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October 19, 2006

もうひとつの家計調査、家計消費状況調査2006年8月度!

  先週の10/10、総務庁統計局から、もうひとつの家計調査、家計消費状況調査の8月度が公表された。この調査は、家計調査では充分に把握できないIT関連の消費や購入頻度が少ない高額商品・サービスなどへ消費実態を調査する目的ではじめられたものであり、平成14年5月からスタートした。本ブログで家計調査については、毎月速報値を取り上げているが、先月からこの家計消費調査も取り上げ始め、今回は2回目となる。調査項目は大きく2つに分けれ、高額商品が44項目、IT関連項目が19項目であり、合計63項目が調査対象となっている。2006年8月度の状況を見ると今年の8月度の単純合計が12万5,518円であり、昨年の8月度が12万4,231円であるので、1,287円のプラスであり、101.0%と1%の伸びである。残念ながら、公表が約1ケ月半弱遅れるため、現在の速報値は8月度の数値となる。

  高額商品の定義であるが、総務庁では、「家計調査の結果から1購入頻度当たり支出金額が3万円以上を基準とし、その中から、購入頻度が年間1世帯当たり1回未満の品目と年間消費支出に占める割合が0.01%以上の品目」と定義し、ここから44品目を選定している。すなわち、年間ではある程度の消費金額(構成比0.01%)があり、年間1回未満の購入ではあるが、購入する時は3万円以上のものということになる。これは前回のブログでも述べたが、客単価=客単価PPI×客数PI値の公式にぴったり当てはまる内容であり、客単価=0.01%以上の年間消費支出の商品、客単価PPI=1購入頻度当り3万円以上の商品、客数PI値=購入頻度が年間1回未満の品目ということになり、理にかなった高額商品選定基準といえよう。

  では、この8月度の結果であるが、No.1は自動車(新車)であり、11,754円(+184円)であった。1万円を越える項目はこの1項目だけである。ついで、No.2が移動電話(携帯電話・PHS)使用料の9,011円(+123円)、No.3が家賃の8,537円(-155円)、No.4が家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装)の7,007円(+2,690円)、No.5がパック旅行費(国内)の6,318円(+54円)、No.6が家屋に関する設備費・工事費・修理費(内装)の5,307(-1,044円)、No.7が歯科以外の診療代の5,254円(+120円)である。ここまでが1世帯5,000円を越える消費項目である。リフォームがブームになっている実態がよくわかり、外装、内装ともに家計消費の中では最優先支出項目となっている。また、さすがに、携帯電話はNo.2であり、1万円に近づきつつある。このデータは全国集計データであるが、調査集計には全国の地域ごとの内訳も公表されており、それを見るとNo.1の自動車(新車)は北海道では2,554円、中国地方では22,691円と10倍近い差があるが、携帯電話についてはほとんど地域間格差がなく、ほぼ同じ消費額である。いかに、携帯が日本全国津々浦々に普及し、消費の中核を占めるようになったかを表す数値といえよう。

  一方、消費金額はともかく、伸び率の高い項目を見てみると、No.1は8,229.4%のデジタル放送チューナー内蔵テレビで1,399円である。昨年は17円とまだ出始めたばかりであったためと思うが、すごい伸び率である。No.2は630.4%のビデオデッキ(DVDレコーダー・プレーヤーなどを含む)353円であり、No.3は566.7%の楽器(部品を含む)391円であり、No.4は313.6%のデジタルカメラ以外のカメラ69円であり、No.5は170.0%のインターネット接続機能付テレビゲーム機17円であり、No.6は162.3%の家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装) 7,007円であり、No.7は140.0%の洗濯機602円であり、No.8は133.9%の葬儀・法事費用4,732円であり、No.9は127.5%の庭・植木の手入れ代1,103円であり、そして、No.10は120.6%のインターネット接続料(プロバイダー料と通信料)1,425円である。この中でも家屋に関する設備費・工事費・修理費(外装)は消費額でも伸び率でもトップクラスであり、この8月度はリフォームが家計の大きな比重を占めているといえる。

  このように、家計消費状況調査は家計調査では充分に説明できない家計の高額商品、IT関連の消費額の実態調査データであり、家計調査ではわかりにくい消費に関しての実態を表しているといえ、貴重な調査データといえる。食品スーパーマーケット業界にとっても、直接、食品スーパーマーケットの商品とは関連する商品は少ないが、家計、すなわち、顧客のニーズがいまどこにあるかを把握するには、参考となるといえよう。本ブログでも様々な角度からこれら高額商品とIT関連商品の動向については注目してゆきたい。

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