« 食品スーパーマーケット、12月も新店ラッシュ、東日本編! | Main | 食品スーパーマーケット、12月も新店ラッシュ、西日本編! »

December 20, 2006

ユーストア、第3四半期決算を公表、増収減益、厳しい決算!

  食品スーパーマーケット業界も2007年2月期の第3四半期決算公表の時期となり、今週から、年末、そして、年明け早々にかけて各社の第3四半期決算が公表されてくるものと思う。このような中で、ユーストアが2007年2月期の第3四半期決算を12/19、いち早く公表した。11/20〆であるので、ちょうど1ケ月後と、食品スーパーマーケット業界でも早い情報公開である。それによると、売上1,099.61億円(101.0%)、営業利益12.50億円(98.3%:売上対比1.13%)、経常利益11.75億円(97.9%:売上対比1.06%)、当期純利益-8.90億円と増収減益、特に当期純利益は、減損会計の適用によりマイナスという、厳しい決算内容であった。なお、通期に関しては、売上1,486.00億円(104.5%)、経常利益19.00億円(98.19%:売上対比1.27%)、当期純利益は-3.2億円と、第3四半期同様、増収減益の見通しである。

  ユーストアは食品と衣料品の融合したSSMが主力業態であり、食品の売上構成比82.2%、衣料品が17.8%である。今期、第3四半期までの売上の状況であるが、食品は3月から5月までの第1四半期は100%をきり厳しい状況で推移したが、6月から9月までの第2四半期は100%を越え、中間期では100.7%であった。そして、第3四半期もほぼ100%で推移し、第3四半期累計で100.5%となった。一方、衣料品は第1、第2、第3四半期とも月によっては昨対をきった月もあったが、ほぼ100%強で推移しており、第3四半期累計では101.5%と食品よりも若干昨対の伸び率が上回った。その結果、食品、衣料品、合計では昨対をわずかに上回り、増収となった。ただし、既存店はやや厳しい推移であり、食品は98.7%、衣料品は99.3%となり、食品、衣料品の合計は98.8%と若干昨年を下回った。既存店の客数98.7%、客単価100.2%と、客単価が昨対を上回り、前期の客数95.7%、客単価98.1%と比べてみると、全体的に売上は回復傾向にあるといえよう。

  ただし、ユーストアが今後、さらなる増収そして増益に転じるためには、大きく2つの点がポイントであろう。ひとつは、新規出店戦略であり、もうひとつは商品戦略である。ユーストアは現在73店舗を展開しているが、その内43店舗、約60%が愛知県での展開である。これまでユーストアは近県の岐阜(6店舗)、三重(8店舗)をドミナントエリアとし出店を増やしてきたが、ここ数年、さらに成長をはかるために、ドミナントエリアの拡大をはかった。東は静岡(10店舗)、西は滋賀(5店舗)、京都(1店舗)と東西2正面作戦を展開し、新たな出店を積極的に行ってきた。しかし、ここへきて、新規出店地区での競合が激化している。特に、滋賀県では地元平和堂、地場食品スーパーマーケットとの競合に加え、ベイシアのスーパーセンターと直競合するなど、厳しい状況が続いている。そのため、今期は現在、新規出店は3月の静岡県焼津市の大覚寺店の1店舗のみであり、全体の売上が昨対は何とか越えたが、わずかな伸びにとどまってしまった。11月度の食品スーパーマーケットの月次売上を公表している上場企業の状況を見ても、既存店は昨対をやや下回っているが、全体では107.1%の成長をつづけており、これは新店による売上の効果といえる。その意味で、今後、ユーストアが成長軌道にのるためには、まず、ドミナントエリアの見直しが急務といえよう。

  そして、もう一点は商品構成である。ユーストアは鮮魚、精肉、総菜などにテナントを入れており、総粗利の内、自店での粗利は約80%強であり、残り20%弱はテナント収入である。しかも、食品スーパーマーケットで今後、最も売上、利益が期待される総菜、鮮魚がともにテナントであり、自主マーチャンダイジングが充分に展開できない状況である。自店の商品構成を見ると、ドライ食品が37.9%、塩干が14.0%、青果が12.8%となっており、この3つが自主マーチャンダイジング可能な商品であり、いずれも集客的な商品群であり、客単価、収益はテナントが担うという構造である。以前は、この構造がプラスに働いた時期もあったが、最近は、逆に、総菜、鮮魚、精肉が自主マーチャンダイジングの最強部門となりつつあるのが食品スーパーマーケット業界の主流であり、ユーストアも再度、商品構成を検討する段階に来ているのではないかと思える。

  このように、第3四半期のユーストアは売上は微増で推移したが、利益が減益となり、厳しい決算であった。今後、ユーストアが増収増益をめざすためには、まず、出店戦略の見直しが急務といえ、さらに増益を目指すためには商品構成の再検討も必要といえよう。ここは、アークスがビックハウスの次世代業態スーパーアークスを開発したように、ユーストアにも次世代フォーマットの開発を期待したいところである。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在71人)
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在448人)
PI研厳選!オリジナルe-book、CD 発売!

December 20, 2006 in 経済・政治・国際 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ユーストア、第3四半期決算を公表、増収減益、厳しい決算!:

Comments

Post a comment