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October 18, 2006

イオン、ダイエー、丸紅、その時、株価は?

  10/13、イオンとダイエーの資本・業務提携交渉入りの発表がなされたが、その時、イオン、ダイエー、丸紅、および、西友の株価はどのような動きを示したかを10/13(金)、10/16(月)、および、それ以前からの株価変動の流れを見てみたい。結論からいえば、この2日間を見る限り、ダイエー、イオンの株は大きな動きがなかったといえ、市場は冷静に今回の提携交渉の行方を注視しているといえよう。今回、株価が変化したのは、むしろ、関係企業であり、丸紅は大幅ではないが上げ基調となり、西友はとうとう200円を切り、下げ基調で推移している。したがって、今回のイオンとダイエーの資本・業務提携交渉は当事者よりも、関係企業の株価が反応しているのが特徴といえる。

  イオンとダイエーの株価の反応が鈍いのは、今回のイオンとダイエーの資本・業務提携交渉は、イオンが独占交渉権を得たという段階であり、実際にどのような内容になるかが明確でないからといえよう。実際、10/13にダイエーが公表したニュースリリースによれば、3社にて早急に「業務提携検討委員会」を発足させ、まず、次の4項目を検討するという。(1)ナショナルブランド商品の共同調達及びプライベートブランド商品の共同開発、(2)情報システム・物流の共同利用および共通化 、(3)間接消耗資材・什器類などの共同調達、(4)後方作業効率化のためにノウハウの提供や共同利用、という4項目である。これらは、売上、粗利、経費、利益、そして財務という観点で見た場合、どちらかというと、粗利(1)と経費(2、3、4)にかかわるテーマであり、売上、財務に関する項目が検討課題にあがっておらず、成長性と利益、財務の行方がよく見えない検討項目となっているのが特徴である。また、これらの項目を検討し、合意ができた時点で、株式の譲渡について、(1)丸紅が保有するダイエー甲種類株式の15%程度の譲渡について協議する、(2)ダイエーが保有するマルエツ株式の20%程度の譲渡について協議すると2項目あげており、15%、20%と数字を言明し、ダイエーの経営の主導権は丸紅がもつことを明確にしている点である。したがって、イオンがダイエーにどこまで本気でかかわって行くのかが、現時点では見えにくいという点が、株価の動きに表れているのであろう。

  では、実際の株価の動きをまず、ダイエー、そして、イオン、丸紅、西友の順に見てみたい。ダイエーであるが、10/13は1,955円(70円、103.7%)と前日比はあがり、売買高も170万株と通常が50万株ぐらであるので、商いは多いほうであった。ただ、前日の10/12に1,855円(97.8%、-41円)と下げており、しかも10/12も150万株強と通常よりも売買高が多かったことを考えるとプラス評価というよりも戻したという状況といえよう。しかも、ダイエーの株はここ最近2,100円前後で動いていたので、1,955円は高いとはいえない。10/16は1,985円(101.5%、30円)とプラス基調ではあるが、売買高は80万株と下がっており、大きな動きは見られない。注目のイオンであるが、10/13の株価は2,760円(103.5%、95円)とやや上昇し、売買高も450万株弱と通常の約200万株よりは活発であるが、大きく株価が上昇しているとはいえない。10/16も2,795円(101.2%、35円)であり、売買高も300万株弱であり、上昇基調のようではあるが、鈍い動きである。また、丸紅に関しては、10/13、579円(103.3%、19円)、売買高は約3,000万株弱と通常が1,000万株の3倍弱であるので商いは活発であったが、株価の反応は鈍いといえよう。10/16に関しては578円(99.8%、-1円)と下がってしまった。ただ、これまでの下げ基調から、上げ基調にかわりつつはある。

  これに対し、西友であるが、10/13、172円(101.7%、3円)と若干プラスである。売買高は500万株前後であり、ほぼ、通常の商いである。10/16も181円(105.2%、9円)とさらに株価は上昇し、売買高も1,350万株と大商いであった。このように西友の株価は一見上昇しているように見えるが、実は10/6前後から株価は急落し、それまで200円強で推移していた株価が10/5(192円)、10/6(183円)、10/10(169円)、10/11(166円)、10/12(169円)とイオンの独占交渉権の観測記事が出始めたころから、急落していたことを考えると、すでに、株価は大きく下がっていたといえる。したがって、西友は10/13、10/16の株価は上昇したが、実質約20%の株価下落といえよう。

  このように、株価から見ると、今回のイオンとダイエーの資本・業務提携交渉入りについては、影響を受ける可能性の高い西友に関しては当日よりも、その1週間前ぐらいから株が売られ、大きく下げたが、当事者のイオン、ダイエー、丸紅に関しては、若干の上昇基調は見られるものの、市場は冷静に交渉の行方を注視しているように見える。今後、イオンが交渉の主導権をどこまで握れるかが大きなポイントであろう。今後の3社の株価を注意深く見守ってゆきたい。

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October 18, 2006 in 経済・政治・国際 |

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