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January 01, 2007

元旦の家計消費は年間最高!では何がメイン、そして食品は?

  元旦、1/1の家計消費の実態を見てみたい。昨年、2006年1月1日の家計調査データを1月度の平均と比較してみると、その実態が浮かび上がる。実はあまり知られていない事実であるが、1/1は12/31の家計消費額を抜き、年間最高の消費額の日である。12/31は本ブログでも取り上げたように、11,517.0円であるが、1/1は15,584.1円となり、年間最高の日本国民がお金を使う日であるといえる。では、元旦に日本国民は一体に何にお金を使い、逆に何を節約するのか。特に、食品への元旦の消費状況はどのような実態なのかを見てみたい。まず、全体の消費額であるが、元旦、1/1は1月度月間では最高の消費額の多い日であり、2番目が1月度では1/2である。1月度平均が約7,000円であるが、1/1は15,584.1円の約2倍強の消費額であり、1/2は10,418.9円と2番目に高くなる。1/3日以降は7,000円前後となり、平常にもどり、以後、1/31までほぼ7,000円前後で続く。このように、1/1は15,000円を越える月間でも年間でもとてつもない消費額の日であるといえる。

  さて、その実態であるが、結論から言えば、お年玉である。家計調査データではお年玉は贈与金の項目であるが、この贈与金が1月度平均の1082.9%の8,384.9円と平均の773.5円と比べ、7602.7円も多く使われ、これだけで全体の53.8%となり、1/1はお年玉の客単価が全体の50%を越える異常な日であることがわかる。ちなみに、1/2は3,709.8円(1/1の44.2%)、1/3は1,647.0円(1/1の19.6%)となり、1/4以降はほぼ平均となるので、1/1にいかにお年玉が集中しているかもわかる。子供達はこの日に勝負をかけないと1年間のお小遣いが減ってしまうという、子供たちにとっては1/1は年間最高の稼ぎ時といえ、重要な日であるといえる。

  ただ、このお年玉を除いても、家計消費額は7,199.2円と1月度平均の7,080.2円よりも高いので、1/1は平日並の消費額がある日といえよう。ただし、外食を除く食品で見ると、1,137.1円と1月平均の1,763.8円と比べ、64.5%であり、こと食品に関する限りは、1/1は家計消費額は低い日であるといえる。では、食品の中で何が低くなるのかを、平均が64.5%であるので、50%以下になる消費項目を見てみたい。

  まず、大分類で見ると、家計消費額の低いものは牛乳、卵の乳卵類23.9%、野菜・海藻の28.1%であり、この2部門が30%を割る、1/1にほとんど消費が発生しない部門である。乳卵類では牛乳21.8%、卵23.4%、野菜・海藻では、かぼちゃ5.6%、ピーマン7.3%、ばれいしょ7.9%、ほうれんそう8.8%など一桁台のものもあり、1/1はこの2部門は厳しい日であるといえよう。ちなみに、この2部門の中で家計消費額の高いものは乳卵類ではチーズの43.7%が最高であり、野菜・海藻では干ししいたけの257.7%、他の野菜・海藻のつくだ煮が117.5%が100%を越えるのみであり、あとは軒並み50%以下である。この2つについで、家計消費額の低いものは米、パンの穀類が38.7%、肉類44.1%、油脂・調味料46.0%、果物48.0%、飲料60.4%となる。

  逆に、1/1、家計消費額の高いものは、菓子類114.8%、調理食品(惣菜)97.9%、酒類95.3%、魚介類82.7%であり、これらが元旦最重点商品であるといえよう。特に菓子に関しては、ようかん386.6%、カステラ230.3%、アイスクリーム・シャーベット162.4%、まんじゅう139.4%と100%を優に越える項目が多い。逆に、チョコレート38.3%、プリン30.8%、ゼリー34.4%と著しく低いものもある。調理食品(惣菜)では寿司の153.4%が異常値であり、他は100%を切り、寿司が突出しているのが特徴である。酒類では清酒の142.5%、ビールの111.8%、ぶどう酒の103.0%が100%を越える。魚介類では、かにの321.5%、刺身盛合せの292.1%、かまぼこの150.9%、たこの122.3%が100%を越える。

  また、食品以外で1/1に100%を越える家計消費額の項目はこづかい446.7%、教養娯楽160.6%、外食119.3%、諸雑費117.5%、被服及び履物115.6%に加え、はじめにもあげた贈与金(お年玉)を含む交際費958.0%である。こづかいの中では世帯主のこづかい220.5%、他のこづかい844.8%とお年玉ほどではないが、こづかいも1/1が多くなるのが特徴である。教養娯楽の中ではビデオカメラ707.6%、テレビ400.3%、ビデオデッキ368.7%、携帯型音楽・映像用機器354.0%と1/1は異常な数値となる。

  このように、1/1、元旦の家計消費額は全体としては年間最高の消費額となり、特に、お年玉、こづかい、娯楽教養などが異常値となり、食品に関しては菓子、惣菜、酒、魚介類以外は消費額が大きくダウンするのが特徴といえよう。今年は、本ブログでも家計調査データに関しては客単価3D分析にもとづく新たな分析手法による解説以外にも、今回のような年間特徴のある日に関しては日別分析を積極的に取り上げてゆきたい。

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