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December 08, 2006

青果相場、東京都中央卸売市場、先週の状況、野菜暴落!

  テレビのニュースでキャベツが豊作でトラクターでつぶしている場面が流れていたが、実際、東京都中央卸売市場ではここ最近、どのような相場であったかを先週の動きで確かめてみた。キャベツは先週の相場が前年対比48%であり、半値となっており、入荷量が前年122%、前週比130%と相場が大幅に下落しているにもかかわらず、増え続けているという異常な状況がつづいている。ちなみに、価格は10kg当たり735円であるので、1kg73.5円という安さであり、1玉の原価100円弱というところであろうか。特に、このところ好天が続いており、野菜の生育が良く、豊作が続いているためという。ただ、野菜が全面安という状況でもなく、生しいたけは139%、さといもは144%と高値の野菜もある。一方、果物は堅調な相場で推移しており、一部の果物は前年対比で見ると200%以上と、高騰しており、野菜とは対照的な動きとなっている。

  先週、野菜の中で、相場が大きく崩れたものはキャベツの48%に加え、ブロッコリー46%、ピーマン53%の3つがほぼ前年対比、半値で推移し、厳しい相場であった。また、これに続き、厳しい相場が続いた野菜は春菊75%、かぶ75%、にんじん76%、ほれんそう76%、なす83%、たまねぎ85%、だいこん89%、こまつな88%と、これらの野菜が先週は特に厳しい相場であった。キャベツ同様、だいこんも産地で廃棄処分となっているというが、それでも前週比106%と入荷が増えており、産地の切実な状況を反映しているといえよう。

  これに対し、きゅうりが先週比145%、とまとも先週比112%と相場がもどりつつある。さらに高値の野菜も先にあげたように、生しいたけ139%、さといも144%に加え、れんこん122%、さつまいも108%、じゃがいも105%と、これらはむしろ相場が上昇気味であり、野菜は両極端な相場状況であったといえよう。

  実際の食品スーパーマーケットの店頭の野菜も相場安のキャベツ、大根等につられ、全体的に価格が下がっており、大幅な平均単価ダウンとなり、PI値をいくらあげても追いつかない状況が続き、客単価で昨年を越えるのは厳しい状況であったといえる。当面、このような相場が続きそうであり、年末にかけて、野菜の相場は両極端な動きとなりそうである。食品スーパーマーケットとしては、相場が安定しはじめたトマト、きゅうり、相場高の土物、キンタケ等でしっかり客単価アップをはかり、暴落といってよい相場安のキャベツ、大根、ほうれん草等の客単価の落ち込みをどこまで押さえ、カバーできるかが、当面の課題といえよう。このような相場の時は、一律100円均一などの手法はあまり効果を期待できず、メリハリの効いたカテゴリーごとの打ち出しがポイントである。

  これに対し、果物に関しては野菜と対照的に先週は堅調な相場というよりも、むしろ高値の相場といってよい動きであった。特にかきは前年対比238%という高値で推移しており、ラ・フランスも143%という高値であった。りんごも、テレビでも話題になったこともあり、王林が前週比はやや下がったとはいえ、117%で推移している。これらが高値の果物であるが、これ以外に相場が堅調なものは、いちごが、とちおとめ105%、あまおう103%、さがほのか105%で推移しており、果物は全体的に高目の相場といってよい。唯一、相場が安いのがアールスメロンであり、静岡、熊本県産が順調に入荷し、前週比126%、前年比118%と大幅に入荷が増えた結果、相場が昨対77%となった。

  このように、先週の野菜の相場は大きく暴落したものと高値相場になったものと2極化しており、食品スーパーマーケットとしては、安定した数字の確保が難しい状況であったといえよう。逆に、果物は全般的に相場高の状況であり、食品スーパーマーケット得意の価格政策が功を奏する状況が続き、比較的数字の確保が容易な状況であったといえる。多くの食品スーパーマーケットで野菜と果物では明暗が分かれたのではないかと思う。当面、このような相場状況がつづくものといえ、今後の食品スーパーマーケットの青果部門は果物は好調な推移を続け、野菜は厳しい状況が続くものといえよう。

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December 8, 2006 in 経済・政治・国際 |

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http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/ke_06120803.htm
九州・沖縄の地場スーパー伸び悩む…大手は大幅な伸び
01年に破たんした寿屋の食品スーパー部門以外を引き継いだイオン九州は、 過去5年で2・1倍となり、唯一、2000億円台に乗せた。同じグループのマックスバリュ九州は 02年3月、寿屋の食品スーパー部門の受け皿会社として設立。グループ2社も吸収合併し急成長した。
イオンと出店競争を繰り広げるイズミは、ニコニコ堂の支援企業となった後も出店を続け、2・6倍に売り上げを伸ばした。

一方、地場では、サンリブやマルキョウなどが売り上げを落とす一方で、トライアルカンパニーが他社の閉鎖店舗に 「居抜き」で積極的な出店を続け、9倍以上に拡大した。

Posted by: ??? | Dec 8, 2006, 11:46:56 PM

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