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December 27, 2006

食品スーパーマーケット、第3四半期決算、公表はじまる!

  12/25、イズミヤが第3四半期決算を公表した。先週あたりから食品スーパーマーケット業界でも第3四半期決算の公表がはじまり、今週から来年はじめにかけてピークをむかえるものといえよう。現在は2007年2月度の決算企業が主であるが、1月中旬からは2007年3月度の決算企業の第3四半期決算が公表されはじめ、2月前半には2月、3月決算企業の第3四半期決算がでそろう予定である。本ブログでも積極的に第1四半期、中間決算同様、第3四半期についても取り上げてゆきたい。

  さて、イズミヤの第3四半期決算の結果であるが、売上2,809.1億円(104.0%)、営業利益38.8億円(108.7%、売上対比1.38%)、経常利益32.3億円(111.7%、売上対比1.14%)、当期純利益13.5億円(前期マイナス、売上対比0.48%)と増収増益であった。増収の要因は新規出店が兵庫県神戸市に出店したGMSのハーバーランド店と同じく兵庫県神戸市に出店した食品スーパーマーケットの鵯越店の2店舗であり、今期に関してはスーパーセンターの出店はなかった。イズミヤは今後、スーパーセンターとGMS、食品スーパーマーケットを戦略的に出店してゆくという。一方、増益の要因であるが、売上総利益は30.2%から30.1%へと0.1ポイント下がったが、不動産等の営業収入が2.6%から2.8%へと0.2ポイント改善し、全体の粗利が32.8%から32.9%へと0.1ポイント改善したことが大きかった。経費は31.4%から31.5%へと0.1ポイントアップしたので、差引き営業利益はプラスマイナス0となり、増収の分がそっくり、増益になった構図である。また、既存店については、昨年の阪神タイガース優勝セールの影響で客数は厳しいものの、客単価は堅調であるという。このように、イズミヤの第3四半期決算は好調に推移し、本決算も期待がもてそうである。

  イズミヤ以外にも先週、今週と第3四半期決算を公表した食品スーパーマーケットがあるので、主な企業を見てみたい。まず、12/19に第3四半期決算を公表した平和堂であるが、売上3,002.0億円(105.9%)、営業利益77.2億円(97.8%、売上対比2.57%)、経常利益75.9億円(99.2%、売上対比2.52%)、当期純利益34.7億円(前期マイナス、売上対比1.15%)と増収減益であった。ただし、単体では売上2,607.8億円(104.3%)、経常利益67.6億円(106.1%、売上対比2.59%)、当期純利益37.79億円(売上対比1.44%)と増収増益であった。全体が減益となった理由は、平和堂東海の尾西店立替の費用、経営統合したヤナゲンストアの改装費用等がかかったためであるという。実際、連結で減益になった要因を見てみると、売上総利益が29.6%から29.2%と0.4ポイント下がっており、これをカバーする形で不動産等の営業収入が6.8%から7.2%と0.4ポイントアップし、差引き、営業総利益は昨年とかわらず、経費が33.5%から33.6%と0.1ポイント増加し、この経費増加分が営業利益2.9%が2.8%と0.1ポイント下がった要因といえる。ただ、気になるのは売上総利益が0.4ポイント落ちていることであり、競合の激化、粗利の高い衣料品等の苦戦が大きかったものと推測される。

  次に、オオクワであるが、売上1,799.8億円(104.1%)、営業利益46.8億円(114.4%、売上対比2.60%)、経常利益47.5億円(116.6%、売上対比2.63%)、当期純利益25.7億円(118.5%、売上対比1.42%)と増収大幅な増益と好調な第3四半期決算であった。オオクワはここ最近、低価格食品スーパーマーケット業態であるプライスカットを新規出店、既存の食品スーパーマーケットの業態転換を進めており、この第3四半期でも和歌山県田辺市にプライスカット田辺下万呂店をオープンさせ、プライスカットはこれで、23店舗となり、オオクワの主力業態のひとつとして確立されたといえよう。実際、売上総利益は25.7%から25.2%へと0.5ポイント下がり、不動産収入等を加えた営業総利益も29.3%から28.7%へと0.6ポイントさがっているが、販管費が26.8%から26.0%と劇的に下がっており、結果、営業利益が2.5%から2.7%へとアップし、これが増収とあいまって114.4%という大幅な営業利益を確保したといえよう。プライスカットがオオクワの経営へのインパクトが増してきているといえよう。

  このように、今回はイズミヤ、平和堂、オオクワの3社を取り上げたが、3社とも増収基調は共通しており、11月度の売上速報を見ても同様の傾向であり、食品スーパーマーケット業界の好調さを現しているといえよう。現在、食品スーパーマーケット業界の第3四半期決算が続々と公表されはじめているが、本ブログでも今後ともしっかりフォローしてゆきたい。

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December 27, 2006 in 経済・政治・国際 |

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