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November 02, 2006

家計調査月報、2006年9月度速報、10/31に公開!

  家計調査月報の2006年9月度が10/31、総務省統計局から公表された。家計調査月報は毎月前月の集計結果を翌月末に公開されるが、今月はまさに末、10/31の公開であった。この調査結果は1世帯当りの消費金額、購入頻度、購入数量、平均単価、そして、10,000世帯分比での購入世帯数を集計している。食品スーパーマーケット業界でも商圏調査、売上予測、マーチャンダイジング等に活用されているが、より、実態に即して活用するためには、いくつかの工夫が必要である。本ブログでは、消費金額については、食品スーパーマーケットの客単価と比較しやすいように、1日当りの購入金額に修正して活用している。また、ここ最近では、10,000世帯分比の購入世帯数を用い、購入世帯のみでの消費金額を算出し、客単価3D分析の手法も取り入れている。これらの工夫をもとに2006年9月度の集計結果を見てみると、外食を除く、食品合計では、1日1世帯当り、1,952.17円となり、昨年対比では98.7%であり、若干であるが、消費額が減少した。

  大分類で見て特に減少したのは、酒であり、昨年対比88.3%の103.17円であった。昨年は116.90円であったので13.73円の減少であった。特に、約40%構成比をもつビールが82.6%と減少し、38.30円となったことが大きかったといえよう。酒については、ビール以外に、清酒、焼ちゅう、ウイスキー、ぶどう酒、発泡酒、他の酒とあるが、伸びたのはウィスキー115.3%(3.27円)、清酒105.5%(14.63円)であり、あとは軒並みダウンと9月度の酒は昨年と比べ厳しい消費実態であったといえよう。ちなみに、酒は全購入世帯の約60%が購入する商品群であり、食品スーパーマーケットの商品の中では最も購入率の低い商品である。他の大分類は95%以上の購入率であるので、酒は食品の中でも限られた顧客により支持されている商品であり、文字通り、嗜好品といえる。ビールでも全世帯の34.0%であり、消費金額を上げるには、34%の顧客を見つけ出し、その顧客に購買を促すか、34%以外の新たな購入顧客を増やしてゆくことがポイントである。昨年と比べると、ビールの新規顧客は93.3%と減っているので、あれだけテレビCMをうっても新規顧客が増えていない実態が9月度の数字を見る限り浮かびあがっているといえよう。

  大分類で9月度、逆に伸びたのは野菜・海藻の102.9%(290.80円)と油脂・調味料の102.4%(99.67円)の2つであった。野菜・海藻については、相場との関係もあるかとは思うが、葉茎菜が108.6%(54.30円)とよく伸びている。特にキャベツが127.3%(7.30円)と最も高い伸び率であり、ついで、はくさいの115.4%(3.50円)と続く。これ以外にもレタス109.8%(7.10円)、ねぎ109.3%(8.27円)など高い伸びを示しており、すべての葉茎菜が昨対を上回っている。野菜・海藻は酒と違い、99.9%の世帯が購入している商品であり、全大分類の中でNo.1の購入率であり、いかに、食品の中核をしめているかがわかる。その中で、この葉茎菜については97.6%とやはり高い購入率である。今回、最も消費額の伸びたキャベツは75.8%と最も高く、はくさいの43.8%と比べると、同じ葉茎菜であっても大きな違いである。キャベツは昨年と比べると97.9%と新規顧客が増えているわけではないので、購入顧客の消費額、客単価PPIが増えているのが特徴である。

  上記以外に、個々の商品で9月度の特徴的な商品をいくつか見てみると、今回全商品の中で伸び率No.1はさば140.4%(4.17円)であった。しかも、購入世帯数も昨年と比べ128.7%と大きく伸び、27.0%となった。それでも、さばは27.0%の世帯しか購入していないが、購入世帯のみで見ると、消費額は15.41円であり、これも昨対109.1%と大きく伸びている。すなわち、さばがNo.1の伸び率となったのは、購入世帯もさばをいままで以上に購入し、さらに、新たに購入世帯を大幅に増やしたことが大きかったといえる。さばは、9月度は注目商品であったといえよう。

  また、ちょっと、興味深い動きを示している商品では、貝のかきである。まだ、0.30円と消費金額自体はけっして高くないが、伸び率が128.6%であり、消費世帯数もまだ1.6%とわずかではあるが、114.9%と急激に伸び始めている。購入世帯だけでみた消費額は18.52円とさばを越えており、かきを購入される方はしっかりかきを買い込まれているという数字である。この9月度はかきはまだ出初めであったが、この出だしの状況を見る限り、今年のかきの旬は期待できそうな兆候が現れているといえよう。

  このように、2006年9月度の家計調査月報の食品スーパーマーケットで取り扱っている商品でみた場合は全体としては若干の減少であったが、個々の商品ではダイナミックに動いている商品が数多くあり、これまでの単純な消費額の分析に加え、客単価3D分析の要素を加えると、その商品の伸びた、落ちた理由が購入世帯数の消費動向の問題であるか、それとも新たな顧客が増えているのか、減っているのかまでわかり、より、家計の消費実態に迫ることができる。また、今回のかきのように旬の商品がどのような展開を示すかの兆候をつかむ上にも重要な指標のひとつといえよう。家計調査月報もほぼ客単価3D分析の適用ができることがわかったので、今後、様々な場面で取り上げてゆきたい。

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November 2, 2006 in 経済・政治・国際 |

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