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December 26, 2006

家計調査データに見る、食品スーパーマーケットの年末商戦!

  今年も早いもので、残すところ、あと数日である。食品スーパーマーケットにおいてはこの数日間が大変重要な日々であり、年間最大のイベントがもうすぐはじまるといってよい。食品スーパーマーケットにとって年間最大の売上は12/29、30、31の3日間の年末であるといえる。それを象徴する言葉として、この年末3日間を年末商戦ともいい、年末3日間は特別な販促が組まれ、店舗そのものの売場もがらっと変わる。では、実際、年末3日間で何が売れるのかを、昨年の12/29、30、31の家計調査データをもとにみてみたい。家計調査データは月報の中で日別データを公表しており、昨年12月度の日別データを各項目ごとに、12月平均と比べることによってその特徴が明確に浮かびあがる。残念ながら、日別データは全国データのみであり、地域別では公表されていないので、全国平均のデータとなるが、年末特有の特徴は充分に反映されているといえ、実務的にも参考となる貴重なデータといえよう。

  まず、大分類でみた場合、12/31にもっとも跳ね上がるNo.1は総菜であり、通常の455.0%となり、断トツトップである。12/30が209.2%、12/29が131.4%であるので、特に12/31が異常に跳ね上がるといえる。消費金額が1,750円であるので、通常の食品全体の客単価そのものに近い数字であり、この日は総菜が食品スーパーマーケットの主役といえよう。その理由は、年末特有の分類不能の年末正月商品が異常に高く1,300.3円(819.3%)と1,750円の約75%となり、これが総菜全体を押上げている。これに加え、12/31は、寿司が455.6%(185.4円)、天プラ・フライ374.0%(108.4円)と続き、この3大項目で全体の90%を越える。独特な総菜売場が12/31には出来上がるといえよう。

  これについで、12/31に跳ね上がるNo.2の分類は鮮魚であり、通常の323.8%の1404.7円である。総菜と違い、12/30も324.9%と高く、12/29も212.8%と高いのが特徴である。総菜は12/31に特に集中するのに対し、鮮魚は12/29から異常値となり、30、31はほぼ同じ消費額で推移するのが特徴といえる。特に異常に跳ね上がる項目を見ると、ベスト5はNo.1が刺身盛合せ854.7%(194.1円)、No.2がたい672.4%(37.96円)、No.3がぶり650.3%(143.6円)、No.4がかに568.7%(186.9円)、No.5が他の貝類535.4%(12.7円)である。ちなみにマグロはNo.6であり、517.3%(140.5円)である。これ以外にも200%、300%の鮮魚がたくさんあり、年末3日間はいかに鮮魚のニーズが高いかがわかる。

  総菜、鮮魚以外に年末跳ね上がる分類は241.1%の精肉、238.9%の酒と続く、精肉では牛肉が異常値であり、479.3%(432.7円)となる。酒ではほぼ全面的に高く、ビール288.1%(190.7円)、清酒277.6%(136.8円)、ウイスキー237.3%(14.1円)となる。これついで、菓子が172.1と高いのが特徴である。特に、ようかん398.2%(11.6円)、まんじゅう345.8%(14.5円)、他の和生菓子309.8%(81.2円)と和菓子が高くなるのが特徴といえる。意外なのが青果であり、野菜は136.8%、果物は155.5%とやや果物が高い傾向を示すが、それほど跳ね上がるとはいえず、通常よりもやや高い程度である。ただし、ここの項目では、野菜で、さやまめ224.3%(7.0円)、生しいたけ220.5%(18.2円)、果物ですいか635.5%(0.4円)、いちご358.8%(42.4円)、グレープフルーツ223.2%(1.08円)などもある。

  一方、年末だからといって、あまり大きく跳ね上がらない分類としては、洋日配101.0%、調味料108.9%、米 69.1%、パン67.8%などがある。洋日配では特に牛乳102.2%、乳製品99.6%、ヨーグルト79.9%、バター58.1%、卵100.5%と100%そこそこの項目が続く。調味料でも食用油109.1%、食塩103.7%、しょうゆ108.7%、みそ79.8%、砂糖94.4%と主要項目がほとんど100%そこそこである。ただ、つゆ・たれはさすがに209.5%と高い。意外なのは酢が146.9%と高く、12/30も160.7%、12/29も139.0%である。もうひとつ、ふりかけも139.0%、12/30も124.7%、12/29も133.4%と年末特有の項目であることがわかる。年末であるからといって、洋日配、調味料類はほぼ通常なみの動きで推移しているようである。

  最後に、衣食住すべての項目の中で、年末ベスト10を見てみたい。さしみ盛合わせ854.7%(194.1円)、たい672.4%(37.9円)、旅行用かばん 654.6%(5.4円)、ぶり650.3%(143.6円)、すいか635.5%(0.41円)、かに568.7%(186.9円)、他の貝535.4%(12.7円)、まぐろ517.3%(140.5円)、たこ487.0%(32.0円)、牛肉479.3%(432.7円)となり、かばん以外すべて食品で占められる。ちなみに、住居関連は27.3%、衣料関連は65.1%と年末は極端に通常よりも数字が下がり、まさに年末商戦とは食品特有の現象であることがわかる。

  このように、家計調査データの日別データで昨年の12/31、12/30、12/29の日別の消費額を見てみると食品スーパーマーケット特有の年末商戦の実態が明確に浮かび上がってくるといえ、年末は通常の4倍、5倍売れるものが、特に総菜、鮮魚で続出するので、この2大部門を中心に売場をつくりかえることと、商品の在庫の十分な確保とオペレーションの体制づくりが勝敗を決めるといえよう。今年の年末商戦の結果は家計調査データでは1月末の公表となるが、再度、本ブログでも取り上げてみたい。

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December 26, 2006 in 経済・政治・国際 |

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