.9%(102.6%、76.9%)、魚介の缶詰81.3%(88.2%、92.2%)、グレープフルーツ81.4%(97.0%、84.0%)、キャべデー81.6%(89.5%、91.2%)、かに84.2%(77.5%、108.7%)、豆類85.0%(97.0%、87.6%)、ココア・ココア飲料85.0%(96.1%、88.5%)、れんこん85.1%(110.8%、76.8%)、ジャム85.7%(86.3%、99.3%)、魚介の佃煮86.2%(89.1%、96.8%)、乳酸菌飲料86.2%(82.4%、104.6%)、食塩87.7%(96.5%、90.9%)、カステラ87.7%(89.5%、97.9%)、風味調味料88.6%(91.0%、97.4%)、米88.9%(92.2%、96.4%)、なし89.8%(102.2%、87.9%)、カツレツ89.8%(91.0%、98.7%)、こんぶ89.9%(90.1%、99.7%)が8月度の昨年対比90%以下の小分類である。特に、粉ミルク、グレープフルーツ、ココア・ココア飲料、なしは購入世帯数が大きく減少しているのが特徴である。

  このように、2006年8月度の家計調査月報を見ると、全体としてはほぼ昨年並みの消費金額であったが、個々にみると、野菜が相場高の影響もあり、大きくの伸びたのが最大の特徴である。また、今回から客単価3D分析の観点を入れた分析数値もつくり、消費金額がアップした商品、ダウンした商品の原因を購入世帯数のみの消費額によるものか、購入世帯数そのものの増減によるものかを見れるようにしたので、参考にしていただければと思う。特に、購入世帯数が減っている場合はたとえ、消費金額が上がっていても要注意である。マーチャンダイジングの要諦は、どんな場合にも、まず、購入客数を増やすことが最優先であるといえよう。

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October 2, 2006 |

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