黒の烏龍茶、快走続く、大ヒット商品の予感!
10/25の日経MJに続き、10/26の日経でもサントリー黒の烏龍茶の記事が特集された。本ブログでも数回に渡り、黒の烏龍茶を取り上げた。取り上げた理由は、5/16発売以来、日経MJの新製品売れ筋ランキングに頻繁に登場し、特に、7月に入ると全新製品の中でも圧倒的なNo.1となり、客単価も500円(1人当り0.5円)を越える超ヒット商品となったからである。日経MJのPOSデータ分析による新製品売れ筋ランキングでは発売以来3ケ月が新製品の定義であるので、8/16以降は新製品情報から姿を消していたが、この2日間、連続での日経MJ、日経への登場である。内容は、日経MJが拡販の記事であるのに対し、日経は特保飲料としての記事であり、どちらも、黒の烏龍茶の人気が急上昇していることを伝えている。日経MJのPOS分析で客単価500円(1人当り0.5円)を維持しつづけることが、いかに大きなヒットにつながる可能性があるかを示した事例であり、客単価500円(1人当り0.5円)を発売開始早々達成し、維持しつづける商品力の強さがあらためて示された事例といえよう。
まず、10/26の日経の記事であるが、「特保飲料手軽にごくり」と題し、「体脂肪を抑制/整腸作用・・」、「若い女性中高年に人気、コーヒーも登場」と見出しのついた記事である。この記事では特定保健用食品の代表格として、黒の烏龍茶を取り上げており、特に、セブンイレブンでは昨年10月は6種類であった特保飲料が、現在では9種類にまで増え、その中でもサントリーの黒の烏龍茶が売れ筋であるという。記事には清涼飲料の市場規模と特保飲料の商品数との関係がグラフ化されているが、飲料の市場規模は横バイであるのに対し、特保飲料の商品数は右上がりに増えているのがわかる。実際、市場規模も昨年の推定1,800億円から、今年は2,000億円を越えると予想されるという。サントリー黒の烏龍茶が牽引約になっているといえよう。記事の中ではもひとつ興味深い内容が載っており、値段が下がりにくい商品であるとのことで、通常の500mlのペットボトルは100円弱まで値下がりしている店頭価格もあるが、このサントリーの黒の烏龍茶は350mlをおおむね168円で販売されており、価格が高めでも十分に需要がある商品であるという。実際、7/24の日経MJの新製品売れ筋ランキングに1位で登場していた時も、客単価630円(1人当り0.63円)、PI値0.40%、平均単価158円であり、価格は10円安い158円であるが、この価格で首都圏の食品スーパーマーケットで販売されていた。
一方、10/25に掲載された日経MJの記事では「サントリー、「黒烏龍茶」拡販」、「生産能力も25%増強」、「自販機向け専用品/飲食店に採用提案」という見出しである。ここでは、サントリーが黒の烏龍茶の売れ行きが好調であることから、拡販体制に入り、これまで開拓していなかった自動販売機での取り扱いや飲食店へのメニュー提案などを行い始めたという内容である。自動販売機については、自社の自動販売機の1/4の10万台で販売し、30万ケースの販売をめざすという。飲食店については、すでに、牛角の500店をはじめ、現在、飲食店1,000店近くでの取り扱いになっているという。これに伴ない、製造体制も月産80万ケースから100万ケースへと増やす方向であるといい、拡販も順調に進んでいるという。
このように5/16に発売されたサントリーの黒の烏龍茶はわずか数ケ月で食品スーパーマーケット、コンビニでのシェアを獲得し、現在では飲食店、自動販売機へと市場を拡大しつつあり、当面、売上は増加傾向が続くものといえよう。ちなみに、黒の烏龍茶のネーミングの由来であるが、サントリーのニュースリリースでは、「効能成分である“ウーロン茶重合ポリフェノール”を豊富に含むことにより、通常の「ウーロン茶」よりも濃い色をしていることから「黒烏龍茶」と名付けました」といっており、黒=ポリフェノールということになるという。それにしても、飲料のヒット商品のキーワードが明らかに健康に移っているといえ、今回の黒の烏龍茶はその象徴的な商品といえよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在27人)
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在368人)
PI研厳選!オリジナルe-book、CD 発売!
« GoogleとMD評価表について | Main | スーパーみらべるのプレオープンを深夜0時に見る! »
Comments