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November 17, 2006

九九プラス、中間決算、大幅増収、大幅減益、厳しい株価!

  九九プラスの2007年3月期の中間決算短信が11/15、公表された。売上は640.16億円(121.7%)と新店オープンによる増収であったが、営業利益は5.59億円(56.9%:売上対比0.87%)と大幅な減益となった。売上対比も0.87%と食品スーパーマーケット業界平均約2から3%と比べても低い水準であり、厳しい中間決算数値であった。経常利益も5.55億円(54.1%:売上対比0.86%)、当期純利益も1.16億円(31.0%:売上対比0.18%)と大幅な減収であった。昨年、同時期の中間決算は売上163.3%、営業利益195.5%、経常利益211.9%、当期純利益129.5%と大幅な増収増益であったので、今期は売上こそ約120%で走っているが、収益が追いつかない状況であり、厳しい中間決算であったといえよう。

  これを受けて、11/15、11/16の株価であるが、11/15は129,000円と前日比2,000円高(101.5%)とあがっているが、11/16は128,000円と1,000円(-0.77%)下がっており、今後の株価が注目される。九九ショップの株価はここ数ケ月右下がりの厳しい株価が続いている。9月前半は175,000円前後で推移していた株価が、9月中旬頃から大きく下がり始め、10月に入ると150,000円を切り、10/12、131,000円とここ数ケ月では最も安い株価となった。その後、反転し、10月下旬には約145,000円まで回復したが、11月に入るとまた下がり始め、130,000円を切り始めた。そして、今回の11/15の中間決算の発表である。10月度の月次売上速報では昨年対比112.1%と今期最も低い伸び率であり、しかも既存店の伸び率も95.8%と伸び悩んでおり、今後の株価がどの辺で落ち着くかが読みにくい状況といえよう。

  この中間決算の売上121.5%の状況であるが、通常の食品スーパーマーケットと比べるとこの数字は非常に高い伸び率であるが、九九プラスの昨年は163.3%と、ここ数年、積極的な新店戦略により、急成長を遂げてきた企業であり、ここへきて、新店開発を抑制し、既存店の活性化へ重点を移した結果の数字といえよう。ただし、その既存店が8月度は99.0%まで回復したが、その後、9月度96.0%、10月度95.8%と伸び悩んでおり、予想以上に厳しい状況が続いている。全体の伸びも、この6ケ月平均では121.5%であるが、10月度は112.1%と大きく落ち込んでおり、今後の成長戦略をどのようにすすめてゆくかの再検討が必要な段階といえよう。ここ最近の新店についても、9月度は8店舗であったが、10月度は2店舗と激減しており、ここ数年では最も少ない新店の出店であった。11月も11/16段階では1店舗である。これまで九九ショップは積極的な新店の出店による急成長を遂げ、約850店舗まで店舗数を伸ばしてきただけに、今後の成長戦略をどのようにすすめてゆくも課題となろう。

  一方、利益についてであるが、売上総利益が昨年の27.2%から26.8%へと0.4%下がっており、しかも、販売費および一般管理費が25.3%から25.9%と0.6%アップしている。したがって、差引き営業利益が1.9%から0.9%と昨対47.3%となり、121.5%の売上の伸び率でもカバーできず、大幅な減益となった。粗利の減少だけでなく、経費の増加も大きく、ダブルパンチでの収益の圧迫である。

  九九ショップは、この5/19に発表した決算説明会では既存店の売上に全力投球し、V字回復を目指す方針であった。特に、第2四半期から昨年対比をクリアーし、第3四半期、第4四半期ではさらに既存店の数字を大きく改善する方針で臨んでいたが、この6ケ月間、一度も既存店については昨年対比を越えることができず、中間段階では95.5%と大きく下回ってしまった。さらに、9月、10月も既存店は約95%で推移しており、予想に反して、厳しい状況が続いているといえる。既存店の数字が回復しないと、固定費が結果として経営に重くのしかかり、経費の改善はより難しくなり、既存店の回復は小売業の経営にとっては最優先課題のひとつである。

  このように、九九ショップの中間決算は予想以上の厳しい決算であったといえ、当面の最優先の経営課題は、既存店の活性化に絞られたといえよう。約850店舗となった既存店の昨対を100%にもってゆくことが、最優先課題である。約850店舗は1店舗当たりの客数を1,000人とすれば、1日約85万人であり、年間では、約3億人となる。したがって、客単価1円は年間では約3億円の価値があり、客単価1円以上改善可能な商品群をピックアップし、活性化に取り組んでゆくことが、活性化の早道であろう。現在、九九ショップの年商は約1,300億円であるので、5%は約65億円であり、この65億円の売上金額のアップが既存店の昨対95%から100%となるための目標数字である。これを客単価で見れば、65億円÷3億円=約22円であるので、全店の商品分類の中から客単価1円以上アップ可能な約20の商品分類をピックアップし、この商品群に全力投球すれば既存店の昨対を越えることが理論上は可能である。九九ショップの今後の既存店の動向に注目したい。

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November 17, 2006 in 経済・政治・国際 |

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