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January 24, 2007

大黒天物産、中間決算、増収増益、既存店の活性化が課題!

  大黒天物産が2007年5月期の中間決算短信を1/17に公表した。個別決算短信を見ると、売上242.75億円(129.7%)、営業利益10.61億円(105.7%:売上対比4.37%)、経常利益10.62億円(106.1%:売上対比4.37%、)当期純利益5.82億円(107.6%:売上対比2.39%)と増収増益ではあったが、増益分の伸びが、売上の伸び率分ほど確保できておらず、利益面でやや厳しい中間決算内容であったといえよう。その原因は粗利率が22.6%から23.1%へと0.5ポイント改善したものの、販売費および一般管理費が17.2%から18.7%へと1.5ポイント上昇しており、結果、営業利益が5.4%から4.4%と1.0ポイントダウンしたことによる。今後の課題は売上は業界屈指の伸び率であるので、収益性の改善に絞られてきたといえよう。

  これを受けて大黒天物産の株価であるが、1/18、2000円(+0円)、1/19、1996円(-4円)、1/22、2000円(+4円)とほとんど変化がなく、売買高も通常と変わらぬ約5千株前後であり、静かな動きである。大黒天物産の株価は10月初めには約2700円の株価であったが、11月に入り、2500円を割り、11月中旬には一時2000円まで下がった。その後、やや株価が持ち直し、2300円ぐらいまで上昇を続けたが、12月に入り、また徐々に下がりはじめ、12/26には上場来最安値となる1940円をつけた。その後はほぼ横バイで推移し、現在2000円前後の動きである。

  大黒天物産の収益性が伸び悩んでいる最大の原因は既存店の伸び悩みにはあるといえよう。直近の12月売上速報でも全体の売上は126.4%と順調であるが、既存店の伸び率は95.4%と厳しい状況である。この傾向はここ数ケ月同様な状況であり、大黒天物産の既存店の伸び率は、11月度95.9%、10月度93.5%、9月度95.5%、8月度98.6%、7月度96.4%、6月度96.3%、5月度93.1%という状況である。一般に既存店が伸び悩むと、固定費が相対的に重くのしかかり、経費を圧迫するが、今回の中間決算短信を見る限り、その傾向がでているものといえよう。実際、連結決算の数字を見ると人件費が7.02%から7.64%へ、賃借料が2.35%から2.72%へ、水道光熱費が1.33%から1.57%へと上昇している。今後、大黒天物産としては、経費比率を下げるためにも既存店の活性化が急務であるといえよう。

  一方、売上は順調であり、食品スーパーマーケット業界でも屈指の伸び率である。今回の中間決算では昨対129.7%、月別に見ても、12月度126.4%、11月度128.7%、10月度132.1%、9月度132.2%、8月度129.3%、7月度129.7%、6月度122.1%、5月度125.9%と130%前後の伸び率という高い成長率を維持している。これは、積極的な新規出店によるものであり、今年だけでも10月にディオ鴨島店、ラ・ムー倉吉店、9月にディオ鳴門南店、ラ・ムー大安寺店、8月にラ・ムー広島中野東店、ラ・ムー松山中央店、7月にディオマート児島店、ディオ今治北店、6月にディオ東予店、2月にラ・ムー姫路花田店、ラ・ムー泉南店、そして1月にラ・ムー南茨木店と合計12店舗出店し、現在39店舗である。このような積極的な出店が高い成長率を維持しているといえよう。また、下期もラ・ムーを4店舗、ディオを1店舗の出店予定であり、当面、高成長が続くといえよう。

  大黒天物産の経営方針は極めて明確であり、エブリデイ・ロープライスを実現し、商圏地域の食品の物価を引き下げることにより、お客さまの食品に関する支出を引き下げることで、地域消費者へ貢献することであるという。そして、そのためには、ローコスト経営の確立及び出店加速による企業規模の拡大を図り、更なるマスメリットの追求をすることであるという。現在、企業規模の拡大に関しては極めて順調に進んでいるが、ローコスト経営に関しては、業界の経費比率と比較すると極めて低い数字で抑えられてはいるが、ここ最近は既存店の数字が伸び悩み、上昇気味で推移しているのが気になるところである。一層のローコスト経営を実現するためにも、当面の経営課題は既存店の活性化であるといえよう。その意味で、今後の大黒天物産の既存店の動きに注目してゆきたい。

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